TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024120727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027738
出願日2023-02-24
発明の名称除塵装置
出願人株式会社丸島アクアシステム
代理人個人,個人
主分類E02B 5/08 20060101AFI20240829BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】設置場所の制約を受け難い、レーキ直動型の除塵装置を提供する。
【解決手段】除塵装置は、レーキ2をガイド部材12に沿って往復移動させる、モータ14を駆動源とする昇降駆動機構5Lを備える。昇降駆動機構5Lは、ガイド部材12に各々備えられて、第1高さ位置P1とそれよりも高い第2高さ位置P2との間でレーキ2に対して駆動力を伝達する下部ピニオン30a、及び第2高さ位置P2とそれよりも高い第3高さ位置P3との間でレーキ2に対して駆動力を伝達する上部ピニオン30bとを備える。また、昇降駆動機構5Lは、レーキ2に備えられて、下部ピニオン30a及び上部ピニオン30bの各々に噛合することにより駆動力が入力される、両ピニオン30a、30bに共通のラック27を備えている。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
レーキと、当該レーキを昇降可能に支持するガイド部材とを備え、モータの駆動力により前記レーキを前記ガイド部材に沿って往復移動させながら、スクリーンに捕捉された塵芥をレーキ上昇時に掻き揚げる除塵装置であって、
前記モータの駆動力により前記レーキを昇降させる昇降駆動機構を備え、
前記レーキは、レーキ本体と、当該レーキ本体を下端部に備えた上下方向に延在するレーキフレームとを備え、
前記昇降駆動機構は、
前記ガイド部材に各々備えられて、主に第1高さ位置と当該第1高さ位置よりも高い第2高さ位置との間で前記レーキに対して前記駆動力を伝達する第1動力伝達部、及び、前記第2高さ位置と当該第2高さ位置よりも高い第3高さ位置との間で前記レーキに対して前記駆動力を伝達する第2動力伝達部と、
前記レーキフレームに備えられて、前記第1動力伝達部及び前記第2動力伝達部の各々からの動力が入力される動力入力部と、を備えている、ことを特徴とする除塵装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の除塵装置において、
前記第1動力伝達部及び前記第2動力伝達部の各々と前記動力入力部とは互いに係脱可能に設けられ、かつ係合状態において前記駆動力の伝達が可能に構成され、
前記動力入力部は、前記第1高さ位置と前記第2高さ位置との間では前記第1動力伝達部と係合し、前記第2高さ位置と前記第3高さ位置との間では前記第2動力伝達部と係合するように設けられている、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項3】
請求項2に記載の除塵装置において、
前記昇降駆動機構は、前記ガイド部材に備えられて前記駆動力により上下方向に細長い楕円軌道に沿って正方向及び逆方向に回転移動する無端状チェーンを含み、
前記第1動力伝達部及び前記第2動力伝達部は、前記無端状チェーンに設けられ、
前記動力入力部は、前記第1動力伝達部が係脱可能に係合する第1入力部と、当該第1入力部よりも前記レーキ本体に近い位置に設けられて、前記第2動力伝達部が係脱可能に係合する第2入力部とを含み、
前記第1高さ位置と前記第2高さ位置との間では、前記第1動力伝達部と前記第1入力部とが係合し、前記第2高さ位置と前記第3高さ位置との間では、前記第2動力伝達部と前記第2入力部とが係合するように、前記第1動力伝達部及び前記第2動力伝達部が、前記無端状チェーンの周方向における互いに異なる位置に設けられている、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項4】
請求項3に記載の除塵装置において、
前記レーキフレームは、上下方向に延在する軸部材からなり、
前記レーキは、前記レーキ本体の幅方向中央部に前記レーキフレームの下端部が連結された逆T字型の形状を有しており、
前記ガイド部材は、前記レーキフレームをその長手方向に沿って昇降可能に支持する、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項5】
