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公開番号2024023047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-21
出願番号2022126595
出願日2022-08-08
発明の名称ビルダグリプチン含有医薬品
出願人日医工株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 31/40 20060101AFI20240214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ビルダグリプチンを安定に含有する医薬品を提供すること。
【解決手段】ゼオライト、塩化カルシウム及びシリカアルミナから選ばれる乾燥剤並びに/又は脱酸素剤が封入された気密包装体にビルダグリプチン含有固形製剤を収容してなる医薬品。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ゼオライト、塩化カルシウム及びシリカアルミナから選ばれる乾燥剤並びに/又は脱酸素剤が封入された気密包装体にビルダグリプチン含有固形製剤を収容してなる医薬品。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記ビルダグリプチン含有固形製剤がPTP包装されており、前記気密包装体がピロー包装体であり、当該PTP包装とピロー包装体の間にゼオライト、塩化カルシウム及びシリカアルミナから選ばれる乾燥剤並びに/又は脱酸素剤が封入されてなる、請求項1記載の医薬品。
【請求項3】
気密包装体に脱酸素剤が封入されている請求項1又は2記載の医薬品。
【請求項4】
前記ビルダグリプチン含有固形製剤が、ビルダグリプチン、賦形剤、結合剤、崩壊剤及び滑沢剤を含有する固形製剤である請求項1~3のいずれか1項記載の医薬品。
【請求項5】
賦形剤が、D-マンニトール、乳糖水和物及び無水乳糖から選ばれる1種以上である請求項4記載の医薬品。
【請求項6】
結合剤が、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース及びポリビニルアルコール部分けん化物から選ばれる1種以上である請求項4又は5記載の医薬品。
【請求項7】
崩壊剤が、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース及びデンプングリコール酸ナトリウムから選ばれる1種以上である請求項4~6のいずれか1項記載の医薬品。
【請求項8】
滑沢剤が、フマル酸ステアリルナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム及びタルクから選ばれる1種以上である請求項4~7のいずれか1項記載の医薬品。
【請求項9】
ビルダグリプチン、D-マンニトール、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム及びフマル酸ステアリルナトリウムを含有するビルダグリプチン含有固形製剤。
【請求項10】
ビルダグリプチン、D-マンニトール、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム及びフマル酸ステアリルナトリウムを含有するビルダグリプチン含有錠。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルダグリプチン含有医薬品に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
ビルダグリプチンは、選択的DPP-IV阻害作用を有し、2型糖尿病治療薬として用いられている。ビルダグリプチンは、不安定な化合物であり、直接圧縮により錠剤とするのが好ましいことが知られている(特許文献1)。
また、ビルダグリプチンの不安定性を添加物の選択により解決しようとする試みもされており、D-マンニトール、乳糖、トレハロース、トウモロコシデンプン、結晶セルロースなどを特定量配合する技術(特許文献2)、賦形剤としてトレハロース、シクロデキストリン、ヒドロキシプロピルスターチ、リン酸塩などを配合する技術(特許文献3)、ビルダグリプチンの安定性に影響のある結晶セルロースを、ビルダグリプチン含有顆粒外に配合して錠剤化する技術(特許文献4)が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5122144号公報
特開2021-88541号公報
特開2019-182756号公報
特開2021-165266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、ビルダグリプチンを安定に含有する医薬品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明者は、ビルダグリプチンの既知の類縁物質だけでなく、その他の類縁物質の生成を考慮に入れて種々検討した結果、ビルダグリプチン含有固形製剤を、ゼオライト、塩化カルシウム及びシリカアルミナから選ばれる乾燥剤並びに/又は脱酸素剤が封入された気密包装体に収容すれば、ビルダグリプチンの既知の類縁物質だけでなく、その他の類縁物質の生成も抑制できることを見出した。さらに、ビルダグリプチンを安定に維持するための固形製剤に配合する医薬品添加物の良好な組み合わせも見出した。
【0006】
すなわち、本発明は、次の発明[1]~[11]を提供するものである。
