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公開番号
2025021667
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125543
出願日
2023-08-01
発明の名称
濾布の走行制御装置及びベルトフィルタ
出願人
三機グリーンテック株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B01D
37/04 20060101AFI20250206BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】従来の蛇行検知装置では検知することができなかった濾布の走行状態の異常を検知できるようにする
【解決手段】ベルトフィルタにおける濾布13の走行制御装置であって、濾布13が走行しているときにその幅方向の長さが正常な状態よりも短くなったことを検知するための検知手段20を備える。検知手段20は、濾布13の一方又は両方の幅方向側方に配置されており、所定の回動軸を支点として濾布13の幅方向に向かって回動する接触部材21と、この接触部材21の回動を検知するためのセンサ22を備える。接触部材21は、濾布13が正常な状態において、濾布13の側縁に接触して、回動軸を支点として正常範囲内で傾斜するように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ベルトフィルタにおける濾布の走行制御装置であって、
前記濾布が走行しているときに、前記濾布の幅方向の長さが正常な状態よりも短くなったことを検知する検知手段を備える
走行制御装置。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記検知手段は、
前記濾布の一方又は両方の幅方向側方に配置され、所定の回動軸を支点として前記濾布の幅方向に向かって回動する接触部材と、
前記接触部材の回動を検知するためのセンサを備え、
前記接触部材は、前記濾布が正常な状態において、前記濾布の側縁に接触して、前記回動軸を支点として正常範囲内で傾斜するように構成されており、
前記センサは、前記接触部材が接触している前記濾布の側縁が幅方向中央寄りに変位し、前記接触部材の傾斜角度が前記正常範囲から逸脱したことを検知する第1センサを含む
請求項1に記載の走行制御装置。
【請求項3】
前記接触部材及び前記第1センサは、前記濾布の幅方向両側に配置されている
請求項2に記載の走行制御装置。
【請求項4】
前記第1センサは、前記接触部材が前記濾布の側縁から乖離して自由となった状態を検知可能である
請求項2に記載の走行制御装置。
【請求項5】
前記センサは、前記接触部材が接触している前記濾布の側縁が幅方向外側寄りに変位し、前記接触部材の傾斜角度が前記正常範囲から逸脱したことを検知する第2センサをさらに含む
請求項2に記載の走行制御装置。
【請求項6】
前記第1センサが前記接触部材の傾斜角度が前記正常範囲から逸脱したことを検知したときに、前記接触部材に接触している前記濾布の側縁を幅方向外側寄りに変位させる調整手段をさらに含む、
請求項2に記載の走行制御装置。
【請求項7】
前記調整手段は、前記濾布の側縁部分に接触し、当該側縁部分を幅方向外側寄りに引張するように構成された一又は複数のローラを含む
請求項6に記載の走行制御装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の走行制御装置を有するベルトフィルタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトフィルタにおける濾布の走行制御装置に関する。また、本発明は、走行制御装置を備えたベルトフィルタにも関連するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば化学工場、製紙工場、食品工場などの化工機分野において、スラリー(懸濁液)を処理する用途でベルトフィルタが用いられている。ベルトフィルタは、一般的に、外周面に無端状の濾布が張られた脱水ドラムをスラリーが貯留されたタンク内で周方向に回転させ、タンク内のスラリーを濾布によって濾過し、その濾布の表面に形成された脱水ケーキを濾布から剥離することにより、タンク内のスラリーから固体と液体を分離する(特許文献1)。このようなベルトフィルタは、例えば工業プロセスで発生した廃水処理等の固液分離処理に利用できる。
【0003】
また、従来から、上記した濾布の蛇行状態を検知する装置も知られている。すなわち、ベルトフィルタでは脱水ドラムを周方向に回転させることで、その外周面に掛け張られた濾布を走行させることになるが、濾布を長時間走行させていると、この濾布の中心が次第に脱水ドラムの軸方向の片側に向かって寄ってしまう蛇行状態となることがある。このような濾布の蛇行状態を放置していると、最悪の場合には濾布が脱水ドラムから脱落してしまうことになることから、濾布の走行状態を監視して、蛇行が発生した場合には濾布を正規な位置(ドラムの中心)に戻す必要がある。そこで、例えば特許文献2に記載の蛇行検知装置では、自重によって垂直に戻るレバーを濾布の幅方向の左右どちらかの片側に配置しておき、濾布が蛇行して左右のどちらかに片寄ったことをこのレバーにより検知するという構成を採用している。この特許文献2の蛇行検知装置では、濾布が蛇行状態となったときに、濾布がレバーを回動させることになるため、このレバーの回動角度に応じて濾布を正規位置に戻すように調整することとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実全昭59-180713号公報
