TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024125764
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033812
出願日2023-03-06
発明の名称削孔装填システムと削孔装填方法
出願人大成建設株式会社
代理人個人,個人
主分類F42D 1/08 20060101AFI20240911BHJP(弾薬;爆破)
要約【課題】爆薬を含む被装填物を装填する装填パイプを、装薬孔に対して精緻に位置合わせするようにブームを制御することを不要にできる、削孔装填システムと削孔装填方法を提供する。
【解決手段】切羽Kに装薬孔Hを削孔し、装薬孔Hに被装填物Pを装填する削孔装填システム100であり、切羽Kを押圧する固定支点32aを備えているガイドシェル32と、削孔ロッド34が取り付けられるドリフター33と、削孔ロッド34を貫通させた状態でチャックするロッドチャック35と、パイプカラー51と装填パイプ55とからなるパイプユニット50と、パイプカラー51から装填パイプ55を送り出すフィーダ40と、パイプユニット50を回動させるパイプグリッパ42とを有し、パイプグリッパ42にてパイプユニット50が回動された際に削孔ロッド34を側方へ押しのけ、被装填物Pの装填姿勢を形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
切羽に装薬孔を削孔し、該装薬孔に少なくとも爆薬を含む被装填物を装填する、削孔装填システムであって、
切羽を押圧する固定支点を備えている、ガイドシェルと、
前記ガイドシェルにスライド自在に装着され、先端に削孔ロッドが取り付けられる、ドリフターと、
前記ガイドシェルに取り付けられ、前記削孔ロッドを貫通させた状態でチャックする、ロッドチャックと、
パイプカラーと、該パイプカラーに挿入されて先端が該パイプカラーから張り出している装填パイプと、からなるパイプユニットと、
前記パイプカラーから前記装填パイプを送り出す、フィーダと、
前記ガイドシェルに固定され、前記パイプカラーをチャックした状態で前記パイプユニットを該ガイドシェルの軸回りに回動させる、パイプグリッパとを有し、
前記ガイドシェルの前記固定支点が前記切羽に固定された状態で、前記パイプグリッパにて前記パイプユニットが回動された際に該削孔ロッドを側方へ押しのけ、前記被装填物の装填姿勢を形成することを特徴とする、削孔装填システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ロッドチャックには、前記削孔ロッドの先端を一定範囲内に保持する、切羽と反対側に向かって末広がりの保持ガイドが設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の削孔装填システム。
【請求項3】
前記パイプカラーは、その前方が先端に向かって縮径する縮径先端を備え、
前記装填パイプは、ホースと、該ホースよりも小径の先端鋼管が接続部を介して相互に接続されており、
前記パイプカラーの前記縮径先端にて前記接続部が係止されることにより、該パイプカラーから張り出す前記先端鋼管の張り出し長さが一定の長さに保持されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の削孔装填システム。
【請求項4】
前記パイプカラーが2つの直線部を備えたS字管であり、切羽側の該直線部が前記パイプグリッパにてチャックされることを特徴とする、請求項1又は2に記載の削孔装填システム。
【請求項5】
台車と、該台車に対して回動自在に装着されているブームと、該ブームの先端に装着されている前記ガイドシェルとを備えている、穿孔機をさらに有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の削孔装填システム。
【請求項6】
切羽に装薬孔を削孔し、該装薬孔に少なくとも爆薬を含む被装填物を装填する、削孔装填方法であって、
台車と、
前記台車に対して回動自在に装着されているブームと、
前記ブームの先端に装着され、切羽を押圧する固定支点を備えている、ガイドシェルと、
前記ガイドシェルにスライド自在に装着され、先端に削孔ロッドが取り付けられる、ドリフターと、
前記ガイドシェルに取り付けられ、前記削孔ロッドを貫通させた状態でチャックする、ロッドチャックと、
パイプカラーと、該パイプカラーに挿入されて先端が該パイプカラーから張り出している装填パイプと、からなるパイプユニットと、
前記パイプカラーから前記装填パイプを送り出す、フィーダと、
前記ガイドシェルに固定され、前記パイプカラーをチャックした状態で該装填パイプ及び前記装填パイプを該ガイドシェルの軸回りに回動させる、パイプグリッパとを有する削孔装填システムを用いて、
