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公開番号2024028062
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022131410
出願日2022-08-19
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/16 20060101AFI20240222BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】装置構成の簡易化や低コスト化を図りながら、プレ帯電部材に不純物が徐々に蓄積しても長期に渡り良好なプレ帯電性能を維持して良好なクリーニング性能を維持する。
【解決手段】画像形成装置100は、像担持体1と、中間転写ベルト7と、中間転写ベルト7上のトナーを回収する回転ブラシ22と、回転ブラシ22に電圧を印加する第1の電源28と、回転ブラシ22と中間転写ベルト7との接触部よりも上流側で中間転写ベルト7上のトナーを帯電させる固定ブラシ21と、固定ブラシ21に電圧を印加する第2の電源27と、第1の電源28及び第2の電源27を制御する制御部15と、を有し、制御部15は、画像形成時に、トナーの正規の帯電極性とは逆極性側の直流電圧を回転ブラシ22に印加すると共に、定電流制御でトナーの正規の帯電極性と同極性側の直流電圧を固定ブラシ21に印加するように制御する構成とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
トナー像を担持する像担持体と、
1次転写部で前記像担持体から転写されたトナー像を2次転写部で記録材に転写するために搬送する周回移動可能な中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトの表面の移動方向において前記2次転写部よりも下流側かつ前記1次転写部よりも上流側で前記中間転写ベルトの表面に接触して回転し、前記中間転写ベルト上のトナーを回収する回転ブラシと、
前記回転ブラシに電圧を印加する第1の電源と、
前記中間転写ベルトの表面の移動方向において前記回転ブラシと前記中間転写ベルトとの接触部よりも上流側かつ前記2次転写部よりも下流側で前記中間転写ベルトの表面に接触して固定配置され、前記中間転写ベルト上のトナーを帯電させる固定ブラシと、
前記固定ブラシに電圧を印加する第2の電源と、
前記第1の電源及び前記第2の電源を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記中間転写ベルトから記録材にトナー像を転写する画像形成時に、トナーの正規の帯電極性とは逆極性側の直流電圧を前記回転ブラシに印加すると共に、前記固定ブラシに供給される電流が目標電流値となるように定電流制御でトナーの正規の帯電極性と同極性側の直流電圧を前記固定ブラシに印加するように制御することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記画像形成時に、前記回転ブラシに印加される電圧が目標電圧値となるように定電圧制御でトナーの正規の帯電極性とは逆極性側の直流電圧を前記回転ブラシに印加するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記画像形成時の前記目標電流値を変更可能であると共に、前記画像形成時に前記第2の電源が前記固定ブラシに印加する電圧の絶対値の上限値を前記目標電流値に応じて設定し、前記目標電流値の絶対値が第1の値である場合の前記上限値よりも、前記目標電流値の絶対値が前記第1の値よりも大きい第2の値である場合の前記上限値を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、トナー像が転写される記録材の種類に基づいて前記目標電流値を変更可能であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、トナー像が転写される記録材がエンボス紙である場合の前記目標電流値の絶対値を、トナー像が転写される記録材が普通紙である場合の前記目標電流値の絶対値よりも大きくすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記画像形成時の前記中間転写ベルトの表面の移動速度に基づいて前記目標電流値を変更可能であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記移動速度が第1の移動速度である場合の前記目標電流値の絶対値よりも、前記移動速度が第1の移動速度よりも遅い第2の移動速度である場合の前記目標電流値の絶対値を小さくすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
雰囲気の水分量に関する情報を検知する環境センサを有し、
前記制御部は、前記環境センサによる検知結果に基づいて前記目標電流値を変更可能であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記環境センサによる検知結果が示す水分量が第1の水分量である場合の前記目標電流値の絶対値よりも、前記環境センサによる検知結果が示す水分量が前記第1の水分量よりも大きい第2の水分量である場合の前記目標電流値の絶対値を大きくすることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
