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公開番号2024031794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2023081539
出願日2023-05-17
発明の名称紐用リール
出願人高笙工業有限公司
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65H 75/34 20060101AFI20240229BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】紐用リールを提供する。
【解決手段】紐用リールはベース、リール盤、紐およびキャップを備える。ベースは底面、円筒部、格納空間および回転軸を有する。リール盤は回転接続孔を有する。紐はリール盤に固定され、一部分がベースに露出する。キャップはリール盤に連結され、複数の歯部を有する。円筒部は一つ以上の歯部に対応する歯止めを有する。回転接続孔は回転軸に被さって配置される。キャップはベースに対して回転するとともにリール盤を連動させるか、押し下げ位置と引き上げ位置との間にベースに対して移動するとともにリール盤を連動させる。キャップが押し下げ位置または引き上げ位置に据えられる際、複数の歯部は歯止めに引っ掛かるか歯止めから解放される。リール盤は回転軸を中心に、単一方向に回転しながら紐を巻き取るか、紐を放出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ベース、リール盤、紐およびキャップを備え、
前記ベースは底面、円筒部、格納空間および回転軸を有し、前記円筒部は前記底面から上に伸びて形成され、一つ以上の歯止めを有し、前記格納空間は前記底面および前記円筒部から形成され、前記回転軸は前記底面かつ前記格納空間の中央から突起し、
前記リール盤は回転接続孔を有し、前記回転軸接続孔は前記回転軸に嵌合するため、前記リール盤は前記格納空間に回転可能に格納され、前記回転軸を中心に上下に移動することができ、
前記紐は前記リール盤に固定され、一部分が前記ベースに露出し、前記リール盤が前記ベースに対して回転する際、前記紐は前記リール盤に巻き取られるか、前記リール盤から放出され、
前記キャップは前記リール盤に連結されることで前記リール盤を連動させ、複数の歯部を有し、複数の前記歯部は一つ以上の前記歯止めに対応し、
前記キャップは押し下げ位置と引き上げ位置との間に前記ベースに対して移動するとともに前記リール盤を連動させ
前記キャップが前記押し下げ位置に据えられる際、複数の前記歯部は一つ以上の前記歯止めに引っ掛かるため、前記キャップは前記回転軸を中心に、単一方向に回転するとともに前記リール盤を連動させることで前記紐を巻き取り、
前記キャップが前記引き上げ位置に据えられる際、複数の前記歯部は一つ以上の前記歯止めから解放されるため、前記リール盤から前記紐を引き出すことができることを特徴とする紐用リール。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記リール盤の前記回転接続孔は断面が円形の下方回転接続部位および断面が非円形の上方回転接続部位を有し、前記下方回転接続部位は前記回転軸に回転可能に被って配置され、前記上方回転接続部位は前記下方回転接続部位に繋がり、
前記キャップは下方に突出した駆動軸を有し、前記駆動軸と前記上方回転接続部位とは形が相互に対応し、
前記駆動軸が前記上方回転接続部位に嵌合する際、前記キャップは前記ベースに対して回転するとともに前記リール盤を連動させたり、前記押し下げ位置と前記引き上げ位置との間に前記ベースに対して移動するとともに前記リール盤を連動させたりできることを特徴とする請求項1に記載の紐用リール。
【請求項3】
さらに第一止めねじを備え、
前記第一止めねじはヘッド部と、前記ヘッド部に連結されたねじ山部とを有し、
前記キャップの前記駆動軸は皿穴を有し、
前記第一止めねじが前記駆動軸の前記皿穴を貫通して前記回転軸に締め付けられる際、前記第一止めねじの前記ヘッド部は皿穴の中に位置し、