前記ガイドシェルの前記固定支点を前記切羽に固定した後、前記削孔ロッドにて前記装薬孔を削孔し、前記パイプグリッパにて前記パイプユニットを回動させて該削孔ロッドを側方へ押しのけ、該装填パイプを介して前記装薬孔に対して前記被装填物を装填することを特徴とする、削孔装填方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、削孔装填システムと削孔装填方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
発破による山岳トンネルの施工では、切羽に穿孔された装薬孔に爆薬や込め物(アンコ、粘土)を含む被装填物を装填する作業を作業員が切羽に近接して行うことから、肌落ちや落石等の切羽崩落に対する作業安全性が大きな課題となっている。また、装薬孔に被装填物を装填する作業は、装薬孔に被装填物を挿入し、込め棒で突いて装填する単純作業の繰り返しであることから、作業環境や作業姿勢などの厳しい苦渋作業である。切羽の正面視規模が大きくなり、装薬孔が多くなるに従い、作業安全性の低下と作業苦渋性の増加、装填作業時間が長時間に及ぶといった課題は一層顕著になる。
以上のことから、切羽に穿孔された装薬孔に爆薬等の被装填物を装填する作業において、作業安全性が高く、作業苦渋性が少なく、効率的な装填作業を実現できる装填システムが望まれている。
【0003】
ここで、特許文献1には、発破孔に、親ダイナマイト及び爆破力を増大させるための増しダイナマイトを装填する爆薬自動装填装置が提案されている。この爆薬自動装填装置は、架台と、架台上で爆薬の装填方向に進退可能に設けられた装填パイプと、架台上で装填パイプの前方に設けられ、親ダイナマイトを装填パイプと同軸上に供給可能な親ダイ供給機構と、装填パイプの後方に連通させて接続された装填ホースと、装填ホースに連結され、装填ホース及び装填パイプの内部を通過させて増しダイナマイトを圧送供給する爆薬装填機構とを備え、装填パイプの先端部内に、親ダイナマイトが挿入可能とされている。
走行用台車には、岩盤穿孔機を旋回可能に支持する穿孔用ブームと、作業員が搭乗可能とされる作業架台を旋回可能に支持する架台用ブームが備えられており、作業架台にある装填パイプにより、親ダイナマイト等が発破孔に挿入されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-25972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の爆薬自動装填装置によれば、発破孔に、親ダイナマイトと増しダイナマイトを遠隔操作によって装填できることから、作業安全性が高くなり、作業苦渋性を少なくできる。
ところで、特許文献1に記載の爆薬自動装填装置では、発破孔を施工する穿孔用ブームと、発破孔に親ダイナマイト等を装填する架台用ブームが別ブームであることから、穿孔用ブームにて発破孔を施工した後、穿孔用ブームを退避させて架台用ブームにて装填パイプを発破孔に位置合わせする必要が生じる。この際、装填パイプが発破孔に位置合わせされるように架台用ブームを精緻に制御する必要があるが、このような精緻なブームの制御は難しく、装薬孔への装填パイプの位置合わせに時間を要する。
【0006】
本発明は、爆薬を含む被装填物を装填する装填パイプを、装薬孔に対して精緻に位置合わせすることを不要にできる、削孔装填システムと削孔装填方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成すべく、本発明による削孔装填システムの一態様は、
切羽に装薬孔を削孔し、該装薬孔に少なくとも爆薬を含む被装填物を装填する、削孔装填システムであって、
切羽を押圧する固定支点を備えている、ガイドシェルと、
前記ガイドシェルにスライド自在に装着され、先端に削孔ロッドが取り付けられる、ドリフターと、
前記ガイドシェルに取り付けられ、前記削孔ロッドを貫通させた状態でチャックする、ロッドチャックと、
パイプカラーと、該パイプカラーに挿入されて先端が該パイプカラーから張り出している装填パイプと、からなるパイプユニットと、
前記パイプカラーから前記装填パイプを送り出す、フィーダと、
前記ガイドシェルに固定され、前記パイプカラーをチャックした状態で前記パイプユニットを該ガイドシェルの軸回りに回動させる、パイプグリッパとを有し、
