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公開番号2025009815
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024062039
出願日2024-04-08
発明の名称撹拌装置、及び撹拌方法
出願人みづほ工業株式会社
代理人個人
主分類B01F 35/00 20220101AFI20250109BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】撹拌槽内の撹拌状況を十分に視認できるともに、材料投入や撹拌槽の洗浄を容易にすることを課題とする。
【解決手段】内部が視認可能な窓部11を少なくとも側面に有し、天面が開放された略円筒状の撹拌槽10と、蓋部20の一方の面における密着部より内側に設けた回転又は回動する撹拌羽根と、蓋部の他方の面に有した材料投入部21と、撹拌槽を上限位置、中間位置、及び下限位置に昇降させる駆動部22と、を備え、少なくとも上限位置及び中間位置においては蓋部の密着部が撹拌槽の側壁上面に密着し、下限位置では蓋部と撹拌槽とは分離されて撹拌槽の天面は開放される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体と液体、液体と固体を含む液体、又は固体を含む液体と固体を含む液体とを撹拌する撹拌装置であって、
内部が視認可能な窓部を少なくとも側面に有し、天面が開放された略円筒状の撹拌槽と、
前記撹拌槽の側壁上面と密着可能な密着部を一方の面に有した蓋部と、
前記蓋部の前記一方の面における前記密着部より内側に設けた回転又は回動する撹拌羽根と、
前記蓋部の他方の面に有した材料投入部と、
前記撹拌槽を上限位置、中間位置、及び下限位置に昇降させる駆動部と、を備え、
少なくとも前記上限位置においては前記蓋部の前記密着部が前記撹拌槽の前記側壁上面に密着し、前記下限位置では前記蓋部と前記撹拌槽とは分離されて前記撹拌槽の天面は開放されることを特徴とする撹拌装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記蓋部の前記他方の面側には、前記撹拌羽根を回転若しくは回動させる回転駆動部を備え、前記撹拌槽が前記下限位置から前記中間位置に上昇することで、前記撹拌羽根が前記撹拌槽内に収納されることを特徴とする請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項3】
前記撹拌槽の前記中間位置から前記上限位置への上昇に伴い、前記蓋部は前記撹拌槽の側壁上面に密着して前記撹拌槽とともに前記蓋部及び前記回転駆動部が上昇することを特徴とする請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項4】
前記撹拌槽の前記上限位置から前記中間位置への下降に伴い、前記蓋部は前記撹拌槽の側壁上面に密着して前記撹拌槽とともに前記蓋部及び前記回転駆動部が下降することを特徴とする請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項5】
前記撹拌槽を前記上限位置から前記中間位置に下降させるときに、前記蓋部の下降を禁止する蓋部下降禁止部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項6】
前記撹拌槽が前記下限位置にあるときに、前記撹拌槽を少なくとも横向けに傾斜させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項7】
前記撹拌槽が、前記上限位置から前記中間位置においては、前記撹拌槽内を真空引きすることが可能であることを特徴とする請求項1―4のいずれかに記載の撹拌装置。
【請求項8】
前記撹拌槽が前記上限位置、前記中間位置、及び前記下限位置のどの位置にあるかに合わせて、少なくとも上下方向の角度又は高さを調整可能な表示操作部を備えたことを特徴とする請求項1―4のいずれかに記載の撹拌装置。
【請求項9】
液体と液体、液体と固体を含む液体、又は固体を含む液体と固体を含む液体とを撹拌する撹拌装置であって、
内部が視認可能な窓部を少なくとも側面に有し、天面が開放された略円筒状の撹拌槽と、
前記撹拌槽の側壁上面と密着可能な密着部を一方の面に有した蓋部と、
前記蓋部の前記一方の面における前記密着部より内側に設けた回転又は回動する撹拌羽根と、
