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公開番号2024132163
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042846
出願日2023-03-17
発明の名称連続加熱炉およびローラ支持体
出願人ノリタケ株式会社
代理人個人,個人
主分類F27B 9/24 20060101AFI20240920BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】炉体と搬送ローラの干渉を抑える。
【解決手段】連続加熱炉1は、予め定められた搬送方向に沿った空間10iを囲うトンネル状の炉体10と、トンネル状の炉体をそれぞれ横断し、搬送方向に沿って並べられた複数の搬送ローラ20と、複数のローラ支持体30,40とを備えている。複数の搬送ローラは、それぞれ中空の軸部材である。複数のローラ支持体は、筐体31,41と、筐体に取り付けられた軸受32,42と、軸受に回転可能に支持され、かつ、少なくとも一端が筐体からはみ出たシャフト33,43とをそれぞれ備えている。複数のローラ支持体は、複数の搬送ローラのうち一つの搬送ローラの一端をそれぞれ支持している。複数の搬送ローラの両端は、ローラ支持体のシャフトの一端が挿入された状態でそれぞれ支持されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
予め定められた搬送方向に沿った空間を囲うトンネル状の炉体と、
前記トンネル状の炉体をそれぞれ横断し、前記搬送方向に沿って並べられた複数の搬送ローラと、
複数のローラ支持体と
を備え、
前記複数の搬送ローラは、それぞれ中空の軸部材であり、
前記複数のローラ支持体は、
筐体と、
前記筐体に取り付けられた軸受と、
前記軸受に回転可能に支持され、かつ、少なくとも一端が前記筐体からはみ出たシャフトとをそれぞれ備えており、かつ、
前記複数の搬送ローラのうち一つの前記搬送ローラの一端をそれぞれ支持しており、
前記複数の搬送ローラのうち少なくとも一つの搬送ローラの両端は、前記ローラ支持体の前記シャフトの一端が挿入された状態でそれぞれ支持されている、
連続加熱炉。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記複数の搬送ローラのうち前記搬送方向に沿って隣り合う少なくとも二つの搬送ローラの両端は、前記ローラ支持体にそれぞれ支持されている、請求項1に記載された連続加熱炉。
【請求項3】
前記少なくとも二つの搬送ローラを支持する前記ローラ支持体は、前記搬送方向に沿って間隙を空けて配置されている、請求項2に記載された連続加熱炉。
【請求項4】
前記炉体は、それぞれ複数の貫通孔が形成された一対の側壁を有し、
前記複数の貫通孔それぞれには、一つの搬送ローラの一端が挿通されている、請求項2または3に記載された連続加熱炉。
【請求項5】
前記筐体は、前記シャフトの周囲を囲っている、請求項1~3のいずれか一項に記載された連続加熱炉。
【請求項6】
予め定められた搬送方向に沿った空間を囲うトンネル状の炉体と、前記トンネル状の炉体をそれぞれ横断し、前記搬送方向に沿って並べられた複数の搬送ローラとを有する連続加熱炉に用いられ、前記複数の搬送ローラのうち一つの搬送ローラの一端を支持するローラ支持体であって、
筐体と
前記筐体に取り付けられた軸受と、
前記軸受に回転可能に支持され、かつ、少なくとも一端が前記筐体からはみ出たシャフトと
を備えており、
前記搬送ローラは、中空の軸部材であり、
前記シャフトの一端が前記搬送ローラの一端に挿入された状態で前記複数の搬送ローラのうち一つの前記搬送ローラを支持する、
ローラ支持体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、連続加熱炉およびローラ支持体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特開2002-318077号公報には、複数のハースローラが所定のピッチで配列されたローラハース式連続焼成炉が開示されている。同公報に開示されているローラハース式連続式加熱炉では、ハースローラのピッチを狭くすることによって板状被加熱物とハースローラが接する面積を大きくすることが開示されている。これによって、板状被加熱物のたわみを抑えることができるとされている。
【0003】