前記キャップが前記引き上げ位置に据えられる際、前記第一止めねじの前記ヘッド部は前記皿穴の底面に当接することを特徴とする請求項2に記載の紐用リール。
【請求項4】
さらに第二止めねじを備え、
前記第二止めねじは前記キャップと前記リール盤との間に締め付けられて前記キャップと前記リール盤をまとめて固定することを特徴とする請求項2に記載の紐用リール。
【請求項5】
前記リール盤は連結固定孔を有し、
前記キャップは前記駆動軸に間隔を置いたうえで下方に突出した補助駆動軸を有し、前記補助駆動軸は前記連結固定孔に嵌合し、
前記第二止めねじはヘッド部と、ヘッド部に連結されたねじ山部とを有し、
前記第二止めねじの前記ねじ山部は前記連結固定孔を貫通して前記キャップの前記補助駆動軸に締め付けられ、前記第二止めねじの前記ヘッド部は前記リール盤に当接することを特徴とする請求項4に記載の紐用リール。
【請求項6】
前記ベースの前記回転軸は外周面に第一環状溝および第二環状溝を有し、
前記リール盤の前記回転接続孔は壁面に環状係止部を有し、
前記キャップが前記押し下げ位置に据えられる際、前記環状係止部は前記第一環状溝に嵌まり込み、
前記キャップが前記引き上げ位置に据えられる際、前記環状係止部は前記第二環状溝に嵌まり込むことを特徴とする請求項1に記載の紐用リール。
【請求項7】
前記ベースの円筒部は相互に対応する第一穿孔および第二穿孔を有し、
前記紐は第一端部、第二端部および紐本体を有し、前記紐本体は前記第一端部と前記第二端部との間に位置し、かつ前記第一穿孔および前記第二穿孔を貫通することを特徴とする請求項1に記載の紐用リール。
【請求項8】
前記ベースにおいて、一つ以上の前記歯止めは相互に対応する第一歯止めおよび第二歯止めから構成され、前記第一歯止め、前記第二歯止め、前記第一穿孔および前記第二穿孔は前記回転軸に向かって間隔を置いて前記円筒部に配置されることを特徴とする請求項7に記載の紐用リール。
【請求項9】
前記リール盤は底面、頂面、中間部および巻き取り溝を有し、前記頂面は二つの穿孔を有し、前記中間部は前記頂面と前記底面との間に連結され、前記巻き取り溝は前記頂面、前記底面および前記中間部の間に形成され、
前記紐の前記第一端部および前記第二端部はそれぞれ前記リール盤の前記頂面の前記穿孔を貫通して前記リール盤に固定され、前記紐の前記紐本体は前記巻き取り溝内に巻かれて収容されることを特徴とする請求項7に記載の紐用リール。
【請求項10】
前記キャップは頂面および環状壁面を有し、前記環状壁面は前記頂面から下へ伸びて形成され、前記キャップの複数の前記歯部は前記環状壁面の内側面に形成され、
前記キャップが前記押し下げ位置に据えられる際、前記環状壁面は前記ベースの前記円筒部の前記第一穿孔および前記第二穿孔を完全に遮蔽することができないことを特徴とする請求項7に記載の紐用リール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はリールに関し、詳しくは紐用リールに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
紐が付いている靴を履く時、靴の両側に紐を交差させて配列させ、紐の二つの先端部を結んで紐をしっかり縛れば靴のフィット感および履き心地を向上させることができる。
しかし、靴を着脱する際、紐を解いたり結んだりする動作は未就学児または高齢者にとって難しいことである。
【0003】
また、工事現場の関係者または競輪などの競技選手または参加者には、激しい運動または外部の物体との間に生じた摩擦に伴って紐の二つの先端部が緩くなることが原因で事故の可能性が高まるため、休憩以外の時間は靴の紐をしっかり締めていなければならない。
しかし、休憩時間に足を十分に休ませるためには、しっかり締めた靴の紐を緩めなければならない。言い換えれば、それらの状況に応じるために靴の紐を締めたり緩めたりできる装置が必要である。
【0004】
従来の紐用リールは、紐を締めたり緩めたりすることができるが、部品が多く構造が複雑であるため、組立作業が難しく、製品の生産性が低下するという問題がある。
