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公開番号2024127497
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036685
出願日2023-03-09
発明の名称地下構造物の構築方法
出願人大成建設株式会社
代理人個人
主分類E02D 29/05 20060101AFI20240912BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】逆打ち工法により地下構造物を構築する際に、地下構造物の外周に構築した山留壁の変形を抑制できる、地下構造物の構築方法を提供すること。
【解決手段】地下構造物の構築方法は、山留壁20および杭10を構築するステップS1と、山留壁20で囲まれた地盤4を所定深さの掘削底面まで掘削するステップS4と、掘削底面がマットスラブの底面であるか否かを判定するステップS5と、ステップS5の判定が否定的である場合には、掘削底面上に、所定階の床躯体および一部の地下外壁14Aを構築するステップS6と、ステップS4に戻るステップS7と、ステップS5の判定が肯定的である場合には、マットスラブ11を構築するステップS8と、を備える。ステップS6では、所定階の床躯体の下面と一部の地下外壁14Aとの間に仮設ジャッキ40を設置する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
山留壁および地下外壁を有する地下構造物の構築方法であって、
山留壁を構築するとともに、構真柱が埋設された杭を構築する第1工程と、
前記山留壁で囲まれた地盤を所定深さの掘削底面まで掘削する第2工程と、
前記掘削底面が地下構造物の基礎の底面であるか否かを判定する第3工程と、
前記第3工程の判定が否定的である場合には、前記掘削底面上に、前記構真柱に支持させて所定階の床躯体を構築するとともに、前記所定階の床躯体に連続しかつ前記山留壁に沿って下方に延びる一部の地下外壁を構築する第4工程と、
前記第2工程に戻る第5工程と、
前記第3工程の判定が肯定的である場合には、前記地下構造物の基礎を構築する第6工程と、を備え、
前記第4工程では、前記所定階の床躯体の下面と前記一部の地下外壁との間に、前記所定階の床躯体に反力をとって前記一部の地下外壁を押圧する仮設ジャッキを設置することを特徴とする地下構造物の構築方法。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記山留壁の芯材のうち所定深さよりも深い部分にスタッドを設けておき、
前記第4工程では、前記山留壁の芯材に設けたスタッドを、前記一部の地下外壁に埋設することを特徴とする請求項1に記載の地下構造物の構築方法。
【請求項3】
前記構真柱のうち前記地下構造物の基礎上面よりも深い部分にスタッドを設けておき、
前記第6工程では、前記地下構造物の基礎に、前記山留壁の芯材に設けられたスタッドおよび前記構真柱に設けられたスタッドを埋設することを特徴とする請求項2に記載の地下構造物の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、山留壁および地下外壁を有する地下構造物の構築方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、地下構造物の周囲に構築する山留壁と、地下構造物の外周壁とを一体化することが行われている(特許文献1~3参照)。
特許文献1には、逆打ち工法により地下構造物を構築する際に、各階の床躯体に連続する一部の地下外壁を構築する、逆打ち工法が示されている。この一部の地下外壁には、山留壁の芯材に打設されたスタッドコネクタが埋設されている。
特許文献2、3には、山留壁(ソイルセメント柱列壁)の芯材にスタッドを設けておき、このスタッドを地下構造物の外周壁の躯体に埋設する構造が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-252290号
特開2004-162350号
特許第5215030号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、逆打ち工法により地下構造物を構築する際に、地下構造物の外周に構築した山留壁の変形を抑制できる、地下構造物の構築方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明の地下構造物の構築方法は、山留壁(例えば、後述の山留壁20)および地下外壁(例えば、後述の地下外壁14)を有する地下構造物(例えば、後述の地下躯体2)の構築方法であって、山留壁を構築するとともに、構真柱(例えば、後述の構真柱30)が埋設された杭(例えば、後述の杭10)を構築する第1工程(例えば、後述のステップS1)と、前記山留壁で囲まれた地盤(例えば、後述の地盤4)を所定深さの掘削底面まで掘削する第2工程(例えば、後述のステップS4)と、前記掘削底面が地下構造物の基礎(例えば、後述のマットスラブ11)の底面であるか否かを判定する第3工程(例えば、後述のステップS5)と、前記第3工程の判定が否定的である場合には、前記掘削底面上に、前記構真柱に支持させて所定階の床躯体(例えば、地下梁13および地下床スラブ15)を構築するとともに、前記所定階の床躯体に連続しかつ前記山留壁に沿って下方に延びる一部の地下外壁(例えば、後述の地下外壁14A)を構築する第4工程(例えば、後述のステップS6)と、前記第2工程に戻る第5工程(例えば、後述のステップS7)と、前記第3工程の判定が肯定的である場合には、前記地下構造物の基礎を構築する第6工程(例えば、後述のステップS8)と、を備え、前記第4工程では、前記所定階の床躯体の下面と前記一部の地下外壁との間に、前記所定階の床躯体に反力をとって前記一部の地下外壁を押圧する仮設ジャッキ(例えば、後述の仮設ジャッキ40)を設置することを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、逆打ち工法により地下構造物の所定階を構築する際に、この所定階の床躯体に連続する一部の地下外壁を構築するとともに、この所定階の床躯体に反力をとって一部の地下外壁を仮設ジャッキで押圧する。これにより、地下外壁の剛性を高められるため、土圧により山留壁が地下構造物側に膨出して変形するのを抑制できる。
【0007】
第2の発明の地下構造物の構築方法は、前記山留壁の芯材(例えば、後述の芯材21)のうち所定深さよりも深い部分にスタッド(例えば、後述のスタッド22)を設けておき、前記第4工程では、前記山留壁の芯材に設けたスタッドを、前記一部の地下外壁に埋設することを特徴とする。
【0008】
山留壁の所定深さよりも深い部分では、山留壁に作用する土圧が大きくなり、山留壁が地下構造物側に膨出するおそれがある。そこで、この発明によれば、地下外壁が所定深さよりも深い場合、山留壁の芯材に設けたスタッドを、構築する一部の地下外壁の躯体に埋設したので、山留壁と一部の地下外壁とを一体化して、土圧により山留壁が地下構造物側に膨出して変形するのをより抑制できる。
【0009】
第3の発明の地下構造物の構築方法は、前記構真柱のうち前記地下構造物の基礎上面よりも深い部分にスタッド(例えば、後述のスタッド31)を設けておき、前記第6工程では、前記地下構造物の基礎(例えば、後述のマットスラブ11)に、前記山留壁の芯材に設けられたスタッドおよび前記構真柱に設けられたスタッドを埋設することを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、地下構造物の基礎に、山留壁の芯材に設けられたスタッドと構真柱に設けられたスタッドとを埋設したので、山留壁、構真柱、基礎を一体化して、土圧により山留壁が地下構造物側に膨出して変形するのをさらに抑制できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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