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公開番号2024112386
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-21
出願番号2023017354
出願日2023-02-08
発明の名称撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G03B 17/56 20210101AFI20240814BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】精度のよいジンバル制御を確保しつつ軽量化および小型化することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】撮像装置1は、第1~第4の光学レンズ群21~24と、光軸4が通る撮像素子5と、第1~第4の光学レンズ群21~24を光軸4の方向に移動させることによって焦点距離を変更するズームレンズ鏡筒2と、ズームレンズ鏡筒2を支持する第1の接続部12と、第1の接続部12が固定された一端を有し、第1の接続部12を介して、ズームレンズ鏡筒2を光軸4と略直交する第1の軸6を中心に回転させる第1のモータ9と、を備える。撮像装置1では、撮像素子5を基準とする光軸4の方向において、第1のモータ9の一端側に連なるすべてのもので構成される集合体の重心が焦点距離の変更によって移動するに伴い、第1の接続部12がその重心の移動の向きへ追従して移動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光学レンズと、
前記光学レンズの光軸が通る撮像素子と、
前記光学レンズを前記光軸の方向に移動させることによって焦点距離を変更するズームレンズ鏡筒と、
前記ズームレンズ鏡筒を支持する接続部と、
前記接続部が固定された一端を有し、前記接続部を介して、前記ズームレンズ鏡筒を前記光軸と略直交する第1の軸を中心に回転させる第1の駆動装置と、を備え、
前記撮像素子を基準とする前記光軸の方向において、前記第1の駆動装置の一端側に連なるすべてのもので構成される集合体の重心が前記焦点距離の変更によって移動するに伴い、前記接続部が前記重心の移動の向きへ追従して移動することを特徴とする撮像装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記接続部は、前記撮像素子を基準とする前記光軸の方向において、前記重心が前記焦点距離の変更によって移動するに伴い、前記重心に前記第1の軸が通るように移動することを特徴とする請求項1に記載に撮像装置。
【請求項3】
前記接続部は、前記撮像素子を基準とする前記光軸の方向において、前記重心が前記焦点距離の変更によって移動するに伴い、前記重心の位置と前記第1の軸の位置との差異が、前記重心の位置が移動する前よりも大きくならないように移動することを特徴とする請求項1に記載に撮像装置。
【請求項4】
前記接続部は、前記撮像素子を基準とする前記光軸の方向において、前記重心が前記焦点距離の変更によって移動するに伴い、前記重心の位置と前記第1の軸の位置との差異が所定の範囲内となるように移動することを特徴とする請求項1に記載に撮像装置。
【請求項5】
前記ズームレンズ鏡筒は、前記接続部に接続された移動環を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記移動環は、前記ズームレンズ鏡筒において、カムフォロア係合によって、前記光学レンズと連動して前記光軸の方向に移動することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記接続部は、前記移動環の外周面に接続されたことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記ズームレンズ鏡筒を前記光軸または前記光軸と略平行な第2の軸を中心に回転させる第2の駆動装置を備え、
前記移動環および前記接続部は、前記第2の駆動装置を介して接続されたことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記移動環に固定された内側環および前記接続部に固定された外側環を有するベアリングを備え、
前記移動環および前記接続部は、前記ベアリングを介して接続されたことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記ベアリングの内側環は、前記移動環の外周面に固定されたことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、カメラの手ぶれを軽減したり、撮像画角を意図的に変更したりする制御を可能とする装置として、例えば、特許文献1に記載の技術のように、カメラ部を3軸で回転させることが可能な、いわゆるジンバル装置がある。このようなジンバル装置では、さまざまな撮影シーンに適応するため、カメラ部が、広角から望遠まで変更できるズームレンズ鏡筒である場合がある。この場合において、ズームレンズ鏡筒の重心位置が焦点距離によって移動すると、ジンバル制御の精度に影響が及ぶことから、例えば、特許文献2に記載の技術によって、このような事態を生じさせないようにする。具体的には、特許文献2に記載の技術は、ズームレンズ鏡筒の重心の移動方向の反対方向にバランス部材を移動させることで、ズームレンズ鏡筒の重心の位置の変化を抑制し、ジンバル制御の精度に影響が及ぶ事態を生じさせないようにする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2018-533037号公報
特開2017-211562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、本来ならカメラの機能として必要のないバランス部材とその移動機構をズームレンズ鏡筒に追加するものである。そのため、特許文献2に記載の技術は、軽量化の妨げ、および小型化の妨げとなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、精度のよいジンバル制御を確保しつつ軽量化および小型化することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、光学レンズと、前記光学レンズの光軸が通る撮像素子と、前記光学レンズを前記光軸の方向に移動させることによって焦点距離を変更するズームレンズ鏡筒と、前記ズームレンズ鏡筒を支持する接続部と、前記接続部が固定された一端を有し、前記接続部を介して、前記ズームレンズ鏡筒を前記光軸と略直交する第1の軸を中心に回転させる第1の駆動装置と、を備え、前記撮像素子を基準とする前記光軸の方向において、前記第1の駆動装置の一端側に連なるすべてのもので構成される集合体の重心が前記焦点距離の変更によって移動するに伴い、前記接続部が前記重心の移動の向きへ追従して移動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、精度のよいジンバル制御を確保しつつ軽量化および小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る撮像装置の斜視図である。
図1の撮像装置が有するズームレンズ鏡筒の広角状態における断面図である。
図1の撮像装置が有するズームレンズ鏡筒の望遠状態における断面図である。
図1の撮像装置の光軸の方向において、焦点距離と、第1のモータの一端側に連なるすべてのもので構成される集合体の重心位置変化量との関係を示した図である。
第2実施形態に係る撮像装置の斜視図である。
図5の撮像装置が有するズームレンズ鏡筒の広角状態における断面図である。
図5の撮像装置が有するズームレンズ鏡筒の望遠状態における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、以下の各実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。例えば、本発明を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせることもできる。
【0010】
<第1実施形態>
以下、図1~図4を参照して、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る撮像装置1の斜視図である。図1に示すように、撮像装置1は、カメラ一体型ジンバルであって、ズームレンズ鏡筒2およびグリップ部3を有している。ズームレンズ鏡筒2は、その構成要素である複数の光学レンズ群をその光軸4に沿って移動させることによって、撮像装置1の焦点距離の変更ができるものである。光軸4は、ズームレンズ鏡筒2の撮像素子5を通る。撮像装置1は、第1の軸6、第2の軸7、および第3の軸8の3軸で、ズームレンズ鏡筒2を回転させることができる。なお、ズームレンズ鏡筒2の内部構成については後述する。
(【0011】以降は省略されています)

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