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公開番号2024019798
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-14
出願番号2022122480
出願日2022-08-01
発明の名称安全支援システム
出願人鹿島道路株式会社,株式会社山栄産業
代理人個人
主分類E02F 9/24 20060101AFI20240206BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】架空線等の障害物が存在して見張りを必要とするエリア内に移動体が進入したときに警報を出して安全を確保できる安全支援システムを提供する。
【解決手段】信号波を出して見張りエリア11を構築する赤外線照射器17と、油圧ショベル100に取り付けられて移動し、赤外線照射器17で構築された見張りエリア11内に進入すると信号波を受信する赤外線受部19と、警報を発する警報手段15と、赤外線受部19が油圧ショベル100と共に見張りエリア11内に進入すると警報手段15をオン、見張りエリア11内から退出するとオフに、自動で切り換える制御装置14と、を設けた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
架空線等の障害物が存在する見張りエリア内に進入した移動体に、前記障害物への接近を知らせる警報を出し、前記移動体の安全を支援する安全支援システムであって、
信号波を出して前記見張りエリアを構築する信号発信手段と、
前記移動体に取り付けられて前記移動体と共に移動し、前記信号発信手段で構築された前記見張りエリア内に進入すると前記信号波を受信する信号受信手段と、
前記警報を発する警報手段と、
前記信号受信手段が前記移動体と共に前記見張りエリア内に進入すると前記警報手段をオン、前記見張りエリア内から退出するとオフに、自動で切り換える制御装置と、を設けたことを特徴とする安全支援システム。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記移動体が、自走する下部走行体と、前記下部走行体に対して水平旋回する上部旋回体と、前記上部旋回体に対して上下方向に揺動可能な多関節型の被駆動部材と、前記被駆動部材を駆動するためのアクチュエータと、を備えている汎用建設機械であり、
少なくとも前記被駆動部材に前記信号受信手段を設置し、
前記警報手段は、前記被駆動部材が所定の高さに達している場合に、警報を発する、
ことを特徴とする請求項1に記載の安全支援システム。
【請求項3】
前記信号受信手段は、前記被駆動部材の左右両側設けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の安全支援システム。
【請求項4】
前記信号受信手段は、前記上部旋回体の後端にさらに設けられている、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の安全支援システム。
【請求項5】
前記信号受信手段は、前記移動体にマグネットを介して着脱自在に取り付け可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の安全支援システム。
【請求項6】
前記信号発信手段は、可搬であって、移動後の位置に前記見張りエリアを再構築可能に構成してなる、ことを特徴とする請求項1に記載の安全支援システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は安全支援システムに関するものであり、特に、例えば架空線等の障害物が存在する建設現場等の特定のエリア内に移動体が進入したとき、障害物に接触しないように移動体側のオペレータ等に警報を出して移動体等の安全を確保するための安全支援システムに関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
土木や建設現場等(以下、これらを総称して「建設現場等」という)では、建設機械の作業範囲内での接触事故が後を絶たず、現場での安全管理上における確かな対策が求められている。特に架空設置物、例えば電線・配管・信号・跨橋やカルバート天井など、重機オペレータから認知しづらい、高さ方向への気配りは、オペレータの技量や注意能力に差や限界があり、しばしば接触事故を招いているのが現状である。
【0003】
昨今の対策として重機作業装置の伸縮移動高さを機械的に制限するものや、光や電波・角度センサを用いてあらかじめ設定した高さに作業装置が到達すると、警報を発してオペレータに注意を喚起するシステムも開発されているが、すべての重機に搭載されていないのが現状である。
