TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024178540
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023096743
出願日
2023-06-13
発明の名称
薬液改良土の強度推定方法および地盤改良工法
出願人
五洋建設株式会社
,
学校法人日本大学
代理人
個人
,
個人
主分類
E02D
3/12 20060101AFI20241218BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】地盤改良のための薬液注入工法の薬液による薬液改良土の強度を推定可能な薬液改良土の強度推定方法および地盤改良工法を提供する。
【解決手段】
この薬液改良土の強度推定方法は、地盤改良のための薬液注入工法の薬液による薬液改良土の強度を推定する方法であって、地盤改良の対象地から試料を採取し(S01)、その試料を用いて土質試験を行い(S02)、対象地の現地土と薬液とを混合した場合の薬液改良土の強度を、土質試験により得られた単位体積あたりの土粒子表面積および薬液のホモゲル強度に基づいて推定する(S04)。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
地盤改良のための薬液注入工法の薬液による薬液改良土の強度を推定する方法であって、
前記地盤改良の対象地から試料を採取し、前記試料を用いて土質試験を行い、
前記対象地の現地土と薬液とを混合した場合の薬液改良土の強度を、前記土質試験により得られた単位体積あたりの土粒子表面積および前記薬液のホモゲル強度に基づいて推定する薬液改良土の強度推定方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記地盤改良のため地盤に薬液を注入する薬液注入工法の施工に先だって行われる配合試験の前に前記薬液改良土の強度の推定を行う請求項1に記載の薬液改良土の強度推定方法。
【請求項3】
前記薬液のホモゲル強度を実験により複数設定し、前記薬液のホモゲル強度毎に前記薬液改良土の強度を推定する請求項1に記載の薬液改良土の強度推定方法。
【請求項4】
前記単位体積あたりの土粒子表面積を前記土質試験で得た土粒子の粗粒分と細粒分とを考慮して算定する請求項1に記載の薬液改良土の強度推定方法。
【請求項5】
前記粗粒分の直径を前記土質試験で得た粒径加算曲線で通過質量百分率が50%に相当する粒径D
50
とした球体、および、前記細粒分の直径を0.075mmとした球体から前記単位体積あたりの土粒子表面積を算定する請求項4に記載の薬液改良土の強度推定方法。
【請求項6】
前記薬液改良土の強度を次の式1~式4から推定する請求項1に記載の薬液改良土の強度推定方法。
TIFF
2024178540000006.tif
46
101
ただし、q
u
:薬液改良土の一軸圧縮強さ(kN/m
2
)
q
uh
:薬液のホモゲル強度(kN/m
2
)
a,b,c:定数
S
*
:単位体積あたりの土粒子表面積(cm
2
/cm
3
)
S
Cm
:粗粒分の比表面積(cm
2
/g)
S
Fm
:細粒分の比表面積(cm
2
/g)
ρ
d
:乾燥密度(g/cm
3
)
F
c
:細粒分含有率(%)
S
s
:1土粒子(球体)の表面積(cm
2
)
ρ
s
:土粒子密度(g/cm
3
)
V
s
:1土粒子(球体)の体積(cm
3
)
前記粗粒分は粒径加算曲線のD
50
を直径とする球体、前記細粒分は0.075mmを直径とする球体として前記1土粒子(球体)の表面積S
s
および前記1土粒子(球体)の体積V
s
を算定する。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の薬液改良土の強度推定方法により推定された薬液改良土の強度が設計基準強度を満足する場合、前記対象地から採取した現地土と薬液とを混合した薬液改良土の配合試験を行い、前記配合試験に基づいて前記薬液の種類および/または濃度を決定し、前記決定された種類および/または濃度の薬液により薬液注入工法を行う地盤改良工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤改良のための薬液注入工法の薬液による薬液改良土の強度を推定する薬液改良土の強度推定方法および地盤改良工法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
既設構造物直下の地震による液状化の対策工法として、地表面から地盤内を削孔し、薬液を注入することで地盤を改良する薬液注入工法が公知である(非特許文献1参照)。この薬液注入工法は、地盤内の土粒子間の間隙水を薬液に置き換えることで地盤の液状化を防止する工法である。地盤を構成する土粒子骨格を壊すことなく浸透注入を実施することで地盤の隆起や薬液の逸走を防止しつつ品質の高い地盤改良を行うことができる。
【0003】
特許文献1は、原地盤の微小変形特性値(VS又はG)を取得する第1ステップと、原地盤と同等の密度を有する試験試料についての微小変形特性値(VS*又はG*)と液状化強度比(RL*)とを取得する第2ステップと、原地盤の液状化強度比(RL)を、前記原地盤の微小変形特性値(VS又はG)と、前記試験試料の微小変形特性値(VS*又はG*)と、前記試験試料の液状化強度比(RL*)とから推定する第3ステップとを備える液状化強度比の推定方法を開示する(請求項1)。