また従来の紐用リールは、故障の時におけるメンテナンスおよび部品の交換が難しいため、製品のメンテナンス性が低いという問題がある。つまり、従来の紐用リールには改善の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、構成部品および構造の簡易化を実現でき、メンテナンスおよび部品の交換が容易である紐用リールを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明に係る紐用リールは、ベース、リール盤、紐およびキャップを備える。ベースは底面、円筒部、格納空間および回転軸を有する。リール盤は回転接続孔を有する。紐はリール盤に固定され、一部分がベースに露出する。キャップはリール盤に連結され、複数の歯部を有する。ベースの円筒部は一つ以上の歯部に対応する歯止めを有する。リール盤の回転接続孔がベースの回転軸に嵌合する際、キャップはベースに対して回転するとともにリール盤を連動させるか、押し下げ位置と引き上げ位置との間にベースに対して移動するとともにリール盤を連動させる。キャップが押し下げ位置または引き上げ位置に据えられる際、複数の歯部は歯止めに引っ掛かるか歯止めから解放される。リール盤は回転軸を中心に、単一方向に回転しながら紐を巻き取るか、紐を放出する。
【0007】
上述した構造および特徴により、リール盤はキャップの作動によってベースに向かって押し下げ位置と引き上げ位置との間を移動したうえで紐を巻き取ったり、紐を放出したりすることができる。
即ち本発明に係る紐用リールは、従来の紐用リールが持つ紐を締めたり緩めたりする機能を果たすことができる。
また本発明に係る紐用リールは、部品および構造の簡易化が実現でき、メンテナンスおよび部品の交換が容易であるため、製品の生産性とメンテナンスの容易さを向上させることができる。
【0008】
比較的好ましい形態の場合、リール盤の回転接続孔は、断面が円形の下方回転接続部位および断面が非円形の上方回転接続部位を有する。
下方回転接続部位は回転軸に被って回転可能に配置される。
上方回転接続部位は下方回転接続部位に繋がる。
キャップは下方に突出した駆動軸を有する。
駆動軸と上方回転接続部位とは形が相互に対応する。
駆動軸が上方回転接続部位に嵌合する際、キャップはベースに対して回転するとともにリール盤を連動させたり、押し下げ位置と引き上げ位置との間にベースに対して移動するとともにリール盤を連動させたりすることができる。
詳しく言えば、回転接続孔の下方回転接続部位は回転軸に被さって配置される。
駆動軸が回転接続孔の上方回転接続部位に嵌合する際、キャップはベースの回転軸に対して上下に移動したり回転したりしながら、リール盤を連動させることができる。
【0009】
比較的好ましい形態の場合、キャップの駆動軸は皿穴を有する。紐用リールはさらに第一止めねじを備える。第一止めねじはヘッド部と、ヘッド部に連結されたねじ山部とを有する。第一止めねじが駆動軸の皿穴を貫通して回転軸に締め付けられる際、第一止めねじのヘッド部は皿穴に位置する。キャップが引き上げ位置に据えられる際、第一止めねじのヘッド部は皿穴の底面に当接することでキャップを最大の引き上げ位置に維持する。
【0010】
比較的好ましい形態の場合、紐用リールはさらに第二止めねじを備える。第二止めねじはキャップとリール盤との間に締め付けられてキャップとリール盤をまとめて固定する。リール盤は連結固定孔を有する。キャップは駆動軸に間隔を置いて下方に突出した補助駆動軸を有する。補助駆動軸は連結固定孔に嵌合する。第二止めねじはヘッド部と、ヘッド部に連結されたねじ山部とを有する。第二止めねじのねじ山部は連結固定孔を貫通してキャップの補助駆動軸に締め付けられる。第二止めねじのヘッド部はリール盤に当接する。上述した構造特徴により、補助駆動軸と連結固定孔とが相互に嵌合すれば第二止めねじはキャップとリール盤をまとめて緊密に締結することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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