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公開番号
2024084878
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-26
出願番号
2022199032
出願日
2022-12-14
発明の名称
昇降扉の落下防止装置
出願人
大同特殊鋼株式会社
代理人
個人
主分類
F27D
1/18 20060101AFI20240619BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】安価かつ簡易な構造で昇降扉の落下を確実に防止できる昇降扉の落下防止装置を提供する。
【解決手段】炉体開口部12の上縁に設けられて、正逆回転して昇降扉2を開放ないし閉鎖作動させる回転軸3と、回転軸3の外周の、所定の角度位置に固定されて当該回転軸3の径方向外方へ突出しこれと一体に旋回する少なくとも一つのストッパ体5A,5Bと、炉体側に設置されてストッパ体5A,5Bの先端旋回軌跡T1,T2内に進出する少なくとも一つの規制体7A,7Bを着脱可能に保持する保持部材6とを備える。ストッパ体5A,5Bは、回転軸3の周方向の異なる位置で径方向外方へそれぞれ異なる長さで突出する一対が設けられ、規制体は、相対的に長く突出するストッパ体5Aの先端旋回軌跡T1内に進出する第1規制体7Aと、相対的に短く突出するストッパ体5Bの先端旋回軌跡T2内に進出する第2規制体7Bが設けられてこれらが選択的に保持部材6に保持される。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
炉体開口部の上縁に設けられて、正逆回転して昇降扉を開放ないし閉鎖作動させる回転軸と、前記回転軸の外周の、所定の角度位置に固定されて当該回転軸の径方向外方へ突出しこれと一体に旋回する少なくとも一つのストッパ体と、炉体側に設置されて前記ストッパ体の先端旋回軌跡内に進出する少なくとも一つの規制体を着脱可能に保持する保持部材とを備える昇降扉の落下防止装置。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記ストッパ体は、前記回転軸の周方向の異なる位置で径方向外方へそれぞれ異なる長さで突出する一対が設けられ、前記規制体は、相対的に長く突出する前記ストッパ体の先端旋回軌跡内に進出する第1規制体と、相対的に短く突出する前記ストッパ体の先端旋回軌跡内に進出する第2規制体が設けられてこれらが選択的に前記保持部材に保持される請求項1に記載の昇降扉の落下防止装置。
【請求項3】
前記規制体は板体であり、前記保持部材は、前記ストッパ体の旋回面に直交する姿勢に前記規制体が着脱可能に挿入され保持される保持溝を備える請求項1又は2に記載の昇降扉の落下防止装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は昇降扉の落下防止装置に関し、特に工業炉の炉体の開閉を行う昇降扉に好適に使用できる落下防止装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の落下防止装置としては例えば特許文献1に示されたものがある。ここでは電動シリンダ等の駆動装置でカンヌキ部材を進出させて、隔壁側に設けた軸受けの貫通穴と、上昇開放した防音用昇降扉の上端に設けたフランジの貫通穴内とに上記カンヌキ部材を進入貫通させることで昇降扉の落下を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-63986
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし上記従来の落下防止装置では、カンヌキ部材を作動させるための駆動装置が必要である上に、カンヌキ部材を滑らかに軸受けやフランジの各貫通穴に貫通させるために、カンヌキ部材の先端をテーパ状に仕上げるとともに、軸受けを自己潤滑材等で構成し併せて当該軸受けの貫通孔入り口部分に面取り加工を施す等の手間と費用を要していた。
【0005】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、安価かつ簡易な構造で昇降扉の落下を確実に防止できる昇降扉の落下防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本第1発明では、炉体開口部(12)の上縁に設けられて、正逆回転して昇降扉(2)を開放ないし閉鎖作動させる回転軸(3)と、前記回転軸(3)の外周の、所定の角度位置に固定されて当該回転軸(3)の径方向外方へ突出しこれと一体に旋回する少なくとも一つのストッパ体(5A,5B)と、炉体側に設置されて前記ストッパ体(5A,5B)の先端旋回軌跡(T1,T2)内に進出する少なくとも一つの規制体(7A,7B)を着脱可能に保持する保持部材(6)とを備える。
【0007】
本第1発明においては、必要時には保持部材に保持させた規制体をストッパ体の先端旋回軌跡内に進出させることによって両者を互いに当接させて回転軸の逆回転を確実に阻止して、昇降扉の落下を防止することができる。従来のカンヌキ部材を使用する構造に比して、駆動装置や煩雑な加工の手間が不要であるから、簡易に実現することができる。
【0008】
本第2発明では、前記ストッパ体(5A,5B)は、前記回転軸の周方向の異なる位置で径方向外方へそれぞれ異なる長さで突出する一対が設けられ、前記規制体は、相対的に長く突出する前記ストッパ体(5A)の先端旋回軌跡(T1)内に進出する第1規制体(7A)と、相対的に短く突出する前記ストッパ体(5B)の先端旋回軌跡(T2)内に進出する第2規制体(7B)が設けられてこれらが選択的に前記保持部材(6)に保持される。
【0009】
本第2発明においては、昇降扉を二位置で位置決めしてそれぞれ確実に昇降扉の落下防止を行うことができるとともに、いずれの位置での落下防止を行っているかを容易に確認することができる。
【0010】
本第3発明では、前記規制体(7A,7B)は板体であり、前記保持部材(6)は、前記ストッパ体(5A,5B)の旋回面に直交する姿勢に前記規制体(7A,7B)が着脱可能に挿入され保持される保持溝(611)を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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