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公開番号2023102910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-26
出願番号2022003657
出願日2022-01-13
発明の名称船外機および船舶
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人個人
主分類B63H 20/12 20060101AFI20230719BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】船外機本体の左右方向において船外機が大型化するのを抑制しながら、船外機本体を転舵軸回りに回動可能な角度範囲を大きくすることが可能な船外機および船舶を提供する。
【解決手段】この船外機100(船舶120)では、転舵機構40は、船外機本体102の左右方向における中央部102aに配置され、船外機本体102とともに回動するピニオン42と、ピニオン42を回動させるように直線移動するラック43と、を含む。そして、ラック43は、船外機本体102の前後方向に沿って延びている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
船外機本体と、
前記船外機本体を転舵軸回りに回動させる転舵機構と、を備え、
前記転舵機構は、
前記船外機本体の左右方向における中央部に配置され、前記船外機本体とともに回動するピニオンと、
前記ピニオンを回動させるように直線移動するラックと、を含み、
前記ラックは、前記船外機本体の前後方向に沿って延びている、船外機。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ラックは、前記船外機本体の左右方向において、前記船外機本体の最外端よりも内側に配置されている、請求項1に記載の船外機。
【請求項3】
前記船外機本体は、エンジンと、前記エンジンを収納するカウルと、を含み、
前記ラックは、前記船外機本体の左右方向において、前記カウルの最外端よりも内側に配置されている、請求項2に記載の船外機。
【請求項4】
前記船外機本体は、ブラケットを介して船体の船尾に取り付けられており、
前記ラックは、前記船外機本体の左右方向において、前記ブラケットの最外端よりも内側に配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の船外機。
【請求項5】
前記船外機本体は、エンジンと、前記船外機本体の上下方向に延びるとともに、前記エンジンにおいて生じた排気ガスを通過させる排気通路と、を含み、
前記ラックは、前記船外機本体の上下方向において、前記排気通路が設けられる高さ範囲内に配置されるとともに、前記船外機本体の左右方向において、前記排気通路よりも外側に配置されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の船外機。
【請求項6】
前記ピニオンは、前記排気通路よりも前方に配置されている、請求項5に記載の船外機。
【請求項7】
前記船外機本体は、エンジンと、前記エンジンを冷却するための冷却水を通過させる冷却水通路と、を含み、
前記ラックは、前記船外機本体の上下方向において、前記冷却水通路が設けられる高さ範囲内に配置されているとともに、前記船外機本体の左右方向において、前記冷却水通路よりも外側に配置されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の船外機。
【請求項8】
前記冷却水通路は、前記冷却水通路に前記冷却水を循環させるための冷却水ポンプを含み、
前記冷却水ポンプは、前記ラックが設けられる高さ位置に配置されており、
前記ピニオンは、前記冷却水ポンプよりも後方に配置されている、請求項7に記載の船外機。
【請求項9】
前記ラックは、前記ピニオンに対して一対設けられており、
前記一対のラックは、前記船外機本体の左右方向における両側から前記ピニオンに挟み込むように配置されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の船外機。
【請求項10】
前記ラックは、船体の船尾の上端よりも下方に配置されている、請求項1~9のいずれか1項に記載の船外機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、船外機および船舶に関し、特に、船外機本体を転舵軸回りに回動させる転舵機構が、船外機本体とともに回動する回動部材と、回動部材を回動させるように直線移動する直線移動部材と、を含む船外機および船舶に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、船外機本体を転舵軸回りに回動させる転舵機構が、船外機本体とともに回動する回動部材と、回動部材を回動させるように直線移動する直線移動部材と、を含む船外機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、船外機本体を転舵軸回りに回動させる転舵機構を備える船外機が記載されている。上記特許文献1に記載されている船外機では、転舵機構は、船外機本体の左右方向における中央部に配置され、船外機本体とともに回動する回動部材(たとえば、ピニオン)と、回動部材を回動させるように船外機本体の左右方向に沿って直線移動する直線移動部材(たとえば、ラック)と、を含む。上記特許文献1に記載されている船外機では、直線移動部材は、船外機本体の左右方向に沿って延びている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第10800502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載されている船外機では、直線移動部材が船外機本体の左右方向に沿って延びているので、船外機本体を転舵軸回りに回動可能な角度範囲を大きくする場合、直線移動部材が移動する方向である船外機本体の左右方向において、直線移動部材を直線移動させる距離が比較的大きくなる。この場合、船外機本体の左右方向において、直線移動部材を直線移動させるために必要となるスペースが比較的大きくなる。すなわち、船外機本体の左右方向において船外機が大型化する。なお、船外機本体の左右方向において船外機が大型化した場合、たとえば、船体の船尾に複数の船外機を取り付ける際に、互いに隣り合う船外機同士が接触しないように船外機の配置が制約される等の問題が生じる。このため、船外機本体の左右方向において船外機が大型化するのを抑制しながら、船外機本体を転舵軸回りに回動可能な角度範囲を大きくすることが可能な構成が望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、船外機本体の左右方向において船外機が大型化するのを抑制しながら、船外機本体を転舵軸回りに回動可能な角度範囲を大きくすることが可能な船外機および船舶を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による船外機は、船外機本体と、船外機本体を転舵軸回りに回動させる転舵機構と、を備え、転舵機構は、船外機本体の左右方向における中央部に配置され、船外機本体とともに回動するピニオンと、ピニオンを回動させるように直線移動するラックと、を含み、ラックは、船外機本体の前後方向に沿って延びている。
【0008】
この発明の第1の局面による船外機では、上記のように、ラックは、船外機本体の前後方向に沿って延びている。これにより、船外機本体を転舵軸回りに回動可能な角度範囲を大きくする場合、ラックが移動する方向である船外機本体の前後方向において、ラックを移動させるために必要となるスペースが比較的大きくなるものの、ラックが移動する方向ではない船外機本体の左右方向において、ラックを移動させるために必要となるスペースは殆ど変化しない。その結果、船外機本体の左右方向において船外機が大型化するのを抑制しながら、船外機本体を転舵軸回りに回動可能な角度範囲を大きくすることができる。
【0009】
上記第1の局面による船外機において、好ましくは、ラックは、船外機本体の左右方向において、船外機本体の最外端よりも内側に配置されている。このように構成すれば、ラックが船外機本体の左右方向において船外機本体の最外端よりも外側に配置されている場合と比較して、船外機本体の左右方向において船外機が大型化するのを抑制することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、船外機本体は、エンジンと、エンジンを収納するカウルと、を含み、ラックは、船外機本体の左右方向において、カウルの最外端よりも内側に配置されている。このように構成すれば、エンジンを収納するカウルは、船外機本体において、船外機本体の左右方向における大きさが比較的大きいので、ラックが船外機本体の左右方向においてカウルの最外端よりも内側に配置されていることによって、ラックを、船外機本体の左右方向において、船外機本体の最外端よりも内側に容易に配置することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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