前記蓋部の他方の面に有した材料投入部と、
前記撹拌槽を上限位置、中間位置、及び下限位置に昇降させる駆動部と、
前記撹拌槽が前記上限位置、前記中間位置、及び前記下限位置のどの位置にあるかに合わせて、少なくとも上下方向の角度又は高さを調整可能な表示操作部と、
を備えたことを特徴とする撹拌装置。
【請求項10】
液体と液体、液体と固体を含む液体、又は固体を含む液体と固体を含む液体とを撹拌する撹拌槽を備えた撹拌装置における撹拌方法であって、
前記撹拌槽の少なくとも側面に視認可能な窓部を有し、作業者から前記窓部を通して前記撹拌槽内を視認可能な上限位置、前記撹拌槽に材料を投入する中間位置、及び前記撹拌槽の天面を開放して横向けに傾斜可能な下限位置に前記撹拌槽が昇降可能であり、
前記撹拌槽を中間位置に位置させて材料投入部に材料を投入する材料投入工程と、
前記撹拌槽を上限位置に上昇させて撹拌する撹拌工程と、
前記撹拌槽を下限位置に下降させて、前記撹拌槽内を洗浄する洗浄工程と、
を備えたことを特徴とする撹拌方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体と液体、液体と固体を含む液体、又は固体を含む液体と固体を含む液体とを撹拌する撹拌装置、及び撹拌方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
化粧品、食品、化学品、又は医薬品における液体又は液体と固形物の混合体を材料として微細化し撹拌するために撹拌装置が用いられている。撹拌装置は、回転軸に設けられた回転羽根が回転して材料を撹拌する略円筒状の撹拌槽と当該回転軸を回転させるための駆動部等からなっている。
【0003】
撹拌する材料や時間により撹拌度合いが変わるので、撹拌槽内での撹拌がどの程度進んでいるのか確認できるようにすることが望まれている。
【0004】
特許文献1には、撹拌槽の蓋体に設けられた覗き窓から撹拌槽内を確認する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許文献1:特許第5264635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の撹拌槽上部の蓋体に設けられた覗き窓からでは、底の方まで十分に撹拌槽内を確認することが困難であるという問題があった。これに対応するために、例えば、撹拌槽の側面に覗き窓を設けると撹拌槽内が確認しやすくなるが、その場合、撹拌槽上部に設けられる材料投入口が目線より上になり材料投入が難しいという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決して、撹拌槽内の撹拌状況を十分に視認できるともに、材料投入や撹拌槽の洗浄を容易にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明は、液体と液体、液体と固体を含む液体、又は固体を含む液体と固体を含む液体とを撹拌する撹拌装置であって、
内部が視認可能な窓部を少なくとも側面に有し、天面が開放された略円筒状の撹拌槽と、
前記撹拌槽の側壁上面と密着可能な密着部を一方の面に有した蓋部と、
前記蓋部の前記一方の面における前記密着部より内側に設けた回転又は回動する撹拌羽根と、
前記蓋部の他方の面に有した材料投入部と、
前記撹拌槽を上限位置、中間位置、及び下限位置に昇降させる駆動部と、を備え、
少なくとも前記上限位置及び前記中間位置においては前記蓋部の前記密着部が前記撹拌槽の前記側壁上面に密着し、前記下限位置では前記蓋部と前記撹拌槽とは分離されて前記撹拌槽の天面は開放されることを特徴とする撹拌装置を提供するものである。
【0009】
この構成により、内部が視認可能な窓部を撹拌槽の少なくとも側面に設け、作業員の視線位置に近い上限位置では撹拌槽内の撹拌状況を十分に視認することができ、中間位置では作業員にとって材料を材料投入部に投入しやすい位置となり、下限位置においては蓋部が分離されることで撹拌槽を容易に洗浄することができる。
【0010】
撹拌装置であって、前記蓋部の前記他方の面側には、前記撹拌羽根を回転若しくは回動させる回転駆動部を備え、前記撹拌槽が前記下限位置から前記中間位置に上昇することで、前記撹拌羽根が前記撹拌槽内に収納される構成としてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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