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公開番号
2024119490
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023026418
出願日
2023-02-22
発明の名称
水処理用分離膜および水処理方法
出願人
大成建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
65/08 20060101AFI20240827BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】ファウリングに起因する能力低下が起こりにくい水処理用分離膜と水処理方法を提供すること。
【解決手段】表面に、シリコン系封孔剤を含む組成物よりなる硬化膜を有する水処理用分離膜と、この水処理用分離膜を用いる水処理方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
表面に、シリコン系封孔剤を含む組成物よりなる硬化膜を有することを特徴とする水処理用分離膜。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
膜ろ過量1.0m
3
/m
2
・dayにおける膜差圧が50kPa以下であることを特徴とする請求項1に記載の水処理用分離膜。
【請求項3】
請求項1または2に記載の水処理用分離膜を用いることを特徴とする水処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水処理等において用いる水処理用分離膜と、この水処理用分離膜を用いる水処理方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
下水、工場等からの廃水、埋立処分場等からの汚染水等の排水から、汚濁物質を除去する方法の一つに、ろ過用の分離膜を用いた水処理方法がある。例えば、本願出願人は、特許文献1において、嫌気性菌により排水をメタン発酵させることによりメタンガスを回収可能な排水処理方法において、汚泥を含む処理水をろ過膜(分離膜)により膜分離してろ過水を放出する排水処理方法を提案している。
分離膜を用いる水処理では、水処理運転の継続に伴い、分離膜の表面に汚濁物質の付着が生じ、目詰まり、固形物による流路閉塞、バイオフィルムの付着等のいわゆる「ファウリング」が起こり、分離膜のろ過性能が低下してしまう。ファウリングが起きると、膜圧力の上昇やろ過流束の低下により処理効率が低下するため、ファウリングは、膜ろ過利用水処理システムにおける重要な障害である。
【0003】
ファウリングによる膜ろ過性能の低下は、分離膜を洗浄することによって回復することができる。分離膜の洗浄方法には、物理洗浄と薬品洗浄がある。
物理洗浄は、膜ろ過水を逆流させる逆圧水洗浄(逆洗)、散気管を通して空気などの気体を膜表面にエアレーションすることで発生する剪断力により洗浄する等の物理的な作用によって膜表面に付着した物質を取り除いている。しかし、逆洗は処理水量が多くなること、エアレーションによる洗浄はエネルギー消費が多いという問題がある。
薬品洗浄は、物理洗浄では除去しきれない物質を、薬品によって分解または溶解させて除去する洗浄方法であり、膜のろ過能力をほぼ初期状態まで回復することができる。しかし、薬品洗浄に関しても薬品コストがかかることや、薬品が排水処理に関与する微生物に悪影響を及ぼすといった観点から、できるだけ回数を少なくすることが望まれる。
【0004】
また、特許文献2には、表面に無機物粒子によるコーティング層を形成したろ過膜を用い、逆洗の際にコーティング層ごとファウリング物質を剥離することで、ファウリングを抑制する技術が提案されている。しかし、この方法は、逆洗時にコーティング材がろ過膜表面から剥離するため、逆洗後にはコーティング材を含む溶液を流して、ろ過膜表面に新たなコーティング層を形成する必要があり、高コストである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-84530号公報
特開2004-130197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ファウリングに起因する能力低下が起こりにくい水処理用分離膜と水処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の課題を解決するための手段は、以下の通りである。
1.表面に、シリコン系封孔剤を含む組成物よりなる硬化膜を有することを特徴とする水処理用分離膜。
2.膜ろ過量1.0m
3
/m
2
・dayにおける膜差圧が50kPa以下であることを特徴とする1.に記載の水処理用分離膜。
3.1.または2.に記載の水処理用分離膜を用いることを特徴とする水処理方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の水処理用分離膜は、ファウリングに起因する能力低下が起こりにくい。
本発明の水処理方法は、長期に亘って高い処理性能を維持することができる。本発明の水処理方法は、洗浄薬品による微生物への影響を小さくすることができるため、水処理の継続性に優れている。本発明の水処理方法は、水処理用分離膜を洗浄する回数を減らすことができ、ランニングコスト、メンテナンスコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実験1における吸光度(590nm)の測定結果を示すグラフ。
実験3における膜ろ過試験の結果を示すグラフ。
実験4における膜ろ過試験の結果を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の水処理用分離膜は、表面に、シリコン系封孔剤を含む組成物よりなる硬化膜を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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