請求項2に記載の除塵装置において、
前記レーキフレームは、上下方向に延在する軸部材からなり、かつ長手方向に沿って前記動力入力部としてのラックを備えており、
前記ガイド部材は、前記レーキフレームをその長手方向に沿って昇降可能に支持し、
前記第1動力伝達部及び前記第2動力伝達部は、各々、前記ラックに噛合可能に設けられたピニオンからなり、かつ前記第2動力伝達部が、前記第1動力伝達部に対して上方に配置されており、
前記レーキフレームは、前記第2高さ位置でのみ、前記1動力伝達部と前記第2動力伝達部の双方が前記ラックに同時に噛合するように長さ設定されている、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項6】
請求項5に記載の除塵装置において、
前記レーキは、前記レーキ本体の幅方向中央部に前記レーキフレームの下端部が連結された逆T字型の形状を有している、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の除塵装置において、
前記スクリーンを透過する水流の方向において前記レーキを前記ガイド部材と共に揺動させる揺動駆動機構をさらに備えている、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の除塵装置において、
前記レーキの上昇に伴い、当該レーキに当接することにより当該レーキが掻き揚げた塵芥を除去する除去部材をさらに備え、
前記第1高さ位置は、前記スクリーンに沿って塵芥を掻き揚げる際の前記レーキの掻き揚げ開始高さ位置であり、前記第3高さ位置は、前記除去部材により前記レーキから塵芥が除去される高さ位置である、ことを特徴とする除塵装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流木、藻類、草等の塵芥(ゴミ類)を捕捉して除去する除塵装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
出願人は、特許文献1、2に開示されるような除塵装置を開発し提案している。特許文献1に開示される除塵装置は、水路の取水口等に設置されるスクリーンと、スクリーンに捕捉された塵芥を掻き上げるレーキとを備え、レーキを上下方向に往復移動させながら塵芥を掻き上げる、レーキ直動型の除塵装置である。レーキ(レーキ本体)は、モータの駆動力により伸縮する伸縮ビーム(レーキフレーム)の下端部に取付けられている。伸縮ビームは、上段ビーム、中段ビーム、下段ビームからなり、モータの駆動力により上限ビームを上下動させることにより、中段ビーム及び下段ビームが連動して伸縮ビーム全体が伸縮する。この伸縮ビームの伸縮によりビームが昇降する。
【0003】
特許文献2の除塵装置もレーキ直動型の除塵装置であるが、特許文献1の除塵装置に比べて構成がシンプルである。すなわち、レーキ(レーキ本体)は、ラックを備えた上下方向に延びる軸状ビーム(レーキフレーム)の下端部に取付けられており、ラックに噛合するピニオンがモータにより回転駆動されることにより軸状ビームと共に一体に昇降する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3047314号公報
特開2000-129655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既述のようなレーキ直動型の除塵装置は、スクリーンの所望の高さ位置の塵芥をピンポイントで掻き上げることができ、また、レーキ全体(レーキの幅方向全体)を使って水路の幅方向全域の掻き上げが可能であることから比較的需要も多い。
【0006】
ここで、特許文献2の除塵装置は、構成がシンプルで信頼性が高いという点で有利である。しかし、レーキの昇降ストロークと同等の長さの軸状ビームが必要となるため、掻き上げ揚程(要求ストローク長)が大きい場合には軸状ビームが長くなり、作業中、装置上方に軸状ビームが突出する。そのため、設置場所の制約を受け易い。
【0007】
一方、特許文献1の除塵装置は、上段ビームの上下動に中段ビーム及び下段ビームを連動させて伸縮ビーム全体を伸縮させる。そのため、作業中、装置上方への伸縮ビームの突出量は、特許文献2の除塵装置に比べて少なく、その分、設置場所の制約を受け難い。しかし、上段ビーム、中段ビーム及び下段ビームが相対的にスライドしながら伸縮する機構は可動部品点数が多く損傷の確率が高い。また、フレーム構造の重量が増し、昇降動力が増える。その上、伸縮ビームの構造が複雑で製造コスト高となる傾向がある。