[1]ゼオライト、塩化カルシウム及びシリカアルミナから選ばれる乾燥剤並びに/又は脱酸素剤が封入された気密包装体にビルダグリプチン含有固形製剤を収容してなる医薬品。
[2]前記ビルダグリプチン含有固形製剤がPTP包装されており、前記気密包装体がピロー包装体であり、当該PTP包装とピロー包装体の間にゼオライト、塩化カルシウム及びシリカアルミナから選ばれる乾燥剤並びに/又は脱酸素剤が封入されてなる、[1]記載の医薬品。
[3]気密包装体に脱酸素剤が封入されている[1]又は[2]記載の医薬品。
[4]前記ビルダグリプチン含有固形製剤が、ビルダグリプチン、賦形剤、結合剤、崩壊剤及び滑沢剤を含有する固形製剤である[1]~[3]のいずれかに記載の医薬品。
[5]賦形剤が、D-マンニトール、乳糖水和物及び無水乳糖から選ばれる1種以上である[4]記載の医薬品。
[6]結合剤が、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース及びポリビニルアルコール部分けん化物から選ばれる1種以上である[4]又は[5]記載の医薬品。
[7]崩壊剤が、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース及びデンプングリコール酸ナトリウムから選ばれる1種以上である[4]~[6]のいずれかに記載の医薬品。
[8]滑沢剤が、フマル酸ステアリルナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム及びタルクから選ばれる1種以上である[4]~[7]のいずれかに記載の医薬品。
[9]ビルダグリプチン、D-マンニトール、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム及びフマル酸ステアリルナトリウムを含有するビルダグリプチン含有固形製剤。
[10]ビルダグリプチン、D-マンニトール、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム及びフマル酸ステアリルナトリウムを含有するビルダグリプチン含有錠。
[11]ゼオライト、塩化カルシウム及びシリカアルミナから選ばれる乾燥剤並びに/又は脱酸素剤が封入された気密包装体に、[9]記載のビルダグリプチン含有固形製剤又は[10]記載のビルダグリプチン含有錠を収容してなる医薬品。
【発明の効果】
【0007】
本発明の医薬品は、ビルダグリプチンの既知の類縁物質だけでなく、ビルダグリプチンの未知の類縁物質の生成も抑制できる。さらに溶出遅延も抑制できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の医薬品の一態様は、ゼオライト、塩化カルシウム及びシリカアルミナから選ばれる乾燥剤並びに/又は脱酸素剤が封入された気密包装体にビルダグリプチン含有固形製剤を収容してなることを特徴とする。
本発明の医薬品の有効成分は、ビルダグリプチンである。ビルダグリプチンは、化学名(S)-1-[(3-ヒドロキシ-1-アダマンチル)アミノ]アセチル-2-シアノピロリジンであり、前述のように選択的DPP-IV阻害作用を有し、2型糖尿病治療薬の有効成分として知られている。従って、本発明の医薬品は、2型糖尿病治療薬として使用される。
ビルダグリプチン含有固形製剤は、通常、成人に、ビルダグリプチンとして50mgを1日2回朝、夕に経口投与され、患者の状態に応じて50mgを1日1回朝に投与できる、とされている。従って、ビルダグリプチンは、ビルダグリプチン含有固形製剤中に、25mg~50mg含有するのが好ましい。また、ビルダグリプチン含有固形製剤中のビルダグリプチン含有率は、10~50質量%が好ましく、10~40質量%がより好ましい。
【0009】
ビルダグリプチンは、前述のように不安定な化合物であり、既知の類縁物質が生じることが知られている。一方、本発明者の検討によれば、後記実施例に示すように、ビルダグリプチンは、加速条件、又は苛酷条件で保存することにより、既知の類縁物質以外にビルダグリプチンの未知の類縁物質が生じることが判明した。そこで、本発明者は、ビルダグリプチンの既知の類縁物質及び未知の類縁物質の両者の生成を抑制すべく検討した結果、ゼオライト、塩化カルシウム及びシリカアルミナから選ばれる乾燥剤並びに/又は脱酸素剤が封入された気密包装体にビルダグリプチン含有固形製剤を収容することにより、これらの両者の生成を良好に抑制できることを見出した。
【0010】
本発明に用いられる乾燥剤は、ゼオライト、塩化カルシウム及びシリカアルミナから選ばれる乾燥剤である。ゼオライト、塩化カルシウム、及びシリカアルミナは、シリカゲルなどの公知の他の乾燥剤に比べて、格別顕著にビルダグリプチンの既知の類縁物質の生成を抑制する。このうち、ゼオライトが特に好ましい。
ゼオライトは、ミクロ多孔性の結晶性アルミノケイ酸塩であり、その細孔径は0.3~1nmとされている。また、本発明には、天然ゼオライト及び合成ゼオライトのいずれも使用できる。シリカアルミナは、シリカアルミナゲルとも称され、市販品が使用できる。
ゼオライト、塩化カルシウム及びシリカアルミナから選ばれる乾燥剤の使用量は、ビルダグリプチン含有固形製剤を収容する気密包装体の容積、材質などに依存するが、通常0.5g~10gを一気密包装体中に封入すればよい。
(【0011】以降は省略されています)

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