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公開番号2024022909
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-21
出願番号2022126357
出願日2022-08-08
発明の名称熱処理炉
出願人中外炉工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F27D 9/00 20060101AFI20240214BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】大気雰囲気の強制対流で被処理物を処理する熱処理炉において、簡単な構造でありながら、炉内温度を急速に低下させることができる熱処理炉を提供する。
【解決手段】大気雰囲気の強制対流で被処理物Sを処理する熱処理炉10であって、被処理物Sを処理する処理室1と、処理室1内へ外気を導入する導入流路2と、処理室1内の雰囲気を排出する排出流路3と、導入流路2を開閉する導入弁21と、排出流路3を開閉する排出弁31と、熱処理炉10を制御する制御部4と、を備えており、制御部4は、処理室1内の温度を急冷するときには、排出弁31を開放し、処理室1内の雰囲気を排出し、合わせて、導入弁21を開放し、処理室1内へ外気を導入する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
大気雰囲気の強制対流で被処理物を処理する熱処理炉であって、
被処理物を処理する処理室と、
前記処理室内へ外気を導入する導入流路と、
前記処理室内の雰囲気を排出する排出流路と、
前記導入流路を開閉する導入弁と、
前記排出流路を開閉する排出弁と、
前記熱処理炉を制御する制御部と、を備えており、
前記制御部は、前記処理室内の温度を急冷するときには、前記排出弁を開放し、前記処理室内の雰囲気を排出し、合わせて、前記導入弁を開放し、前記処理室内へ外気を導入する、熱処理炉。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記導入流路及び/又は前記排出流路にファンが設けられている、請求項1記載の熱処理炉。
【請求項3】
前記処理室には前記処理室内の圧力を計測する圧力計が設けられ、
前記導入弁は、開度調整可能となっており、
前記排出弁は、開度調整可能となっており、
前記制御部は、前記処理室内の温度を急冷するときには、前記圧力計によって計測された前記処理室内の圧力に基づき、前記導入弁及び/又は前記排出弁の開度を調整する、請求項1又は2に記載の熱処理炉。
【請求項4】
前記処理室には前記処理室内の圧力を計測する圧力計が設けられ、
前記制御部は、前記処理室内の温度を急冷するときには、前記圧力計によって計測された前記処理室内の圧力に基づき、前記導入流路及び/又は前記排出流路における前記ファンの流量を制御する、請求項2記載の熱処理炉。
【請求項5】
前記処理室には前記処理室内の温度を計測する温度計が設けられ、
前記導入弁は、開度調整可能となっており、
前記排出弁は、開度調整可能となっており、
前記制御部は、前記処理室内の温度を急冷するときには、前記温度計によって計測された前記処理室内の温度に基づき、前記導入弁及び/又は前記排出弁の開度を調整する、請求項1又は2に記載の熱処理炉。
【請求項6】
前記処理室には前記処理室内の温度を計測する温度計が設けられ、
前記制御部は、前記処理室内の温度を急冷するときには、前記温度計によって計測された処理室内の温度に基づき、前記導入流路及び/又は前記排出流路における前記ファンの流量を制御する、請求項2記載の熱処理炉。
【請求項7】
前記処理室には前記処理室内の露点温度を計測する露点温度計が設けられ、
前記制御部は、前記処理室内の温度を急冷するときには、前記露点温度計によって計測された露点温度に基づき、前記処理室内で結露が生じないように、導入される外気の温度を制御する、請求項1記載の熱処理炉。
【請求項8】
前記処理室内から排出される雰囲気と前記処理室内に導入される外気との間で熱交換を行う熱交換器を備えており、
前記制御部は、前記熱交換器を通過する外気の流量と前記熱交換器を通過しない外気の流量との混合割合を変更することによって、導入される外気の温度を制御する、請求項7記載の熱処理炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大気雰囲気の強制対流で被処理物を処理する熱処理炉に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、大気雰囲気の強制対流で被処理物を処理する熱処理炉として、ワークを連続的に加熱する連続式熱処理炉が特許文献1や特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-143565号公報
特開平10-176886号公報
特開2002-129242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、熱処理炉において被処理物への処理条件が変更され、炉内温度を低下させる必要が生じた場合、炉内の熱源である電気ヒータや誘導加熱コイル、ラジアントチューブ等の出力を下げることで対応するが、炉内の壁面や部品、熱源そのものに蓄熱されていた熱が放出されるため、炉内の温度を低下させるのに時間がかかっていた。そのため、蓄熱されていた熱の放出の間、炉内に存在する被処理物は加熱されることになり、そのように加熱された被処理物は製品として使用されることができず、無駄が生じていた。
【0005】
また、炉内温度を強制的に低下させるため、特許文献3は、炉内雰囲気をゾーン毎にクーラで循環させる構成を開示しているが、炉内雰囲気の容量は大きく、炉内温度を低下させるのにまだ多くの時間がかかっており、より急速に炉内温度を低下させることが望まれていた。
【0006】
そこで本発明では、大気雰囲気の強制対流で被処理物を処理する熱処理炉において、簡単な構造でありながら、炉内温度を急速に低下させることができる熱処理炉を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、大気雰囲気の強制対流で被処理物を処理する熱処理炉であって、
被処理物を処理する処理室と、
前記処理室内へ外気を導入する導入流路と、
前記処理室内の雰囲気を排出する排出流路と、
前記導入流路を開閉する導入弁と、
前記排出流路を開閉する排出弁と、
前記熱処理炉を制御する制御部と、を備えており、
前記制御部は、前記処理室内の温度を急冷するときには、前記排出弁を開放し、前記処理室内の雰囲気を排出し、合わせて、前記導入弁を開放し、前記処理室内へ外気を導入する。
【0008】
前記構成によれば、処理室内の高温の雰囲気を排出し、低温(例えば60~150℃)の外気を処理室内へ導入するので、処理室内の温度を急速に低下させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、大気雰囲気の強制対流で被処理物を処理する熱処理炉において、簡単な構造でありながら、炉内温度を急速に低下させることができる熱処理炉を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る熱処理炉の概念図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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