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公開番号
2024120978
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-05
出願番号
2024107147,2020136944
出願日
2024-07-03,2020-08-14
発明の名称
アピキサバン含有医薬組成物
出願人
日医工株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
31/4545 20060101AFI20240829BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】非晶質アピキサバンを含有し、安定性に優れたアピキサバン含有医薬組成物を提
供すること。
【解決手段】A)非晶質アピキサバン並びに(B)コポリビドン、アミノアルキルメタク
リレートコポリマーE及びアルキルセルロースから選ばれる1種又は2種以上のポリマー
を含有するアピキサバン含有医薬組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)非晶質アピキサバン及び(B)コポリビドンを含有するアピキサバン含有錠剤であって、成分(A)と成分(B)の質量比(A/B)が0.5以上5以下である錠剤。
続きを表示(約 110 文字)
【請求項2】
成分(A)と成分(B)が固体分散体を形成している請求項1記載のアピキサバン含有錠剤。
【請求項3】
錠剤中の成分(A)の含有量が1~10質量%である請求項1又は2記載のアピキサバン含有錠剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アピキサバン含有医薬組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
アピキサバンは、化学名1-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-6-[4-(2
-オキソピペリジンー1-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピ
ラゾロ[3,4-c]ピリジン-3-カルボキサミド]という化合物であり、外因性及び
内因性血液凝固経路の収束点である第Xa因子(FXa)の阻害剤であって、非弁膜症性
心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部
静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制を効能効果とする錠剤が市販されてい
る。
【0003】
アピキサバンは、水にほとんど溶けない(非特許文献1)ため、製剤からの安定した溶
出性を確保する目的で、89μm以下のD
90
を有する結晶、特定の結晶形を用いる固形
医薬製剤が報告されている(特許文献1~3)。また、アピキサバンを非晶質とすること
により溶解性を改良しようとする試みもなされている(特許文献4、5)。
【0004】
難溶性薬物は、非晶質体にすることで、その溶解性が向上することが知られており、難
溶性薬物の非晶質体化の手法の一つに固体分散体化がある。
固体分散体は、薬物を固体状態の不活性な担体中に微粒子または分子状態で分散させた
もので、難溶性薬物の可溶化に有用である。本明細書において、不活性な添加剤(キャリ
ア)溶液中に、薬物を溶解あるいは懸濁させる工程を含んで製造される組成物と定義する
。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6033945号公報
特許第6192078号公報
特許第6577980号公報
米国特許出願公開第2013/0245267号
特許第5775071号公報
【非特許文献】
【0006】
エリキュース錠添付文書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記特定の粒子径を有するアピキサバンや特定の結晶形を有するアピキ
サバンを安定して得ることは困難である。また、前記の手段で得られるアピキサバンの非
晶質体を含有する製剤は、保存条件によって結晶に変化してしまう、アピキサバンの類縁
物質が生じるなど、安定性に問題があることが判明した。
従って、本発明の課題は、非晶質アピキサバンを含有し、安定性に優れたアピキサバン
含有医薬組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明者は、経口投与可能な種々の医薬品添加剤とアピキサバンを併用してア
ピキサバンの非晶質化を試みたところ、アピキサバンと特定の3種の添加剤との併用によ
り、保存条件にかかわらず非晶質体を維持でき、且つアピキサバンの類縁物質の生成を抑
制したアピキサバン含有医薬組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の発明[1]~[4]を提供するものである。
[1](A)非晶質アピキサバン並びに(B)コポリビドン、アミノアルキルメタクリレ
ートコポリマーE及びアルキルセルロースから選ばれる1種又は2種以上のポリマーを含
有するアピキサバン含有医薬組成物。
[2]成分(A)と成分(B)が固体分散体を形成している[1]記載のアピキサバン含
有医薬組成物。
[3]成分(A)と成分(B)の質量比(A/B)が0.1以上10以下である[1]又
は[2]記載のアピキサバン含有医薬組成物。
[4]医薬組成物が錠剤である[1]~[3]のいずれかに記載のアピキサバン含有医薬
組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明のアピキサバン含有医薬組成物は、アピキサバンが非晶質体で長期間安定に存在
し、かつ類縁物質の生成も抑制された安定性の高い医薬組成物である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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