特開2019-172436号公報には、搬送ローラによって被処理物を搬送しつつ加熱処理する連続加熱炉に関する発明が記載されている。かかる連続加熱炉では、トンネル状の炉体を横断するように複数の搬送ローラが挿通されている。トンネル状の炉体には、複数の搬送ローラが挿通させる貫通孔が形成されている。トンネル状の炉体の両側には、搬送方向に沿って延びた長尺の支持板が設けられており、当該支持板に搬送方向に沿って間欠的に複数の支持軸が取り付けられている。そして、搬送ローラの両端が、それぞれ炉体の両側に取り付けられた支持軸の先端に支持されている。ここで、支持板には、搬送方向に沿って間欠的に取り付け孔が形成されている。搬送ローラは、各取り付け孔にベアリングを介して取り付けられている。かかる連続加熱炉では、支持板に設けられた支持軸の搬送方向における間隔は、炉体における搬送ローラが挿通される孔の搬送方向における間隔に概ね一致するように設計されている。これにより、支持軸によって支持される搬送ローラが、複数の搬送ローラが挿通させる貫通孔の内周面に干渉しないように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-318077号公報
特開2019-172436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
連続加熱炉には、上述のように搬送方向に沿って延びた長尺の支持板に搬送方向に沿って間欠的に、搬送ローラの端部を支持する複数の支持軸が取り付けられている。本発明者の知見よれば、かかる連続加熱炉では、施工時には、それぞれの搬送ローラが炉体と干渉していないかを確認し、干渉している場合には、搬送ローラの位置を調整する必要がある。しかしながら、搬送ローラの位置を調整する場合には、長尺の支持板を移動させて搬送ローラの位置を調整する必要があり、作業が大掛かりになる。また、支持板の位置調整する場合、支持軸の位置が変わるため、複数の搬送ローラのうち一つの搬送ローラにおいて炉体との干渉が解消されても、他の搬送ローラが新たに炉体と干渉する場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここで開示される連続加熱炉は、予め定められた搬送方向に沿った空間を囲うトンネル状の炉体と、トンネル状の炉体をそれぞれ横断し、搬送方向に沿って並べられた複数の搬送ローラと、複数のローラ支持体とを備えている。複数の搬送ローラは、それぞれ中空の軸部材である。複数のローラ支持体は、筐体と、筐体に取り付けられた軸受と、軸受に回転可能に支持され、かつ、少なくとも一端が筐体からはみ出たシャフトとをそれぞれ備えている。複数のローラ支持体は、複数の搬送ローラのうち一つの搬送ローラの一端をそれぞれ支持している。複数の搬送ローラのうち少なくとも一つの搬送ローラの両端は、ローラ支持体のシャフトの一端が挿入された状態でそれぞれ支持されている。かかる連続加熱炉では、炉体と搬送ローラの干渉が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、連続加熱炉1の断面図である。
図2は、連続加熱炉1の断面図である。
図3は、複数の搬送ローラ20の支持構造を示す模式図である。
図4は、ローラ支持体30の模式図である。
図5は、ローラ支持体40の模式図である。
図6は、ローラ支持体30の模式図である。
図7は、高さ調節部材37を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示における実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。上、下、左、右、前、後の向きは、図中、U、D、L、R、F、Rrの矢印でそれぞれ表されている。ここで、上、下、左、右、前、後の向きは、説明の便宜上、定められているに過ぎず、特に言及されない限りにおいて本願発明を限定しない。
【0009】
図1および図2は、連続加熱炉1の断面図である。図1では、搬送方向に沿った、連続加熱炉1の縦断面が模式的に示されている。図2は、図1のII-II断面図である。図2では、搬送方向を横切る、連続加熱炉1の横断面が模式的に示されている。
【0010】
〈連続加熱炉1〉
連続加熱炉1は、図1および図2に示されているように、炉体10と、複数の搬送ローラ20と、複数のローラ支持体30,40とを備えている。連続加熱炉1は、一対の支持台35,45を備えている。連続加熱炉1は、加熱容器に載せられた被処理物(以下、被処理物Aとも称する)を搬送方向に沿って搬送しつつ、連続的に加熱処理する加熱炉である。この実施形態では、連続加熱炉1は、搬送ローラの回転によって被処理物を搬送方向(後方Rrから前方F)に搬送しつつ加熱する、いわゆるローラハースキルンである。図中の矢印は、被処理物Aが搬送される搬送方向を示している。
(【0011】以降は省略されています)

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