雰囲気の水分量に関する情報を検知する環境センサを有し、
前記制御部は、前記環境センサによる検知結果に基づいて前記上限値を変更可能であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、あるいはこれらの機能のうち複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式等を用いた画像形成装置では、感光体や中間転写体といった像担持体に形成されたトナー像が記録材に転写される。トナー像の転写後に像担持体上に残留したトナー等の付着物は、クリーニング装置によってクリーニングされる。
【0003】
像担持体をクリーニングするクリーニング装置として、回転ブラシ(ブラシローラ)等のブラシ部材を使用した静電クリーニング装置がある。このような静電クリーニング装置は、特に、弾性層を持つ弾性ベルトで構成された中間転写体(中間転写ベルト)のクリーニングのために有効である。
【0004】
特許文献1では、ブラシ部材で構成された回収部材と、中間転写体の移動方向において回収部材より上流側に配置されたブラシ部材で構成されたプレ帯電部材と、を有する清掃装置が開示されている。この清掃装置では、回収部材が中間転写体上のトナーの正規の帯電極性とは逆極性側となる電界を形成し、プレ帯電部材が中間転写体上のトナーの正規の帯電極性と同極性側となる電界を形成する。そして、プレ帯電部材にて、中間転写体上のトナーを正規の帯電極性にプレ帯電させ、回収部材にて、プレ帯電されたトナーを回収する。
【0005】
このタイプのクリーニング装置では、中間転写体上のトナーのクリーニング時には、中間転写体上のトナーは、プレ帯電部材からの電荷注入により正規の帯電極性に揃えられる(プレ帯電)。プレ帯電部材によりプレ帯電されたトナー(プレ帯電トナー)は、プレ帯電部材の極性とは反発するため、プレ帯電部材に溜まることなく、中間転写体上へ移動して回収部材へと搬送される。そして、このプレ帯電トナーは、回収部材により形成されるトナーの正規の帯電極性とは逆極性側のクリーニング電界により、回収部材に回収される。
【0006】
クリーニング装置に用いられるブラシ部材としては、回転可能な回転ブラシ(ブラシローラ)と、固定配置される固定ブラシ(デッキブラシ状部材)と、がある。回転ブラシは中間転写体上のトナーを散らしたり、掻き取ったりする能力が高い。しかし、回転ブラシは、回転ブラシを回転させる機構や回転ブラシからトナーを掻き取る機構等が必要となるため、装置構成の簡易化や低コスト化には不利である。これに対して、固定ブラシは、回転ブラシと比較して装置構成の簡易化や低コスト化に有利である。そのため、プレ帯電部材として構成の簡易化や低コスト化に有利な固定ブラシを用い、回収部材としてクリーニング能力の高い回転ブラシを用いた構成が好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-208761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、プレ帯電部材として構成の簡易化や低コスト化に有利な固定ブラシを用いた場合、以下のような課題があった。即ち、プレ帯電部材が固定ブラシの場合、中間転写体上に存在する正規帯電し難いトナー(正規の帯電極性とは逆極性側に帯電したトナー)、トナーの外添剤(トナー流動化剤等)、記録材粉(紙である場合の紙粉等)、記録材の填料(紙である場合のタルク等)、等の正規帯電トナー以外の「不純物」が、プレ帯電部材に次第に溜まって蓄積され易い。そのため、長期に渡る画像形成において、プレ帯電部材によるプレ帯電性能が次第に低下して、中間転写体上のトナーを正規の帯電極性に帯電させることが困難となることがある。そして、回収部材によるトナー回収性能が低下して、その結果、中間転写体上の未回収トナーが増加して、クリーニング装置をトナーが摺り抜けてしまうクリーニング不良、即ち、画像不良が発生してしまうことがある。
【0009】
特許文献1では、非画像形成時に、プレ帯電部材清掃モードを実行することが提案されている。このプレ帯電部材清掃モードにおいては、次のような動作が実施される。つまり、回収部材が中間転写体上のトナーの正規の帯電極性と同極性側となり、プレ帯電部材が中間転写体上のトナーの正規の帯電極性とは逆極性側となる、通常の画像形成時のクリーニング電界とは逆電界の形成である。あるいは、プレ帯電部材への交番電界の印加である。このプレ帯電部材清掃モードにおいては、これら逆電界の形成及び交番電界の印加のうち少なくとも一方が実施される。
【0010】
しかしながら、非画像形成時のプレ帯電清掃モードにおいて、プレ帯電部材が清掃されるが、プレ帯電部材から全ての不純物を取り除いて清掃することは難しい。このため、プレ帯電部材に残留する不純物によって、プレ帯電部材によるプレ帯電性能が徐々に低下してしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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