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公開番号
2024095527
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-10
出願番号
2023179296
出願日
2023-10-18
発明の名称
連続式熱処理炉
出願人
中外炉工業株式会社
代理人
個人
主分類
F27B
9/12 20060101AFI20240703BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】 炉長が被処理物の搬送方向に長くなるのを防止して、加熱された被処理物を冷却させる際に、加熱された被処理物から放熱される熱を、被処理物を予熱させるのに利用できるようにすると共に、被処理物を加熱させる条件を簡単に調整できるようにする。
【解決手段】 被処理物1を予熱させる予熱帯T1と、予熱された被処理物を加熱させる加熱帯T2と、加熱された被処理物を冷却させる冷却帯T3とを有する連続式熱処理炉において、予熱帯と冷却帯とを同じ共用搬送室11に設けると共に、予熱帯において予熱された被処理物を加熱させる第1加熱帯T2aと、第1加熱帯によって加熱された被処理物の加熱状態を維持させる第2加熱帯T2bを折り返し状に形成した折り返し搬送室12に設けた。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも被処理物を予熱させる予熱帯と、予熱された被処理物を加熱させる加熱帯と、加熱された被処理物を冷却させる冷却帯とを有し、被処理物を前記の予熱帯と加熱帯と冷却帯に導いて熱処理する連続式熱処理炉において、前記の予熱帯と冷却帯とを同じ共用搬送室に設けると共に、予熱帯において予熱された被処理物を加熱させる第1加熱帯と、第1加熱帯によって加熱された被処理物の加熱状態を維持させる第2加熱帯を折り返し状に形成した折り返し搬送室に設け、被処理物を共用搬送室における予熱帯において予熱させ、予熱された被処理物を共用搬送室から折り返し搬送室に導いて、前記の第1加熱帯において加熱させ、さらに第2加熱帯により第1加熱帯によって加熱された被処理物の加熱状態を維持させ、このように加熱された被処理物を折り返し搬送室から前記の共用搬送室における冷却帯に導き、前記の冷却帯において加熱された被処理物を前記の予熱帯と逆方向に搬送させながら放熱させて冷却させると共に、加熱された被処理物から放熱された熱を、前記の予熱帯における被処理物の予熱に利用することを特徴とする連続式熱処理炉。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の連続式熱処理炉において、前記の被処理物に平板状のものを用い、前記の平板状の被処理物を前記の予熱帯と加熱帯と冷却帯の順に導いて熱処理するにあたり、被処理物の平面部が搬送方向に沿うように保持させて搬送させ、前記の予熱帯における被処理物の平面部と前記の冷却帯における被処理物の平面部が対向するようにして、前記の冷却帯における加熱された被処理物から放熱された熱を、予熱帯における被処理物の予熱に利用することを特徴とする連続式熱処理炉。
【請求項3】
請求項1に記載の連続式熱処理炉において、前記の共用搬送室における予熱帯において被処理物を加熱させる加熱装置を、共用搬送室における冷却帯から離れた側壁に沿って設けると共に、予熱帯において予熱された被処理物を前記の折り返し搬送室における第1加熱帯と第2加熱帯とにおいて加熱させる加熱装置を被処理物の搬送方向の両側の側壁に沿って設けたことを特徴とする連続式熱処理炉。
【請求項4】
請求項3に記載の連続式熱処理炉において、前記の第1加熱帯に設ける加熱装置の数を、第2加熱帯に設ける加熱装置の数よりも多くしたことを特徴とする連続式熱処理炉。
【請求項5】
請求項1に記載の連続式熱処理炉において、前記の折り返し搬送室における第1加熱帯と第2加熱帯との間に空間部を設けて、第1加熱帯と第2加熱帯とを分離させることを特徴とする連続式熱処理炉。
【請求項6】
請求項1に記載の連続式熱処理炉において、前記の折り返し搬送室における第1加熱帯と第2加熱帯との間に仕切り壁を設けて、第1加熱帯と第2加熱帯とを分離させることを特徴とする連続式熱処理炉。
【請求項7】
請求項1~請求項6の何れか1項に記載の連続式熱処理炉において、前記の共用搬送室を直線状に設けたことを特徴とする連続式熱処理炉。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼板等の被処理物を炉内において順々に搬送させて、被処理物を連続して熱処理する連続式熱処理炉に関するものである。特に、平板状の鋼板等の被処理物を、少なくとも被処理物を予熱させる予熱帯と、予熱された被処理物を加熱させる加熱帯と、加熱された被処理物を冷却させる冷却帯とに導いて熱処理する連続式熱処理炉において、炉長が被処理物の搬送方向に長くなりすぎないようにすると共に、加熱帯において加熱された被処理物を冷却帯において冷却させる際に、加熱された被処理物から放熱される熱を、被処理物を予熱させる予熱帯において有効に利用できるようにし、さらに、加熱帯において被処理物を加熱させる条件を簡単に調整できるようにした点に特徴を有するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、鋼板等の被処理物を炉内において順々に搬送させて熱処理する連続式熱処理炉としては、特許文献1等に示されるように、鋼板等の被処理物を、被処理物を予熱させる予熱帯と、予熱された被処理物を加熱させる加熱帯と、加熱された被処理物を冷却させる冷却帯との順番に搬送させて熱処理するようにした連続式熱処理炉が知られている。
