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公開番号2024040648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145122
出願日2022-09-13
発明の名称電気炉の補修方法
出願人日本鋳造株式会社
代理人個人
主分類F27D 1/16 20060101AFI20240318BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】電気炉を補修する際の耐火物の廃棄量を削減することができる電気炉の補修方法を提供する。
【解決手段】鉄源を溶融させる電気炉において、操業を繰り返すことにより炉体の内張り耐火物に損耗部分が生じた場合に、損耗部分を補修する電気炉の補修方法は、損耗部分に流動性を有する補修用耐火物を充填させる工程と、次いで、電気炉の加熱源により炉体を加熱して補修用耐火物を焼結させる工程とを有する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
鉄源を溶融させる電気炉において、操業を繰り返すことにより炉体の内張り耐火物に損耗部分が生じた場合に、前記損耗部分を補修する電気炉の補修方法であって、
前記損耗部分に流動性を有する補修用耐火物を充填させる工程と、
次いで、前記電気炉の加熱源により前記炉体を加熱して前記補修用耐火物を焼結させる工程と、
を有することを特徴とする電気炉の補修方法。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記損耗部分が炉壁を含む場合に、前記補修用耐火物を充填させる工程は、前記炉壁の内側の少なくとも前記損傷部分を含む部分に対応するように鉄製シリンダ部材をセットし、前記鉄製シリンダ部材と前記損傷部分を含む部分の間に前記流動性を有する補修用耐火物を供給することを特徴とする請求項1に記載の電気炉の補修方法。
【請求項3】
前記補修用耐火物を焼結させて前記電気炉を補修した後、操業を繰り返すことにより前記内張り耐火物に損耗部分が再度生じた場合に、前記再度生じた前記損耗部分に前記補修用耐火物を充填させる工程と、前記再度生じた前記損耗部分の前記補修用耐火物を焼結させる工程とをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の電気炉の補修方法。
【請求項4】
最初に生じた前記損耗部分および前記再度生じた前記損耗部分が、前記炉壁を含む場合に、
前記最初に生じた前記損耗部分に前記補修用耐火物を充填させる工程は、前記炉壁の内側の少なくとも前記最初に生じた前記損傷部分を含む部分に対応するように第1の鉄製シリンダ部材をセットし、前記第1の鉄製シリンダ部材と前記最初に生じた前記損傷部分を含む部分の間に前記流動性を有する補修用耐火物を供給し、
前記再度生じた前記損耗部分に前記補修用耐火物を充填させる工程は、前記炉壁の内側の少なくとも前記再度生じた前記損傷部分を含む部分に対応するように第2の鉄製シリンダ部材をセットし、前記第2の鉄製シリンダ部材と前記再度生じた前記損傷部分を含む部分の間に前記流動性を有する補修用耐火物を供給することを特徴とする請求項3に記載の電気炉の補修方法。
【請求項5】
前記補修用耐火物はシリカ系耐火物であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電気炉の補修方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気炉の補修方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
鉄源を溶融させる電気炉は、鉄皮に耐火物が内張りされて構成されており、操業を繰り返すうちに内張り耐火物が熱により損耗し、補修が必要となる。従来、電気炉を補修する場合、熱により損耗した耐火物を解体除去し、新しい耐火物を用いて新たに築炉することが一般的である(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-240587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような技術では解体除去された耐火物は廃棄せざるを得ず、大量の産業廃棄物を発生させてしまい、環境への悪影響を与えるとともに、経済的にも非効率である。
【0005】
そこで、本発明は、電気炉を補修する際の耐火物の廃棄量を削減することができる電気炉の補修方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の(1)~(5)の手段を提供する。
【0007】
(1)鉄源を溶融させる電気炉において、操業を繰り返すことにより炉体の内張り耐火物に損耗部分が生じた場合に、前記損耗部分を補修する電気炉の補修方法であって、
前記損耗部分に流動性を有する補修用耐火物を充填させる工程と、
次いで、前記電気炉の加熱源により前記炉体を加熱して前記補修用耐火物を焼結させる工程と、
を有することを特徴とする電気炉の補修方法。
【0008】
(2)前記損耗部分が炉壁を含む場合に、前記補修用耐火物を充填させる工程は、前記炉壁の内側の少なくとも前記損傷部分を含む部分に対応するように鉄製シリンダ部材をセットし、前記鉄製シリンダ部材と前記損傷部分を含む部分の間に前記流動性を有する補修用耐火物を供給することを特徴とする(1)に記載の電気炉の補修方法。
【0009】
(3)前記補修用耐火物を焼結させて前記電気炉を補修した後、操業を繰り返すことにより前記内張り耐火物に損耗部分が再度生じた場合に、前記再度生じた前記損耗部分に前記補修用耐火物を充填させる工程と、前記再度生じた前記損耗部分の前記補修用耐火物を焼結させる工程とをさらに有することを特徴とする(1)に記載の電気炉の補修方法。
【0010】
(4)最初に生じた前記損耗部分および前記再度生じた前記損耗部分が、前記炉壁を含む場合に、
前記最初に生じた前記損耗部分に前記補修用耐火物を充填させる工程は、前記炉壁の内側の少なくとも前記最初に生じた前記損傷部分を含む部分に対応するように第1の鉄製シリンダ部材をセットし、前記第1の鉄製シリンダ部材と前記最初に生じた前記損傷部分を含む部分の間に前記流動性を有する補修用耐火物を供給し、
前記再度生じた前記損耗部分に前記補修用耐火物を充填させる工程は、前記炉壁の内側の少なくとも前記再度生じた前記損傷部分を含む部分に対応するように第2の鉄製シリンダ部材をセットし、前記第2の鉄製シリンダ部材と前記再度生じた前記損傷部分を含む部分の間に前記流動性を有する補修用耐火物を供給することを特徴とする(3)に記載の電気炉の補修方法。
(【0011】以降は省略されています)

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