【0004】
また、建設現場等内で上空高さ制限が必要な場所はすべての区域ではなく、ほとんどの範囲では自由な作業ができるものの、警報装置などが頻繁に作動をしてしまい、オペレータにとっては煩わしい一面もあった。そのため、警報装置を故意に停止したまま作業を継続し、高さ制限の必要な区域等、特に注意をして作業を進めなければならない作業エリアに入っても気づかずに、上空設置物や周辺の障害物と接触する等の事故を起こしてしまうケースも多々発生しているのが現状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、従来における安全支援システムの方法では、例えば高さ制限の必要がない区域や障害物のない区域等での作業であっても、不要な注意喚起が頻繁に発生するという問題点があった。また、これによりオペレータの故意による警報システムの一時停止、必要区域での再起動忘れという、ヒューマンエラーを誘発してしまう恐れが大きい。特に建設現場等で使用する油圧ショベルは、工事現場において最も多用される建設機械であり、自走する車両本体(下部走行体)と、この車両本体に回転自在に取り付けられた多関節型の被駆動部材(上部旋回体及びブーム並びにアーム等)が自由に旋回できることから、被駆動部材の関節部が、例えば電線・配管・信号・跨橋やカルバート天井など、上空設置物や周囲置物の障害物と接触する可能性が非常に高い。
【0006】
そこで、架空線等の障害物が存在して見張りを必要とするエリア内に移動体が進入したときに警報を出して安全を確保するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、架空線等の障害物が存在する見張りエリア内に進入した移動体に、前記障害物への接近を知らせる警報を出し、前記移動体の安全を支援する安全支援システムであって、信号波を出して前記見張りエリアを構築する信号発信手段と、前記移動体に取り付けられて前記移動体と共に移動し、前記信号発信手段で構築された前記見張りエリア内に進入すると前記信号波を受信する信号受信手段と、前記警報を発する警報手段と、前記信号受信手段が前記移動体と共に前記見張りエリア内に進入すると前記警報手段をオン、前記見張りエリア内から退出するとオフに、自動で切り換える制御装置と、備えている、安全支援システムを提供する。
【0008】
この構成によれば、例えば電線・配管・信号・跨橋やカルバート天井など、上空設置物や周囲置物等の障害物と接触する可能性が高く、見張りを置いて作業を行う必要のある特定箇所に信号発信手段を設置して見張りエリアを構築するとともに、見張りエリア内で作業等を行う移動体に、信号発信手段からの信号波を受信する信号受信手段を設置する。そして、移動体が見張りエリアに進入すると、制御装置の操作により警報手段がオフからオンに自動的に切り換えられて、警報手段に設けられた例えばパイロットランプが点灯される。これにより、移動体が見張りエリア内に進入したことをオペレータに報知し、架空線等の障害物に注意を払いながら安全に作業を行うように支援ができる。また、移動体が見張りエリア内から退出すると、制御装置の操作により警報手段がオンからオフに自動的に切り換えられパイロットランプが消灯される。これにより、オペレータは、移動体が見張りエリア内から退出したことを知ることができる。これにより、オペレータは、見張りエリア外での作業であると認識して、作業を自由に行うことができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記移動体が、自走する下部走行体と、前記下部走行体に対して水平旋回する上部旋回体と、前記上部旋回体に対して上下方向に揺動可能な多関節型の被駆動部材と、被駆動部材を駆動するためのアクチュエータと、を備えている汎用建設機械であり、少なくとも前記上部旋回体の後部と前記被駆動部材の左右両側に、それぞれ前記信号受信手段を設置し、前記警報手段は、前記被駆動部材が所定の高さに達している場合に、警報を発する、安全支援システムを提供する。
【0010】
この構成によれば、移動体の上部旋回体の後部が水平旋回、又は被駆動部材が所定の高さを超えて上方に揺動した状態にして、上部旋回体の後部又は被駆動部材が見張りエリアに進入すると、制御装置の操作により警報手段がオフからオンに自動的に切り換えられて、警報手段に設けられた例えばパイロットランプが点灯される。これにより、慎重な作業が必要とされる見張りエリア内での作業であることをオペレータに報知し、周囲に注意を払いながら安全に作業を行うように支援ができる。
(【0011】以降は省略されています)

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