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公開番号2024021723
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124764
出願日2022-08-04
発明の名称船舶
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B63B 25/16 20060101AFI20240208BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】タンクの大型化の制限を緩和することができる船舶を提供する。
【解決手段】船舶は、船体と、船体上に設けられて、上方に向かって開口する円筒形状をなすスカート部と、スカート部内に下半部が収容された高圧タンクとしての球形タンクと、スカート部よりも上方で球形タンクを外周側から囲うように設けられたリング状をなす連結部材と、連結部材の内周部と球形タンクの外面とを互いに固定する第一溶接部と、連結部材の下部とスカート部の上端とを互いに接続する第二溶接部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
船体と、
前記船体上に設けられて、上方に向かって開口する円筒形状をなすスカート部と、
前記スカート部内に下半部が収容された高圧タンクとしての球形タンクと、
前記スカート部よりも上方で前記球形タンクを外周側から囲うように設けられたリング状をなす連結部材と、
前記連結部材の内周部と前記球形タンクの外面とを互いに固定する第一溶接部と、
前記連結部材の下部と前記スカート部の上端とを互いに接続する第二溶接部と、
を備える船舶。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記第一溶接部の上下の露出面は、前記連結部材の外面と前記球形タンクの外面を滑らかに接続する湾曲面である、請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記連結部材は、前記球形タンク及び前記スカート部よりも高強度の材料により形成されている、請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項4】
前記連結部材は、前記スカート部の周方向に並ぶ複数の連結ブロックを有し、
前記周方向で隣り合う前記連結ブロック同士は、溶接により接合されている、請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項5】
前記連結部材は、
前記球形タンクに前記第一溶接部を介して固定される固定部と、
前記固定部から下方に突出し、前記スカート部の上端と前記第二溶接部を介して接続される突出部と、
を有する、請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項6】
前記突出部と前記スカート部との境界に設けられ、前記突出部及び前記スカート部の前記球形タンク側の面に固定された当て板を備える、請求項5に記載の船舶。
【請求項7】
前記連結部材は、前記球形タンクの外面との間に、上方に向けて開口するとともに下方に向かうにしたがって先細る上側開先を形成する上部傾斜面と、前記上側開先の下側で下方に向けて開口するとともに上方に向かうにしたがって先細る下側開先を形成する下部傾斜面とを有し、
前記第一溶接部は、
前記上側開先に設けられて前記球形タンクと前記連結部材の内周部の上側とを接続する上側溶接部と、
前記下側開先に設けられて前記球形タンクと前記連結部材の内周部の下側とを接続し、前記上側溶接部と接続する下側溶接部と、
を有する、請求項1又は2に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、独立式の球形タンクを支持する支持構造を備えた船舶が開示されている。支持構造は、タンクの下半部を取り囲み、タンクを支持する筒状のスカート部と、タンクの周壁部の一部をなし、スカート部の上端部が固定される結合部と、を備える。結合部は、タンクの周壁部よりも板厚の大きな肉厚部を有する。肉厚部の板厚は、タンクの周壁部やスカート部の板厚の2倍以上となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-182878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
結合部は、厳しい疲労強度要件を満たすため、鋼材を削り出すことにより成形される。削り出し可能な鋼材の板厚には上限があるため、結合部を無制限に厚くすることはできない。また、上述のように、タンクの周壁部の板厚には、肉厚部の板厚の半分以下という制限がある。このため、タンクの周壁部を無制限に厚くすることができなかった。
ところで、タンクが大型化すると、タンクの自重やタンクに貯留される流体の重量が増大する。このため、タンクを大型化するには、増加した重量を支持するためにタンクの周壁部を厚く設計する必要がある。しかしながら、上述したように特許文献1に記載の技術ではタンクの周壁部を無制限に厚くすることができない。このように、タンクの大型化には厳しい制限があり、タンクの大型化は困難とされていた。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、タンクの大型化の制限を緩和することができる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、船体と、前記船体上に設けられて、上方に向かって開口する円筒形状をなすスカート部と、前記スカート部内に下半部が収容された高圧タンクとしての球形タンクと、前記スカート部よりも上方で前記球形タンクを外周側から囲うように設けられたリング状をなす連結部材と、前記連結部材の内周部と前記球形タンクの外面とを互いに固定する第一溶接部と、前記連結部材の下部と前記スカート部の上端とを互いに接続する第二溶接部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の船舶によれば、タンクの大型化の制限を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第一実施形態に係る船舶の全体構成を示す平面図である。
本開示の第一実施形態に係る球形タンクを示す、船首尾方向と直交して球形タンクの中心点を通る上下方向の縦断面図である。
本開示の第一実施形態に係るスカート部の上端を示す、船首尾方向に直交する上下方向の縦断面図である。
本開示の第一実施形態に係る連結部材を上下方向から見た平面図である。
本開示の第一実施形態に係る連結部材の形成工程を説明する図である。
本開示の第二実施形態に係る連結部材を示す、船首尾方向に直交する上下方向の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第一実施形態>
(船舶)
以下、本開示の第一実施形態に係る船舶1について、図1から図5を参照して説明する。
図1、図2に示すように、船舶1は、液化天然ガス等の液化ガスを貯蔵・運搬する。船舶1は、船体2と、スカート部10と、球形タンク20と、連結部材30と、第一溶接部40と、第二溶接部50と、タンクカバー60と、を備える。
【0010】
以下では、船舶1の船首尾方向Daを単に「船首尾方向Da」と称し、船舶1の船幅方向Dwを単に「船幅方向Dw」と称する。船首尾方向Da及び船幅方向Dwは、ともに上下方向と略垂直に交差している。船首尾方向Daと船幅方向Dwとは、互いに直交している。
(【0011】以降は省略されています)

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