前記ガイドシェルの前記固定支点が前記切羽に固定された状態で、前記パイプグリッパにて前記パイプユニットが回動された際に該削孔ロッドを側方へ押しのけ、前記被装填物の装填姿勢を形成することを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、固定支点を介して切羽に固定されているガイドシェルに対して、装薬孔を削孔する削孔ロッドがスライド自在に取り付けられ、爆薬を含む被装填物を装薬孔に装填するパイプユニットが削孔ロッドを側方へ押しのけて位置合わせされるように取り付けられていることによって、装薬孔を装填するための装填パイプの装薬孔への精緻な位置合わせを不要にできる。ここで、装薬孔に装填される被装填物に含まれる爆薬には、親ダイ(爆薬と雷管を含む)と増しダイの組合せ形態や、増しダイのみからなる形態等がある。
【0009】
また、装薬孔に対して被装填物を装填する際に当該被装填物が内部を通過する装填パイプと、当該装填パイプの周囲にあって、パイプグリッパにチャックされるパイプカラーとによってパイプユニットが構成されることにより、パイプカラーに対する装填パイプのスライドを可能にしながら、パイプグリッパにてパイプカラーがチャックされた状態で、パイプカラーから装填パイプを張り出させ、装薬孔の所定位置に装填パイプの先端を位置合わせすることが可能になる。
【0010】
また、本発明による削孔装填システムの他の態様において、
前記ロッドチャックには、前記削孔ロッドの先端を一定範囲内に保持する、切羽と反対側に向かって末広がりの保持ガイドが設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

国立研究開発法人産業技術総合研究所
酸化型補酵素F420の調製方法、還元型補酵素F420の調製方法及び補酵素F420測定用バイオセンサ
4日前
三菱電機株式会社
誘導装置および誘導方法
3か月前
カーリットホールディングス株式会社
煙火用電気点火具
10か月前
株式会社タナカ
モデルガンの可動式前撃針
8か月前
株式会社熊谷組
爆薬装填方法、及び、爆薬装填装置
3か月前
株式会社IHIエアロスペース
レーザ点火装置
6か月前
三菱電機株式会社
飛しょう体用レドーム
1か月前
大成建設株式会社
削孔装填システムと削孔装填方法
3か月前
株式会社熊谷組
爆薬装填装置
11か月前
個人
魚雷防御システム
4か月前
株式会社大林組
結線システム、結線装置及び結線方法
1か月前
株式会社Sakatec
防爆装置及び破砕方法
6か月前
前田建設工業株式会社
爆薬装填装置及び爆薬装填方法
11か月前
株式会社大林組
遠隔結線システム、制御装置、遠隔結線方法及びプログラム
1か月前
株式会社小松製作所
落下衝撃緩和構造
8か月前
株式会社大林組
遠隔装填システム、制御装置、遠隔装填方法、及びプログラム
6か月前
大成建設株式会社
時間ゼロ信号発生装置
5か月前
日本化薬株式会社
発煙装置および制御システム
2か月前
株式会社熊谷組
爆薬の装填位置の検出方法、爆薬の装填位置の検出装置、爆薬装填方法、及び、爆薬装填装置
11日前
個人
柄製品、火薬製品及び花火製品
2か月前
エフ・ホフマン-ラ・ロシュ・アクチェンゲゼルシャフト
抗PD-1抗体と突然変異IL-2とまたはIL-15とのイムノコンジュゲート
8か月前
キュージーン インコーポレイテッド
インターロイキン-2バリアントおよびその使用方法
3か月前
メディシナ セラピューティクス インコーポレイテッド
IL-2スーパーアゴニスト、アゴニスト、およびそれらの融合体の使用および方法
9か月前
アスクジーン・ファーマ・インコーポレイテッド
新規のサイトカインプロドラッグ
1か月前
シンソークス, インコーポレイテッド
増殖性疾患及び感染症の処置のためのサイトカイン抱合体
4か月前
キヤノン株式会社
ズームレンズ、撮像装置、およびシステム
6か月前
プロメガ コーポレイション
増強された発光を産生するために赤外発光基質を活用するルシフェラーゼ配列
6か月前
株式会社オンライン
裾上げ機能付きパンツ
9か月前
個人
核変換システム
10日前
パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
信号制御装置、ソナーシステム、及び車両
10日前
キュー バイオファーマ, インコーポレイテッド
多量体T細胞調節ポリペプチド及びその使用方法
4か月前
エクシリオ デベロップメント, インコーポレイテッド
マスクされたサイトカインポリペプチド
6か月前
ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
インターロイキン-2-Fc融合タンパク質及び使用する方法
9日前
マルチビア インコーポレイテッド
癌治療のための、癌抑制遺伝子治療法及びCD122/CD132アゴニストを含む、方法及び組成物
6か月前
キュー バイオファーマ, インコーポレイテッド
融合ポリペプチド、医薬組成物、核酸、宿主細胞、及び融合ポリペプチドを作成する方法
9か月前
大正製薬株式会社
抗成長ホルモン抗体を含有する医薬
3か月前
続きを見る