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公開番号2024063299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-13
出願番号2022171104
出願日2022-10-26
発明の名称縦型加熱炉
出願人株式会社ノリタケカンパニーリミテド
代理人個人,個人
主分類F27B 9/20 20060101AFI20240502BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】処理条件を制御する。
【解決手段】縦型加熱炉10は、炉体11と、ヒータ25と、搬送装置20とを備えている。炉体11は、高さ方向に沿って被搬送物Aが搬送される炉内空間12を内部に有している。ヒータ25は、炉内空間12に設けられている。搬送装置20は、炉内空間12に設定された、被搬送物Aが搬送される搬送領域12aにおいて、高さ方向に沿って被搬送物Aを搬送する。炉体11には、炉内空間12を高さ方向に沿って加熱ゾーンZ1~Z5を仕切る、仕切り19が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
高さ方向に沿って被搬送物が搬送される炉内空間を内部に有する炉体と、
前記炉内空間に設けられたヒータと、
前記炉内空間に設定された、前記被搬送物が搬送される搬送領域において、高さ方向に沿って前記被搬送物を搬送する搬送装置と
を備え、
前記炉体には、前記炉内空間を高さ方向に沿って加熱ゾーンを仕切る、少なくとも一つの仕切りが設けられている、縦型加熱炉。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記仕切りには、高さ方向に沿って前記被搬送物および前記搬送装置が通る貫通孔が形成されている、請求項1に記載された縦型加熱炉。
【請求項3】
前記炉体は、直方体状に形成されており、かつ、少なくとも一つの着脱可能な側壁を有する、請求項1または2に記載された縦型加熱炉。
【請求項4】
前記炉体は、互いに対向する一対の着脱可能な側壁を有している、請求項3に記載された縦型加熱炉。
【請求項5】
前記着脱可能な側壁と隣り合う一対の側壁は、前記仕切りを支持する支持部を有しており、
前記仕切りは、前記一対の側壁の前記支持部に架け渡されている、請求項3に記載された縦型加熱炉。
【請求項6】
前記仕切りは、前記着脱可能な側壁が取り外される方向に沿って分割可能に構成されている、請求項5に記載された縦型加熱炉。
【請求項7】
前記仕切りには、高さ方向に沿って前記被搬送物および前記搬送装置が通る貫通孔が形成されており、前記貫通孔は、分割可能に構成された前記仕切りの境界に形成されている、請求項6に記載された縦型加熱炉。
【請求項8】
前記支持部は、前記一対の側壁から前記炉体の内側に向かって突出した部位である、請求項5に記載された縦型加熱炉。
【請求項9】
前記支持部は、前記一対の側壁の幅方向に沿って延びている、請求項8に記載された縦型加熱炉。
【請求項10】
前記一対の側壁は、前記支持部の上方に、前記仕切りを押さえる押さえ部を有している、請求項8に記載された縦型加熱炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、縦型加熱炉に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特開2022-037806号公報には、被搬送物を炉体内空間において上下方向に搬送可能な縦型加熱炉が開示されている。同公報に開示されている縦型加熱炉は、複数本の送り支持部材と、複数本の送り支持部材それぞれから突き出す複数の支持突起と、複数本の送り支持部材の駆動を制御する駆動制御装置とを備えている。複数本の送り支持部材は、炉体内において被搬送物の周りに設けられており、上下方向に長手状に形成されている。複数の支持突起は、それぞれ被搬送物の外周部を一定の間隔を上下方向に隔てた状態で支持する。駆動制御装置は、複数の送り支持部材に対して、往復運動および回転運動を駆動する。これによって、複数個の被搬送物は、上方向または下方向に送られる。
【0003】
このような縦型加熱炉では、被搬送物の厚みに沿った方向に被搬送物を並べて処理することができる。これによって、水平方向に沿って被搬送物が並べて処理される連続加熱炉と比較して被搬送物が搬送される距離を短くしやすく、炉内空間を狭くしやすい。炉内空間が狭くなることによって炉内を加熱するエネルギーが少なくて済み、設備が省エネルギー化されやすいとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-037806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、加熱炉内の雰囲気は、被処理物の処理温度に応じて、予め設定された処理温度に制御される。しかしながら、縦型加熱炉では、相対的に高い温度に加熱された雰囲気ガスは上昇し、相対的に低い温度の雰囲気ガスは下降しうる。このため、縦型加熱炉では、被搬送物が搬送される高さ方向に沿って処理条件を制御しにくい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここで開示される縦型加熱炉は、高さ方向に沿って被搬送物が搬送される炉内空間を内部に有する炉体と、炉内空間に設けられたヒータと、炉内空間に設定された、被搬送物が搬送される搬送領域において、高さ方向に沿って被搬送物を搬送する搬送装置とを備えている。炉体には、炉内空間を高さ方向に沿って加熱ゾーンを仕切る、少なくとも一つの仕切りが設けられている。かかる縦型加熱炉では、高さ方向に沿って処理条件が制御されやすい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、縦型加熱炉10の模式的な断面図である。
図2は、縦型加熱炉10の模式的な断面図である。
図3は、炉体11の模式図である。
図4は、制御装置60による制御を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示における実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。上、下、左、右、前、後の向きは、図中、U、D、L、R、F、Rrの矢印でそれぞれ表されている。ここで、上、下、左、右、前、後の向きは、説明の便宜上、定められているにすぎず、特に言及されない限りにおいて本願発明を限定しない。本明細書において、「高さ方向」は、図中の矢印で示される上下方向と一致している。「炉体の幅方向」は、図中の矢印で示される左右方向または前後方向と一致している。また、「炉体の幅方向」は、炉体の側壁の厚み方向と一致している。
【0009】
〈縦型加熱炉10〉
図1および図2は、縦型加熱炉10の模式的な断面図である。図1では、縦型加熱炉10の高さ方向に沿った断面が示されている。なお、図1では、回転体に支持されている被搬送物Aの図示が一部省略されている。図2は、図1のII-II線に沿った炉体11の断面が示されている。図2では、被搬送物Aを支持しうる時の回転体31,32,41,42の位置は、実線で示されており、被搬送物Aを支持ない時の回転体31,32,41,42の位置は、破線で示されている。図2では、炉体11によって隠れている仕切り19の位置は、二点鎖線で示されている。図1および図2では、炉体11の断面のハッチングは省略されている。図3は、炉体11の模式図である。図3では、側壁16および仕切り19が取り外された状態の炉体11が模式的に示されている。取り外された仕切り19は、仮想的に炉体11と並べて記載されている。図3では、ヒータ25、温度センサ28、貫通孔14b,14c,15b,15c等の図示は省略されている。
【0010】
図1に示されているように、縦型加熱炉10は、炉体11と、搬送装置20とを備えている。縦型加熱炉10は、搬送装置20を制御する制御装置60をさらに備えている。縦型加熱炉10では、被搬送物Aが高さ方向に沿って搬送される。縦型加熱炉10は、被処理物を加熱処理するためのヒータ25を備えている。被処理物(図示省略)は、被搬送物Aに載せられた状態で炉体11内を搬送されつつ加熱処理される。
(【0011】以降は省略されています)

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