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公開番号2024027689
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130689
出願日2022-08-18
発明の名称電気炉
出願人三建産業株式会社
代理人個人,個人
主分類F27D 11/02 20060101AFI20240222BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】加熱効率に優れ、排気管に耐火材をライニングする必要のない製造コストの廉価な電気炉を提供する。
【解決手段】ヒータ機構20を、外側筒部21と、内側筒部22と、ヒータ本体24と、エダクタ部25とで構成し、エダクタ部25のノズル管25aからエダクタ用外部空気A3を吸引し、その吸引力で炉体10の内部の高温空気A2を、外側通路部P1を通過させて吸引したエダクタ用外部空気A3とともに排出管25bから排出させることにより、外側通路部P1を通過する高温空気A2と内側通路部P1を通過する常温空気A1を熱交換して常温空気A1を予熱する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電気を熱源としたヒータ機構によって、炉体の内部に載置された被加熱材を加熱処理する電気炉であって、
前記ヒータ機構を、
前記炉体に連通されて後部が外方に突出するように設けられた外側筒部と、
前記外側筒部の内部に、前記外側筒部に沿うように設けられ、前記外側筒部との間に前記炉体の内部の高温空気が通過する外側通路部を形成し、かつ内部に外部からの常温空気が通過する内側通路部を形成する内側筒部と、
前記内側筒部の前記炉体側である前部に設けられたヒータ本体と、
前記外側筒部の後部に直交して下方から前記外側筒部の下部内周面まで延び、前記外側筒部に連通するように設けられたノズル管,及び前記外側筒部の後部に直交して前記外側筒部に連通するように設けられ、前記外側筒部の上部内周面から上方に延び、前記ノズル管に対向する位置に配置された排出管とを有し、前記外側通路部の内周面側を含めて形成されるエダクタ部とで構成し、
前記エダクタ部のノズル管からエダクタ用外部空気を吸引し、その吸引力で前記炉体の内部の高温空気を、前記外側通路部を通過させて前記吸引したエダクタ用外部空気とともに前記排出管から排出させることにより、前記外側通路部を通過する高温空気と前記内側通路部を通過する常温空気を熱交換して常温空気を予熱することを特徴とする電気炉。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
前記内側筒部の中間部の外周面に凸部を加えたことを特徴とする請求項1に記載の電気炉。
【請求項3】
前記内側通路部に、前記常温空気を送るためのエアブロアを連結したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属や非鉄金属を加熱処理するために使用される電気炉に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
金属や非鉄金属を加熱処理する炉として、電気を熱源として利用した電気炉が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示す電気炉は、炉体の外部に冷却ファンを設け、この冷却ファンに、外気を炉体の内部に供給して炉体内部の加熱空気を外部に放散させるという冷却機能を持たせている。
【0003】
また、こうした従来の電気炉としては、例えば、図4と図5に示すものが知られている。図4に示す電気炉は、炉体30の内部の左右それぞれに金属ヒータ31を設けるとともに、炉体30の上部中央に回転ファン32を設け、これらの金属ヒータ31で炉体30の内部の空気を加熱し、回転ファン32でその加熱した空気を対流させることによって被加熱材Tを加熱している。なお、炉体30内部の加熱された空気は、排気管(排気ダクト)(図示せず)を通して外部に排出される。
【0004】
また、図5に示す電気炉は、炉体40の外部にエアヒータ41を取付け、外部の空気をそのエアヒータ41を通して加熱して炉体40の内部に取り入れ、その加熱した空気で被加熱材Tを加熱している。なお、加熱された空気は、図4に示す電気炉と同様に、炉体40の外部に排気管(図示せず)を通して排出されるようになっている。
【0005】
図4および図5に示す電気炉はいずれも炉体内部の高温な空気をそのまま排気管を通して排出するので、排気管に耐火材をライニング(裏打ち)する必要がある。なお、特許文献1に記載の電気炉は小型であるため、排気管は設けていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-137781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1および図4と図5に示す従来技術の電気炉は、いずれも電気を加熱源として利用しているので、カーボンニュートラルの観点から極めて好ましい。
【0008】
しかしながら、これら電気炉のいずれにも改善の余地がある。すなわち、特許文献1に示す電気炉は、冷却ファンによる冷却機能を持たせているので、自ずと加熱効率が低下する。従って、加熱効率の向上が求められる。
【0009】
また、図4に示す電気炉は、炉体30の内部の左右に設けた金属ヒータ31で炉体30の内部の空気を加熱し、それを回転ファン32で対流させるので、加熱された空気の攪拌効果が十分とはいえず、加熱効率に課題が残る。また、被加熱材Tには加熱された空気が常に一定の方向から作用することからも加熱効率に問題がある。これらは、特に、被加熱材Tの形状が複雑な場合に顕著である。また、排気管に耐火材をライニングする必要があるので、そのための製造コストが必要となる。
【0010】
また、この電気炉における回転ファン32は、高温である炉体30の内部に設けられているので、変形やインペラバランスの崩れによる振動などの損傷が発生し易く、その寿命が短いといった問題もある。
(【0011】以降は省略されています)

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