特開昭62-275598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献2の蛇行検知装置は、前述したように自重によって垂直に戻るレバーが濾布の幅方向の左右片側のみに配置されているため、例えば濾布の走行中にヨレや撓みが発生し、濾布の幅方向の長さが正常な状態よりも短くなったことを正確に検知できないという問題がある。具体的には、この蛇行検知装置は、濾布の幅方向の長さが適正に維持されたまま濾布が左右どちらかに片寄って走行している状態(蛇行状態)となれば、濾布の側縁に摺接しているレバーの角度が変化するため、濾布にこのような異常が発生していることを検知できる。しかし、例えば濾布にヨレや撓みや波打ちなどが発生し、濾布の左右の側縁の両方又は一方が幅方向の中央に寄って濾布の幅方向の長さが縮まっている場合、濾布の片側に配置されたレバーだけでは、濾布が左右どちらかに片寄って走行しているのか、あるいは走行中にヨレや撓みにより濾布の幅方向の長さが正常な状態よりも短くなっているのかを正確に判別できない。特に、特許文献2の蛇行検知装置では、走行中における幅方向の長さが正常な状態よりも短くなっているという異常が濾布に生じていることを検知することができない。
【0006】
そこで、本発明は、従来の蛇行検知装置では検知することができなかった濾布の走行状態の異常を検知できるようにすることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の発明者らは、上記した従来発明の課題を解決する手段について鋭意検討した結果、例えば自重で略垂直に戻る接触部材を正常に走行する濾布の幅方向側縁に接触した状態で配置することにより、走行時の濾布の幅方向の長さが正常な状態よりも短くなったことを検知できるようになるという知見を得た。そして、本発明者らは、上記知見に基づけば、従来発明では検知することができなかった濾布の走行状態の異常を検知できるようになるということに想到し、本発明を完成させた。具体的に説明すると、本発明は以下の構成を有する。
【0008】
本発明の第1の側面は、ベルトフィルタが備える濾布の走行状態を制御するための装置に関する。本発明に係る走行制御装置は、濾布が走行しているときに、この濾布の幅方向の長さが正常な状態よりも短くなったことを検知する検知手段を備える。なお、ここにいう「濾布の幅方向の長さ」とは、走行時における濾布の一方の側縁から他方の側縁までの直線距離を意味する。このため、濾布にヨレや撓みや波打ちなどが発生している場合には、その分「濾布の幅方向の長さ」は短くなる。従来の蛇行検知装置では、濾布の左右の側縁の両方又は一方が幅方向の中央に寄って濾布の幅方向の長さ(直線距離)が短くなっていることまでは検知できなかった。本発明では、このような濾布の異常を検知するための検知手段を備えることで、従来の蛇行検知装置では検知することができなかった濾布の走行状態の異常を検知できるようになる。
【0009】
本発明に係る走行制御装置において、検知手段は、接触部材とセンサを備えることが好ましい。接触部材は、濾布の一方又は両方の幅方向側方に配置されており、所定の回動軸を支点として濾布の幅方向に向かって回動する。特に、接触部材は、濾布の幅方向側方の両方に配置されていることが好ましい。センサは、接触部材の回動を検知する。ここで、接触部材は、濾布が正常な状態において、濾布の側縁に接触して、回動軸を支点として正常範囲内で傾斜するように構成されている。また、センサは、第1センサを含む。この第1センサは、接触部材が接触している濾布の側縁が幅方向中央寄りに変位し、接触部材の傾斜角度が正常範囲から逸脱したことを検知する。例えば、接触部材が濾布の側縁と接触しなくなった場合は、そのような接触部材の状態がこの第1センサにより検知される。このように、本発明では、濾布の走行状態が正常であるときから予め濾布を接触部材に接触させておき、異常が発生したときに濾布が接触部材から離れた場合に、その接触部材の状態を第1センサにより検知するように構成されている。これにより、本発明では、走行時の濾布の幅方向の長さが短くなったことなど、従来の蛇行検知装置では検知することができなかった濾布の走行状態の異常を検知できるようになる。
【0010】
本発明に係る走行制御装置において、接触部材及び第1センサは濾布の幅方向両側に配置されていることが好ましい。本発明では、接触部材及び第1センサは濾布の幅方向片側のみに配置することとしてもよいが、濾布の幅方向両側に配置することで濾布の走行状態の異常をより正確に検知できるようになる。
(【0011】以降は省略されています)
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