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公開番号
2024175593
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023093495
出願日
2023-06-06
発明の名称
作業機械の油圧ホース保持装置および油圧ショベル
出願人
ヤンマーホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E02F
9/00 20060101AFI20241211BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】複数の油圧ホースを保持させる構成において、簡易な構成でありながら設置場所の自由度を向上させた作業機械の油圧ホース保持装置および油圧ショベルを提供すること。
【解決手段】 掘削作業機1は油圧シリンダにより動作する掘削装置と、油圧シリンダと油圧源とを接続する複数の油圧ホースを保持する油圧ホース保持装置60を備え、油圧ホース保持装置60は、直方体状の第1ゴム体61と、板状の第2ゴム体71と、第1ゴム体61および第2ゴム体71を挟持する2枚の挟持板81,82を有し、第1ゴム体61に穿設された複数の第1保持部62と、第1ゴム体61の第3面に形成された複数の第1溝部と第2ゴム体71の一面に形成された複数の第2溝部とを向かい合わせに配置することで形成される複数の第2保持部72に油圧ホースを保持するものである。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
油圧ホースを貫通させた状態で保持し、貫通方向を共通とするように所定の方向について列設された複数の第1保持部と、
前記第1保持部が開口する側と異なる側の面に形成され、前記第1保持部の貫通方向を延伸方向とした複数の第1溝部と、を有し、
複数の前記第1溝部は、前記所定の方向について前記第1保持部とずれた位置に設けられている、
作業機械の油圧ホース保持装置。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
複数の前記第1保持部と、複数の前記第1溝部を有する第1ゴム体と、
複数の前記第1溝部のそれぞれに対応する複数の第2溝部が設けられた第2ゴム体と、
を備え、
複数の前記第1溝部と複数の前記第2溝部とをそれぞれ対向配置することにより、前記第1ゴム体と前記第2ゴム体との間にそれぞれが前記油圧ホースを保持する複数の第2保持部を形成する、
請求項1に記載の作業機械の油圧ホース保持装置。
【請求項3】
前記第1保持部は、隣り合う前記第1溝部の間に形成される仕切領域と対向する位置に形成される、
請求項2に記載の作業機械の油圧ホース保持装置。
【請求項4】
前記第1ゴム体は、複数の前記第1溝部が形成された面と反対側の面から複数の前記第1保持部のそれぞれに向けて前記第1保持部につながるように形成されるスリットを有する、
請求項3に記載の作業機械の油圧ホース保持装置。
【請求項5】
機体に装着するための装着部を備え、
前記第1ゴム体および前記第2ゴム体は、前記装着部に対して、複数の前記第1保持部および複数の前記第2保持部の各々の形成方向を傾斜させて設けられている、
請求項2に記載の作業機械の油圧ホース保持装置。
【請求項6】
前記第1ゴム体と前記第2ゴム体を、前記第1溝部と前記第2溝部が対向する方向に挟持する2枚の板部材を備え、
前記2枚の板部材のうちの一方の一端には、前記装着部が設けられている、
請求項5に記載の作業機械の油圧ホース保持装置。
【請求項7】
上部にブームを回動可能に支持する第1支持部と、前端部に前記ブームを回動動作させるブームシリンダを回動可能に支持する第2支持部と、前記第1支持部の下方かつ前記第2支持部の後方で機体フレームに上下方向を軸方向として回動可能に連結される連結部と、を有するブームブラケットを備え、
前記ブームブラケット内において前記第1支持部、前記第2支持部および前記連結部との間に形成された空間に、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の作業機械の油圧ホース保持装置が配置されている油圧ショベル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧により動作する作業装置を備えた作業機械の油圧ホース保持装置および油圧ショベルに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば掘削作業機等の作業機械には、左右一対のクローラ式の走行部を有する下部走行体と、下部走行体に旋回可能に接続された上部旋回体と、上部旋回体の旋回フレームの前側に俯仰動可能に設けられた作業装置から構成されたものがある。掘削作業機は油圧ショベルとも呼称され、油圧により作業装置を動作させている。
【0003】
油圧により動作する作業装置は、上部旋回体内に配設された油圧源から圧油の給排を受ける複数の油圧アクチュエータを有している。これら複数の油圧アクチュエータの各々と油圧源との間は、金属製配管及び可撓性を有する油圧ホースを含んで設けられた複数の油圧給排路により接続されている。
【0004】
掘削作業機の作業装置は、ブームと、ブームの先端に回動可能に取り付けられたアームと、アームの先端に回動可能に取り付けられたバケット等の作業具から構成されている。ブーム、アームおよびバケットをそれぞれ回動動作させる油圧アクチュエータに対して圧油を給排する油圧給排路を構成する部材としては、例えば、ブームの基端側では、ブームの回動時に変形可能な可撓性を有する油圧ホースが採用されている。
【0005】
特許文献1では、ブームの回動に追従して油圧ホースに撓みが生じたときに、複数の油圧ホースが互いに絡まり、あるいは、互いに擦れて摩耗することを防止するために、ホースクランプにより複数の油圧ホースを結束するようにした構成が提案されている。特許文献1に提案されたホースクランプの構成では、上下2段にブームの幅方向に列設された複数の油圧ホースを、上段側ホースクランプと下段側ホースクランプにそれぞれ結束し、上段側ホースクランプと下段側ホースクランプとが、互いに前後方向にスライド可能に連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-144897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のホースクランプは、上段側ホースクランプと下段側ホースクランプとを互いに前後方向にスライド可能とするために、構造が複雑化し、製造コストが高くなるという問題がある。さらに、ホースクランプ自体の大きさも、スライド部分を含むことで大きくなり、設置場所の自由度が低いという問題も有している。
【0008】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、複数の油圧ホースを保持させる構成において、簡易な構成でありながら設置場所の自由度を向上させた作業機械の油圧ホース保持装置および油圧ショベルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る作業機械の油圧ホース保持装置は、油圧ホースを貫通させた状態で保持し、貫通方向を共通とするように所定の方向について列設された複数の第1保持部と、前記第1保持部が開口する側と異なる側の面に形成され、前記第1保持部の貫通方向を延伸方向とした複数の第1溝部と、を有し、複数の前記第1溝部は、前記所定の方向について前記第1保持部とずれた位置に設けられているものである。
【0010】
本発明の他の態様に係る作業機械の油圧ホース保持装置は、前記油圧ホース保持装置において、複数の前記第1保持部と、複数の前記第1溝部を有する第1ゴム体と、複数の前記第1溝部のそれぞれに対応する複数の第2溝部が設けられた第2ゴム体と、を備え、複数の前記第1溝部と複数の前記第2溝部とをそれぞれ対向配置することにより、前記第1ゴム体と前記第2ゴム体との間にそれぞれが前記油圧ホースを保持する複数の第2保持部を形成するものである。
(【0011】以降は省略されています)
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