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公開番号2024148606
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061880
出願日2023-04-06
発明の名称塗料ミスト除去装置
出願人トリニティ工業株式会社
代理人個人
主分類B01D 46/10 20060101AFI20241010BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】フィルタの交換が容易な塗料ミスト除去装置を提供すること。
【解決手段】本発明の塗料ミスト除去装置30は、下側収容部と上側収容部33とを有するフィルタ収容体31を備える。下側収容部は、一次フィルタを出入自在に収容可能となっており、上側収容部33は、二次フィルタ60を出入自在に収容可能となっている。二次フィルタ60は、シート状フィルタエレメントとフィルタ枠62とを備える。シート状フィルタエレメントは、ブースエアA2を通過させることにより、ブースエアA2中に含まれる塗料ミストを除去する。フィルタ枠62はシート状フィルタエレメントを保持する。また、上側収容部33は、一対の二次フィルタ60を、上方に行くに従って互いに接近させた状態で取り付ける山型の二次フィルタ取付部64を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
塗装ブースから排出されるブースエアを複数のフィルタに流すことにより、前記ブースエア中に含まれる塗料ミストを除去する塗料ミスト除去装置であって、
一次フィルタを出入自在に収容可能な下側収容部と、前記下側収容部の上側に隣接して配置され、二次フィルタを出入自在に収容可能な上側収容部と、を有するフィルタ収容体を備えるとともに、
前記二次フィルタは、
前記ブースエアを通過させることにより、前記ブースエア中に含まれる前記塗料ミストを除去するシート状フィルタエレメントと、
前記シート状フィルタエレメントを保持するフィルタ枠と
を備え、
前記上側収容部は、一対の前記二次フィルタを、上方に行くに従って互いに接近させた状態で取り付ける山型の二次フィルタ取付部を備える
ことを特徴とする塗料ミスト除去装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記上側収容部は、前記二次フィルタの前記フィルタ枠の上部を保持することにより、前記二次フィルタを前記二次フィルタ取付部に密着させる保持部材を備え、
前記保持部材と前記二次フィルタ取付部とを締結部材を用いて締結することにより、前記二次フィルタが固定される
ことを特徴とする請求項1に記載の塗料ミスト除去装置。
【請求項3】
前記二次フィルタは、前記フィルタ枠の内側に設けられるとともに前記シート状フィルタエレメントを支持する網目状部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の塗料ミスト除去装置。
【請求項4】
前記シート状フィルタエレメントのエア流出側面を支持する前記網目状部材に、前記シート状フィルタエレメントに接触してその垂れ下がりを防止する凸部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の塗料ミスト除去装置。
【請求項5】
前記フィルタ収容体の側面に、前記下側収容部内の前記一次フィルタに前記ブースエアを取り込むための流入口が設けられ、
前記フィルタ収容体において前記流入口が設けられている側面とは異なる側面には、前記下側収容部に対する前記一次フィルタの出し入れを行うための下側開閉扉と、前記上側収容部に対する前記二次フィルタの出し入れを行うための上側開閉扉とが設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の塗料ミスト除去装置。
【請求項6】
前記上側開閉扉の内側面に、前記上側収容部に収容された前記二次フィルタに接触可能な二次フィルタ接触部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の塗料ミスト除去装置。
【請求項7】
前記フィルタ収容体の側面に、前記下側収容部内の前記一次フィルタに前記ブースエアを取り込むための流入口が設けられ、
前記フィルタ収容体において前記流入口が設けられている側面とは異なる側面には、前記下側収容部に対する前記一次フィルタの出し入れ、及び前記上側収容部に対する前記二次フィルタの出し入れを行うための共通の開閉扉が設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の塗料ミスト除去装置。
【請求項8】
前記開閉扉の内側面において前記上側収容部に収容された前記二次フィルタに対向する位置に、前記二次フィルタに接触可能な二次フィルタ接触部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の塗料ミスト除去装置。
【請求項9】