【0004】
特許文献2は、活性シリカ系薬剤を用いた薬液注入改良地盤において、改良後の早期材齢から、精度良く対象改良地盤の強度を推定することを目的とし、活性シリカ系薬剤を地盤注入して改良される改良地盤内に粗密波およびせん断波を発振受振可能な振動子センサを設置する。この振動子センサで得られた粗密波速度を用いて、あらかじめ室内試験により得られた粗密波速度と一軸圧縮強度との関係を示した回帰曲線への当てはめを行って改良地盤の一軸圧縮強度を推定する地盤強度推定方法を開示する(要約)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-188887号公報
特開2011-106843号公報
【非特許文献】
【0006】
「浸透固化処理工法技術マニュアル(改訂新版)」 一般財団法人 沿岸技術センター 令和2年7月
秋本哲平・仙頭紀明・上野一彦「薬液注入改良土の一軸圧縮強さに影響を及ぼす要因の評価」土木学会論文集B3(海洋開発),vol.78,No.2,I_535-I_540,2022
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
薬液注入工法により地盤改良工事を実施する場合、施工前に現地土を採取して配合試験を実施している。すなわち、現地土とシリカ濃度が異なる数種類の薬液(例えばシリカ濃度7%,8%,9%)とを混ぜて薬液改良土を作製し、この薬液改良土について一軸圧縮試験を行って各濃度に対応する強度を確認する。要求性能(設計基準強度)と比較して要求性能を満足できる薬液濃度を決定する。薬液濃度が高くなるほど強度は大きくなるが、費用も高くなるので、設計基準強度を満足できる最低濃度の薬液を注入薬液として決定する。強度発現は現地土によって異なるため、かかる配合試験は工事ごとに実施する必要がある。
【0008】
しかしながら、通常の薬液濃度では要求性能を満たすことができない場合があり、特殊な高濃度の薬液で配合試験を再度実施する場合がある。それでも強度が確保できない場合は、薬液注入工法が適用不可となり、他の工法に変更することとなる。これは大変な手戻りであり、配合試験が無駄になり、費用面や工程面でも大きな負担となる。
【0009】
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、地盤改良のための薬液注入工法の薬液による薬液改良土の強度を配合試験の実施前に推定可能な薬液改良土の強度推定方法および地盤改良工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための薬液改良土の強度推定方法は、地盤改良のための薬液注入工法の薬液による薬液改良土の強度を推定する方法であって、
前記地盤改良の対象地から試料を採取し、前記試料を用いて土質試験を行い、前記対象地の現地土と薬液とを混合した場合の薬液改良土の強度を、前記土質試験により得られた単位体積あたりの土粒子表面積および前記薬液のホモゲル強度に基づいて推定するものである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ホーチキ株式会社
検知装置
24日前
五洋建設株式会社
再生粗骨材における二酸化炭素固定量の推定方法
3日前
株式会社高橋監理
不同沈下修正機
17日前
個人
潜水式土運船と土砂降ろし方法
17日前
カナデビア株式会社
サクション基礎
17日前
大和クレス株式会社
斜樋管保護部材
25日前
株式会社大林組
建築物の基礎構造及び方法
3日前
埼玉八栄工業株式会社
地盤撹拌装置
10日前
株式会社オーイケ
擁壁および基礎ブロック
17日前
株式会社竹内製作所
作業用車両
7日前
日本国土開発株式会社
堆積物移動装置
24日前
株式会社竹内製作所
作業用車両
3日前
株式会社竹内製作所
作業用車両
7日前
コベルコ建機株式会社
作業機械
24日前
株式会社本久
砂防ソイルセメント材の品質管理方法
7日前
株式会社小松製作所
作業機械
24日前
日本車輌製造株式会社
杭打機の制御システム
24日前
株式会社CSPホールディングス
杭抜き方法
3日前
日立建機株式会社
建設機械
3日前
日立建機株式会社
建設機械
3日前
株式会社みどり工学研究所
上下動抑制埋設支柱及び埋設工法
3日前
日立建機株式会社
作業機械
3日前
日立建機株式会社
作業機械
3日前
アロン化成株式会社
排水設備用蓋
17日前
株式会社鴻池組
地盤締固め工法
25日前
株式会社ササキコーポレーション
除去作業機
4日前
株式会社ササキコーポレーション
除去作業機
4日前
清水建設株式会社
山留め工法及び山留め構造
3日前
株式会社大林組
地中連続壁の構築方法及び地中連続壁
11日前
株式会社大林組
構真柱の構築方法
24日前
コベルコ建機株式会社
作業機械走行システム
1か月前
株式会社ヤマックス
擁壁構造体と重力式擁壁構造体の築造方法
11日前
個人
ミサイル阻止・破壊が有っても、短期に修復できる階段ダム装置
3日前
株式会社サン・エンジニア
地盤改良機
25日前
株式会社マキタ
回転工具用アクセサリ
3日前
大和ハウス工業株式会社
杭引き抜き治具
17日前
続きを見る
他の特許を見る