【0008】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、比較的簡素な構成で、掻き上げ時の装置上方へのレーキフレーム(ビーム)の突出を抑制することが可能なレーキ直動型の除塵装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一局面に係る除塵装置は、レーキと、当該レーキを昇降可能に支持するガイド部材とを備え、モータの駆動力により前記レーキを前記ガイド部材に沿って往復移動させながら、スクリーンに捕捉された塵芥をレーキ上昇時に掻き揚げる除塵装置であって、前記モータの駆動力により前記レーキを昇降させる昇降駆動機構を備え、前記レーキは、レーキ本体と、当該レーキ本体を下端部に備えた上下方向に延在するレーキフレームとを備え、前記昇降駆動機構は、前記ガイド部材に各々備えられて、主に第1高さ位置と当該第1高さ位置よりも高い第2高さ位置との間で前記レーキに対して前記駆動力を伝達する第1動力伝達部、及び、前記第2高さ位置と当該第2高さ位置よりも高い第3高さ位置との間で前記レーキに対して前記駆動力を伝達する第2動力伝達部と、前記レーキフレームに備えられて、前記第1動力伝達部及び前記第2動力伝達部の各々からの動力が入力される動力入力部とを備えていることを特徴とする。
【0010】
ここで、「第1高さ位置と当該第1高さ位置よりも高い第2高さ位置との間」とは、第1高さ位置及び第2高さ位置を含む、それらの間の高さの意味であり、また、「第2高さ位置と当該第2高さ位置よりも高い第3高さ位置との間」とは、第2高さ位置及び第3高さ位置を含む、それらの間の高さの意味である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社ジェック
水流方向切替装置
今日
住友重機械工業株式会社
作業機械
7日前
鹿島建設株式会社
建込み方法
20日前
日鉄建材株式会社
透過型砂防堰堤の設計方法
今日
日立建機株式会社
作業車両
22日前
三陽機器株式会社
作業機の作業部連結構造
22日前
株式会社日立建機ティエラ
建設機械
今日
株式会社クボタ
作業機および作業機の制御方法
6日前
株式会社クボタ
作業機および作業機の制御方法
6日前
株式会社クボタ
作業機および作業機の制御方法
6日前
株式会社クボタ
作業機および作業機の制御方法
6日前
株式会社クボタ
作業機および作業機の制御方法
6日前
株式会社竹内製作所
作業用車両
22日前
株式会社大林組
免震装置設置システム
6日前
カナデビア株式会社
異常検出装置および異常検出方法
27日前
コベルコ建機株式会社
操作装置および操作システム
6日前
スエヒロシステム株式会社
ねじ式平ライナー及びその取付工具
27日前
ヤンマーホールディングス株式会社
作業機械
27日前
住友重機械工業株式会社
作業機械、作業機械の作業支援システム
7日前
大和ハウス工業株式会社
基礎貫通孔補強具と基礎貫通孔補強構造
6日前
大成建設株式会社
杭基礎構造、及び杭基礎構造の構築方法
21日前
東亜建設工業株式会社
水上の上部工の構築方法
20日前
ヤンマーホールディングス株式会社
電動式作業機械
27日前
鹿島建設株式会社
杭施工方法、杭撤去方法および杭構造
27日前
住友重機械工業株式会社
作業機械、及び作業機械の移動制御システム
27日前
鹿島建設株式会社
杭施工方法、杭撤去方法および杭構造
20日前
住友重機械工業株式会社
作業機械の周辺監視システム、及び作業機械
28日前
コベルコ建機株式会社
操作装置および操作システム
6日前
株式会社小松製作所
作業機械のための表示システム
6日前
中国電力株式会社
ロックピン昇降装置、及び手動ハンドル
8日前
東亜建設工業株式会社
鋼板セルの据付方法およびスペーサ
20日前
日特建設株式会社
攪拌装置及び攪拌工法
27日前
株式会社建設技術研究所
砂防堰堤及び捕捉ユニット
27日前
五洋建設株式会社
薬液改良土の強度推定方法および地盤改良工法
21日前
ヤンマーホールディングス株式会社
作業機械の油圧ホース保持装置および油圧ショベル
28日前
東京電力ホールディングス株式会社
水中沈殿物回収システムおよび水中沈殿物回収方法
今日
続きを見る