前記上側収容部の上部に、風量調整板が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の塗料ミスト除去装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗装ブースから排出されたブースエア中に含まれる塗料ミストを除去する塗料ミスト除去装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車体等の被塗物に対して塗装を行う塗装設備が知られている。例えば図17に示されるように、塗装設備131では、塗装ブース132のブース床下空間133に塗料ミスト除去装置134を設置することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。塗料ミスト除去装置134は、一次フィルタ135及び二次フィルタ136を収容可能なフィルタ収容体137を有し、塗装ブース132のブース空間138から排出されたブースエアA1中の塗料ミストを除去するようになっている。なお、一次フィルタ135は、上方(ブース空間138側)から取り込んだブースエアA1を側方(図17では右方)から排出する。そして、一次フィルタ135の側方には、二次フィルタ136が隣接して配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-133269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、図17においては、二次フィルタ136の側方(図17では右方)に、ブースエアA1を塗装設備131外に排出するための排気ダクト139が設けられている。この場合、作業者は、排気ダクト139のない反対側(図17では左側)からしか塗料ミスト除去装置134にアクセスすることができない。よって、二次フィルタ136の交換時には、二次フィルタ136を塗料ミスト除去装置134から取り出す前に、一次フィルタ135を塗料ミスト除去装置134から取り出しておく必要がある。このため、フィルタの交換作業に手間がかかるという問題がある。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィルタの交換が容易な塗料ミスト除去装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、塗装ブースから排出されるブースエアを複数のフィルタに流すことにより、前記ブースエア中に含まれる塗料ミストを除去する塗料ミスト除去装置であって、一次フィルタを出入自在に収容可能な下側収容部と、前記下側収容部の上側に隣接して配置され、二次フィルタを出入自在に収容可能な上側収容部と、を有するフィルタ収容体を備えるとともに、前記二次フィルタは、前記ブースエアを通過させることにより、前記ブースエア中に含まれる前記塗料ミストを除去するシート状フィルタエレメントと、前記シート状フィルタエレメントを保持するフィルタ枠とを備え、前記上側収容部は、一対の前記二次フィルタを、上方に行くに従って互いに接近させた状態で取り付ける山型の二次フィルタ取付部を備えることを特徴とする塗料ミスト除去装置をその要旨とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によると、下側収容部の上側に隣接して上側収容部が配置されている。このため、フィルタ収容体の側方に別の構造体が隣接して配置されていたとしても、一次フィルタ及び二次フィルタのいずれか一方を交換する際に、もう一方のフィルタや別の構造体に邪魔されることなく、交換作業を行うことができる。また、下側収容部の上側に隣接して上側収容部を配置することにより、フィルタ収容体(塗料ミスト除去装置)の設置面積が小さくなるため、塗料ミスト除去装置の設置の自由度が大きくなる。
【0008】
さらに、請求項1では、一次フィルタが下側収容部に出入自在に収容され、二次フィルタが上側収容部に出入自在に収容されている。これにより、作業者は、一次フィルタ及び二次フィルタを取り外した状態で、フィルタ収容体内を清掃することが可能となるため、フィルタ収容体の清掃の作業性が向上する。
【0009】
しかも、上側収容部では、山型の二次フィルタ取付部に対して、一対の二次フィルタが上方に行くに従って互いに接近した状態で取り付けられる。これにより、上側収容部内のスペースが小さい場合であっても、上側収容部に多くの二次フィルタが収容可能となる。よって、それぞれの二次フィルタのシート状フィルタエレメントにブースエアを通過させることにより、多くの塗料ミストを除去することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記上側収容部は、前記二次フィルタの前記フィルタ枠の上部を保持することにより、前記二次フィルタを前記二次フィルタ取付部に密着させる保持部材を備え、前記保持部材と前記二次フィルタ取付部とを締結部材を用いて締結することにより、前記二次フィルタが固定されることをその要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)

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