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公開番号2024108130
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2024003398
出願日2024-01-12
発明の名称トナーバインダー
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類G03G 9/087 20060101AFI20240802BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】本発明は、低温定着性と保存安定性を両立させつつ、画像強度、粉砕性及び耐久性を満足するトナーバインダーを提供することを目的とする。
【解決手段】炭素-炭素二重結合を有する炭素数4~6のジカルボン酸と鎖状炭化水素基を有する炭素数16~30のモノアルコールとを縮合させて得られるジエステルである単量体(a)を構成単量体として含む結晶性ビニル樹脂(A)を含有するトナーバインダーであり、好ましくはトナーバインダーの重量を基準として結晶性ビニル樹脂(A)の重量割合が30~100重量%であるトナーバインダーである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
炭素-炭素二重結合を有する炭素数4~6のジカルボン酸と鎖状炭化水素基を有する炭素数16~30のモノアルコールとを縮合させて得られるジエステルである単量体(a)を構成単量体として含む結晶性ビニル樹脂(A)を含有するトナーバインダー。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
トナーバインダーの重量を基準として結晶性ビニル樹脂(A)の重量割合が30~100重量%である請求項1に記載のトナーバインダー。
【請求項3】
結晶性ビニル樹脂(A)の吸熱ピークのピークトップ温度(Tm

)が50~70℃である請求項1に記載のトナーバインダー。
【請求項4】
結晶性ビニル樹脂(A)が単量体(a)及び前記単量体(a)以外の単量体(b)を含む単量体組成物(A0)の重合体であり、単量体(b)の溶解度パラメータ(SP値)が8.9~13.0(cal/cm


1/2
である請求項1に記載のトナーバインダー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はトナーバインダーに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
複写機、プリンター等における画像の定着方式として一般的に採用されている熱定着方式用のトナーには、近年の省エネルギー化の観点から低温定着性の更なる向上が要求されている。
それに加え、現像槽内で固着しない高い保存安定性や、繰り返し印刷後も現像槽内のトナーが劣化せず問題なく現像が行えるための高い耐久性、定着後のトナー画像が擦れや折り曲げに対して耐性を有する高い画像強度、トナーの更なる微細化要求に対して生産効率を高めるために更なる粉砕性が必要とされている。
【0003】
トナーバインダーは、上述のようなトナー特性に大きな影響を与えるものであり、トナーバインダーによる低温定着化技術として、非晶性ポリエステル樹脂や、非晶性のスチレン-アクリル樹脂のガラス転移温度を下げることが挙げられるが、この方法では保存安定性が悪くなるという問題点がある。
そこで近年、シャープメルト性に優れた結晶性樹脂をトナーバインダーとして用いることで、低温定着性を向上させる手法が提案されている。
前記結晶性樹脂として、結晶性アルキル(メタ)アクリレート樹脂を用いることで、低温定着性が向上することが知られている(例えば、特許文献1~5)。
しかしながら、特許文献1~5に記載のトナーバインダーは、低温定着性と保存安定性を両立させつつ、画像強度、粉砕性及び耐久性を満足させることはできなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-211763号公報
特開2019-219653号公報
特開2019-219656号公報
特開2021-152637号公報
特開2022-47491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、低温定着性と保存安定性を両立させつつ、画像強度、粉砕性及び耐久性を満足するトナーバインダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち本発明は炭素-炭素二重結合を有する炭素数4~6のジカルボン酸と鎖状炭化水素基を有する炭素数16~30のモノアルコールとを縮合させて得られるジエステルである単量体(a)を構成単量体とする結晶性ビニル樹脂(A)を含有するトナーバインダーである。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、低温定着性と保存安定性を両立させつつ、画像強度、粉砕性及び耐久性を満足するトナーバインダーを提供することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のトナーバインダーは、結晶性ビニル樹脂(A)を含有するトナーバインダーである。結晶性ビニル樹脂(A)は、結晶性のビニル樹脂であり、炭素-炭素二重結合を有する炭素数4~6のジカルボン酸と鎖状炭化水素基を有する炭素数16~30のモノアルコールとを縮合させて得られるジエステルである単量体(a)を構成単量体として含む重合体である。
なお、本発明において「結晶性」とは、下記に記載の示差走査熱量測定(DSC測定ともいう)により得られる示差走査熱量曲線の昇温過程において、DSC曲線に極大があり、吸熱ピークのピークトップ温度を有することを意味する。
【0009】
結晶性ビニル樹脂(A)の吸熱ピークのピークトップ温度の測定方法を以下に記載する。
示差走査熱量計{例えば「DSCQ20」[TA Instruments(株)製]}を用いて測定する。結晶性ビニル樹脂(A)を20℃から10℃/分の条件で150℃まで第1回目の昇温を行い、続いて150℃から10℃/分の条件で0℃まで冷却し、続いて0℃から10℃/分の条件で150℃まで第2回目の昇温をした際の第2回目の昇温過程の吸熱ピークのトップを示す温度を結晶性ビニル樹脂(A)の吸熱ピークのピークトップ温度とする。
【0010】
単量体(a)は炭素-炭素二重結合を有する炭素数4~6のジカルボン酸と鎖状炭化水素基を有する炭素数16~30のモノアルコールとを縮合させて得られるジエステルであり、単量体(a)は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
単量体(a)はエステル基を2個有し、エステル基間の炭素数が短く、エステル基が近い位置関係にあることで画像強度、耐久性が良好となると考えられる。更に長鎖の鎖状炭化水素基を2つ有するため低温定着性が良好となる。
(【0011】以降は省略されています)

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