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公開番号2024143072
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055558
出願日2023-03-30
発明の名称薬液合成装置
出願人東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類B01J 19/24 20060101AFI20241003BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】洗浄液の消費量を抑えることができる薬液合成装置を提供することを目的としている。
【解決手段】薬液が収容された収容容器と、前記薬液と担体とを反応させる反応容器と、を備え、前記収容容器から前記反応容器に配管を通じて前記薬液が外気に触れることなく送液される薬液合成装置であって、前記収容容器と前記反応容器との間には、前記薬液を一時的に溜めるバッファ部が設けられ、前記バッファ部は、前記薬液が送液される前記配管の余長で形成されている構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
薬液が収容された収容容器と、
前記薬液と担体とを反応させる反応容器と、を備え、
前記収容容器から前記反応容器に配管を通じて前記薬液が外気に触れることなく送液される薬液合成装置であって、
前記収容容器と前記反応容器との間には、前記薬液を一時的に溜めるバッファ部が設けられ、
前記バッファ部は、前記薬液が送液される前記配管の余長で形成されていることを特徴とする薬液合成装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記バッファ部は、コイル状の形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の薬液合成装置。
【請求項3】
前記バッファ部は、前記バッファ部の端部が上下に位置するように配置され、前記バッファ部内に溜められた前記薬液が前記バッファ部の下端部から排出されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の薬液合成装置。
【請求項4】
前記バッファ部は、前記収容容器から前記配管を通じて送液される薬液が前記バッファ部の下端部から導入されることを特徴とする請求項3に記載の薬液合成装置。
【請求項5】
前記バッファ部は、前記収容容器から前記配管を通じて送液される洗浄液が前記バッファ部の上端部から導入されることを特徴とする請求項3に記載の薬液合成装置。
【請求項6】
前記バッファ部の上端部と下端部との位置関係が入れ替わるように前記バッファ部を変位させる変位機構を備えることを特徴とする請求項3に記載の薬液合成装置。
【請求項7】
前記バッファ部を鉛直方向に振動させる振動機構を備えることを特徴とする請求項3に記載の薬液合成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大気に触れることなく送液される薬液を合成させる薬液合成装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
タンパク質、ペプチド、ポリマー、核酸等を化学合成する薬液合成装置では、複数の薬液(試薬)を反応容器に供給し化学合成が行われる。たとえば、核酸を合成する場合には、反応容器内に担体(多孔質のビーズ)を多数設け、この反応容器に薬液を順次供給しながら、脱トリチル化、カップリング、酸化、キャッピング等の処理を繰り返し行って担体についた塩基を次々に伸長させる。
【0003】
この薬液合成装置の一例として、下記特許文献1には、特定の薬液を溜める収容容器と、収容容器から供給された薬液を計量する計量機構と、計量後の薬液を一時的に溜める受け入れタンク(以下、バッファ部と呼ぶ)と、供給された薬液を化学合成させる反応容器と、を備えたものが開示されている。この薬液合成装置において、バッファ部は、計量機構と反応容器の間に設けられ、配管により計量機構と反応容器のそれぞれに接続されている。そして、計量後の薬液が配管を通じてバッファ部に送液され、バッファ部で溜められた薬液が、配管を通じて反応容器に順次供給される。これにより、反応容器内で物質が生成される。
【0004】
このような薬液合成装置に用いられるバッファ部では、バッファ部に溜める薬液の種類を変更するとき、あるいは、反応容器における合成処理後等の所定のタイミングでバッファ部の内壁の洗浄作業が行われる。この洗浄作業では、バッファ部に洗浄液を供給して一定時間洗浄液を溜めさせた後に、バッファ部から排出させることによって、バッファ部の内壁を洗浄している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-170187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記薬液合成装置では、洗浄液の消費量が多くなってしまうという問題があった。すなわち、上記薬液合成装置では、液はね等でバッファ部の薬液を溜めていなかった部分の内壁にも薬液が付着する場合がある。そこで、洗浄後のバッファ部に薬液が残ることを防ぐため、バッファ部に溜める薬液の量に関わらず、バッファ部が満量になるまで洗浄液を満たしている。そのため、上記薬液合成装置では、バッファ部に溜める薬液の量に対して洗浄液の消費量が多くなってしまっていた。
【0007】
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、洗浄液の消費量を抑えることができる薬液合成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の薬液合成装置は、薬液が収容された収容容器と、前記薬液と担体とを反応させる反応容器と、を備え、前記収容容器から前記反応容器に配管を通じて前記薬液が外気に触れることなく送液される薬液合成装置であって、前記収容容器と前記反応容器との間には、前記薬液を一時的に溜めるバッファ部が設けられ、前記バッファ部は、前記薬液が送液される前記配管の余長で形成されていることを特徴としている。
【0009】
上記薬液合成装置によれば、薬液を一時的に溜めるためのバッファ部が、収容容器から反応容器に薬液を送液するための配管の余長で形成されているため、バッファ部を洗浄するときに薬液と同じように配管に洗浄液を送液させることによって、洗浄液が配管の内壁に接した状態で配管の余長部分全体を流れるため、バッファ部の内壁に付着した薬液を洗い流すことができる。そのため、従来のようにバッファ部が満量になるまで洗浄液を満たす必要がなく、バッファ部の内壁全体を洗浄することが可能になる。すなわち、バッファ部の容量に対して少量の洗浄液でバッファ部を洗浄することができるため、バッファ部の洗浄に要する洗浄液の消費量を抑えることができる。
【0010】
また、前記バッファ部は、コイル状の形状を有している構成としてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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