TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024148227
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061172
出願日2023-04-05
発明の名称油分離器
出願人株式会社前川製作所
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類B01D 45/08 20060101AFI20241010BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】小型であって、高効率の分離性能を備える油分離器を提供する。
【解決手段】
油分離器1は、本体部10と、本体部の上部に連通して設けられ、気液混合物を導入する導入路20と、気液混合物が下方向に通過するように設置されたフィルタ55と、本体部の内壁に固定され、一部に開口部60Hを備え、フィルタを通過した気液混合物に含まれる油が慣性衝突する第1仕切り板60と、第1仕切り板の下方に設けられ、油が分離されたガスが流出する導出路30と、第1仕切り板と連結され、開口部および導出路を互いに反対側となるように区画するとともに、鉛直方向に導出路よりも下方まで延在する第2仕切り板70と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
気液混合物からガスおよび油を分離する油分離器であって、
本体部と、
前記本体部の上部に連通して設けられ、前記気液混合物を導入する導入路と、
前記気液混合物が下方向に通過するように設置されたフィルタと、
前記本体部の内壁に固定され、少なくとも一部に開口部を備え、前記フィルタを通過した前記気液混合物に含まれる前記油が慣性衝突する第1仕切り板と、
前記第1仕切り板の下方に設けられ、前記油が分離された前記ガスが流出する導出路と、
前記第1仕切り板と連結され、前記開口部および前記導出路を互いに反対側となるように区画するとともに、前記導出路よりも下方まで延在する第2仕切り板と、を有する、油分離器。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記導入路と前記フィルタの間に設けられ、前記油を遠心分離するサイクロン領域をさらに有する、請求項1に記載の油分離器。
【請求項3】
前記第2仕切り板の下方に設けられ、前記第1仕切り板の前記開口部を通過した前記気液混合物に含まれる前記油が慣性衝突する第3仕切り板をさらに有する、請求項1または2に記載の油分離器。
【請求項4】
前記サイクロン領域のうち、前記本体部の内部にはパイプが配置される、請求項2に記載の油分離器。
【請求項5】
前記第3仕切り板は、水平方向に対して傾斜するように配置されている、請求項3に記載の油分離器。
【請求項6】
前記フィルタは、上方から視て、半円分だけ配置される、請求項3に記載の油分離器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、気液混合物からガスおよび油を分離する油分離器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
空気、冷媒ガス、プロセスガスなどのガスを圧縮するガス圧縮機は、圧縮機に吸入された空気やガスなどの気体に、冷却、潤滑等を目的として、冷凍機油等の潤滑油(以下、油と称する)が用いられる。したがって、圧縮機から吐出されたガス中には、油が混在している。
【0003】
このため、圧縮機から吐出されたガスは、一旦油分離器に導入されて、油分離器内において油を分離する必要がある。このような油分離器には、縦型および横型の油分離器が存在する。
【0004】
縦型の油分離器としては、特許文献1に示すようなフィルタ方式がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平09-072634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
縦型の油分離器は横型の油分離器と比較すると、底面積がコンパクトにできる一方、分離効率が下がるため、分離効率を高めるためには大型化する方法もあるが、大型化すると、油分離器の設置スペース確保が困難となるとともに、製作コストの増加にもつながるために、油分離器の小型化が求められている。
【0007】
また、特許文献1に示されるように分離効率を高めるために複数のフィルタを用いる方式は目の細かいろ紙で油を捕捉するため、微小な油粒子を捕捉することは可能であるが、エレメントを通過するガスの量が増えると圧力損失が増大する。ガスを許容流量以上流すとエレメントが捕捉している油が再同伴されることとなる。処理できるガスの量はろ紙の面積に依存しており、エレメントの寸法はある程度決まっているため、ガス量が増えるとエレメントの数を増やして対応する必要があるため、容器の小型化は困難である。
【0008】
また、デミスタ方式は、細い線径のワイヤーを織ってメッシュ構造としたものであり、ろ紙ほどの目の細かさはないため、微小な油粒子を捕捉することが難しい。縦型の油分離器として使用する際は、ガスが上昇流となる方向で使用し、デミスタの許容通過流速以下で使用している。ガスの通過流速が許容流速を超えると、デミスタが捕捉している油が再同伴されるようになり油上がりが発生するため、ガスが許容通過流速を超えないようにデミスタの通過面積を広くしなければならない。したがって、容器の胴径を大きくする必要がある。
【0009】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、小型であって、高効率の分離性能を備える油分離器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成する本発明に係る油分離器は、気液混合物からガスおよび油を分離する油分離器であって、本体部と、前記本体部の上部に連通して設けられ、前記気液混合物を導入する導入路と、前記気液混合物が下方向に通過するように設置されたフィルタと、前記本体部の内壁に固定され、少なくとも一部に開口部を備え、前記フィルタを通過した前記気液混合物に含まれる前記油が慣性衝突する第1仕切り板と、前記第1仕切り板の下方に設けられ、前記油が分離された前記ガスが流出する導出路と、前記第1仕切り板と連結され、前記開口部および前記導出路を互いに反対側となるように区画するとともに、前記導出路よりも下方まで延在する第2仕切り板と、を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日星電気株式会社
微多孔質膜
17日前
プライミクス株式会社
攪拌装置
7日前
サンノプコ株式会社
消泡剤
18日前
株式会社日本製鋼所
反応装置
14日前
株式会社タクマ
触媒反応装置
今日
株式会社西部技研
分割型吸着ロータ
14日前
日東電工株式会社
分離膜
11日前
株式会社ビジサー
タンクシステム
今日
東レエンジニアリング株式会社
合成装置
9日前
ユニチカ株式会社
吸油材の製造方法
2日前
株式会社横田製作所
減泡装置
11日前
トヨタ紡織株式会社
フィルタ
15日前
株式会社Eプラス
二酸化炭素処理方法
7日前
東レエンジニアリング株式会社
薬液合成装置
7日前
東レエンジニアリング株式会社
バッファタンク
8日前
穂栄株式会社
気液溶解ノズル
8日前
ダイハツ工業株式会社
圧縮空気の供給装置
8日前
株式会社神戸製鋼所
混練装置
7日前
株式会社キャタラー
排ガス浄化用触媒
18日前
住友精化株式会社
ガス精製方法およびガス精製装置
15日前
旭化成株式会社
紫外線照射モジュール
8日前
東レ株式会社
抗ウイルスエアフィルター用積層濾材
7日前
株式会社ケー・エフ・シー
定着材料供給装置
14日前
トリニティ工業株式会社
塗料ミスト除去装置
今日
トリニティ工業株式会社
塗料ミスト除去装置
今日
学校法人甲南学園
物質抽出装置
14日前
大阪油化工業株式会社
蒸留装置
14日前
株式会社栗本鐵工所
撹拌軸の製造方法
3日前
株式会社電業社機械製作所
エネルギー回収装置
7日前
東芝ライテック株式会社
紫外線処理装置
18日前
日東電工株式会社
複合半透膜の製造方法
11日前
ダイキン工業株式会社
ガス分離方法
3日前
スチールプランテック株式会社
ミストセパレータ
14日前
株式会社前川製作所
油分離器
18日前
株式会社前川製作所
油分離器
9日前
株式会社前川製作所
油分離器
今日
続きを見る