【0003】
ここで、特許文献1に示されるものにおいては、前記の予熱帯と加熱帯と冷却帯を、被処理物の搬送方向に沿って炉内に直線状に設けているため、炉長が被処理物の搬送方向に長くなって、設置スペースの確保が困難になるという問題があった。また、予熱帯と加熱帯と冷却帯を直線状に設けた炉内において被処理物を順々に搬送させて熱処理する場合、加熱帯において加熱された被処理物を冷却帯において放熱させて冷却させる際に、被処理物から放熱される熱を、有効に利用することができないという問題があった。
【0004】
また、従来においては、特許文献2に示されるように、加熱帯、均熱帯、徐冷帯、ターン部、冷却帯を設け、被処理物の搬送方向をターン部において反対方向に反転させて搬送させるようにしたものが示されている。このようにした場合、加熱帯、均熱帯、徐冷帯、冷却帯を直線状に設ける場合に比べて、直線方向における炉長を短くして、設置スペースの確保が容易になる。
【0005】
しかし、特許文献2に示されるものにおいては、炉をU字状に形成して、被処理物を加熱帯、均熱帯、徐冷帯、ターン部、冷却帯の順にU字状に搬送させるようにしているだけであるため、前記の特許文献1に示されたものと同様に、加熱帯において加熱された被処理物を冷却帯において放熱させて冷却させる際に、被処理物から放熱される熱を、有効に利用することができないという問題が存在した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特公平4-48760号公報
特許第3745880号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、鋼板等の被処理物を炉内において順々に搬送させて、被処理物を連続して熱処理する連続式熱処理炉における前記のような問題を解決することを課題とするものである。
【0008】
本発明は、平板状の鋼板等の被処理物を、少なくとも被処理物を予熱させる予熱帯と、予熱された被処理物を加熱させる加熱帯と、加熱された被処理物を冷却させる冷却帯とに導いて熱処理する連続式熱処理炉において、炉長が被処理物の搬送方向に長くなりすぎないようにすると共に、加熱帯において加熱された被処理物を冷却帯において冷却させる際に、加熱された被処理物から放熱される熱を、被処理物を予熱させる予熱帯において有効に利用できるようにし、さらに、加熱帯において被処理物を加熱させる条件を簡単に調整できるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明における連続式熱処理炉においては、前記のような課題を解決するために、少なくとも被処理物を予熱させる予熱帯と、予熱された被処理物を加熱させる加熱帯と、加熱された被処理物を冷却させる冷却帯とを有し、被処理物を前記の予熱帯と加熱帯と冷却帯に導いて熱処理する連続式熱処理炉において、前記の予熱帯と冷却帯とを同じ共用搬送室に設けると共に、予熱帯において予熱された被処理物を加熱させる第1加熱帯と、第1加熱帯によって加熱された被処理物の加熱状態を維持させる第2加熱帯を折り返し状に形成した折り返し搬送室に設け、被処理物を共用搬送室における予熱帯において予熱させ、予熱された被処理物を共用搬送室から折り返し搬送室に導いて、前記の第1加熱帯において加熱させ、さらに第2加熱帯により第1加熱帯によって加熱された被処理物の加熱状態を維持させ、このように加熱された被処理物を折り返し搬送室から前記の共用搬送室における冷却帯に導き、前記の冷却帯において加熱された被処理物を前記の予熱帯と逆方向に搬送させながら放熱させて冷却させると共に、加熱された被処理物から放熱された熱を、前記の予熱帯における被処理物の予熱に利用するようにした。
【0010】
そして、本発明における連続式熱処理炉のように、予熱帯と冷却帯とを同じ共用搬送室に設け、予熱帯において予熱された被処理物を加熱させる第1加熱帯と、第1加熱帯によって加熱された被処理物の加熱状態を維持させる第2加熱帯を折り返し状に形成した折り返し搬送室に設けると、予熱帯と第1及び第2加熱帯と冷却帯を炉内に直線状に設ける場合に比べて、直線方向における炉長が短くなって、設置スペースの確保が容易に行えるようになる。
(【0011】以降は省略されています)
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