TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024141559
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053287
出願日2023-03-29
発明の名称圧縮空気の供給装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B01D 53/26 20060101AFI20241003BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】露点温度が低い圧縮空気のみを圧縮空気の使用機器に送ることができる圧縮空気の供給装置を提供する。
【解決手段】コンプレッサとドライヤと排出部とを備え、コンプレッサは、第一の圧縮空気と、第一の圧縮空気よりも高温である第二の圧縮空気とを生成する圧縮部を備え、ドライヤは、除湿剤と、第一の圧縮空気を除湿剤に通すことによって除湿された圧縮空気を排出する第一流路と、第一の圧縮空気が通された除湿剤に第二の圧縮空気を通すことによって加湿された圧縮空気を排出する第二流路と、加湿された圧縮空気を第一流路における除湿剤の上流に合流させる第三流路とを備え、排出部は、除湿された圧縮空気を圧縮空気の使用機器に送る第一排出口と、除湿された圧縮空気を空間に放出する第二排出口と、除湿された圧縮空気の露点温度に応じて、第一排出口と第二排出口との切り替えを行う切替部とを備える、圧縮空気の供給装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空気を圧縮するコンプレッサと、
前記コンプレッサから供給された圧縮空気を除湿するドライヤと、
前記ドライヤによって除湿された圧縮空気を送り出す排出部と、を備え、
前記コンプレッサは、
第一の圧縮空気と、前記第一の圧縮空気よりも高温である第二の圧縮空気とを生成する圧縮部を備え、
前記ドライヤは、
除湿剤と、
前記第一の圧縮空気を前記除湿剤に通すことによって前記除湿された圧縮空気を排出する第一流路と、
前記第一の圧縮空気が通された前記除湿剤に前記第二の圧縮空気を通すことによって加湿された圧縮空気を排出する第二流路と、
前記加湿された圧縮空気を前記第一流路における前記除湿剤の上流に合流させる第三流路と、を備え、
前記排出部は、
前記除湿された圧縮空気を圧縮空気の使用機器に送る第一排出口と、
前記除湿された圧縮空気を空間に放出する第二排出口と、
前記除湿された圧縮空気の露点温度に応じて、前記第一排出口と前記第二排出口との切り替えを行う切替部と、を備える、
圧縮空気の供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、除湿された圧縮空気を送り出す圧縮空気の供給装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば自動車の塗装工場では、コンプレッサから供給された圧縮空気がドライヤによって除湿され、除湿された圧縮空気が圧縮空気を使用する機器に送られている。圧縮空気の使用機器は、例えば、スプレーガンなどの塗装機器である。スプレーガンは、圧縮空気によって塗料を吹き付ける。
【0003】
特許文献1から特許文献3は、コンプレッサから供給された圧縮空気を除湿するドライヤに関する技術を開示する。このドライヤは、除湿剤による圧縮空気の除湿と、コンプレッサで発生した高温の圧縮空気の一部を利用する除湿剤の再生とを並行して行う。圧縮空気の除湿は、除湿剤によって圧縮空気中の水分を吸着することにより行う。除湿剤の再生は、コンプレッサから供給された高温の圧縮空気によって除湿剤に吸着された水分を蒸発させることにより行う。このドライヤは、コンプレッサの排熱を利用して除湿剤を再生する機能を有することから、排熱再生式圧縮エアドライヤと呼ばれる。排熱再生式圧縮エアドライヤは、アトラスコプコ株式会社からMDドライヤの名称で販売されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-28832号公報
特表2003-533343号公報
特表2004-512465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
圧縮空気によって塗料を吹き付ける塗装機器において、圧縮空気中の水分が多いと、塗装品質に影響するおそれがある。そのため、供給装置から圧縮空気の使用機器に送られる圧縮空気の露点温度が所定の温度以下になるように管理することが望まれる。上述した排熱再生式圧縮エアドライヤでは、コンプレッサの起動時は圧縮空気が十分に高温にならないため、除湿剤が十分に再生されないおそれがある。その場合、露点温度の高い圧縮空気が圧縮空気の使用機器に供給されることがある。
【0006】
本発明の目的の一つは、露点温度が低い圧縮空気のみを圧縮空気の使用機器に送ることができる圧縮空気の供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る圧縮空気の供給装置は、
空気を圧縮するコンプレッサと、
前記コンプレッサから供給された圧縮空気を除湿するドライヤと、
前記ドライヤによって除湿された圧縮空気を送り出す排出部と、を備え、
前記コンプレッサは、
第一の圧縮空気と、前記第一の圧縮空気よりも高温である第二の圧縮空気とを生成する圧縮部を備え、
前記ドライヤは、
除湿剤と、
前記第一の圧縮空気を前記除湿剤に通すことによって前記除湿された圧縮空気を排出する第一流路と、
前記第一の圧縮空気が通された前記除湿剤に前記第二の圧縮空気を通すことによって加湿された圧縮空気を排出する第二流路と、
前記加湿された圧縮空気を前記第一流路における前記除湿剤の上流に合流させる第三流路と、を備え、
前記排出部は、
前記除湿された圧縮空気を圧縮空気の使用機器に送る第一排出口と、
前記除湿された圧縮空気を空間に放出する第二排出口と、
前記除湿された圧縮空気の露点温度に応じて、前記第一排出口と前記第二排出口との切り替えを行う切替部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
上記の圧縮空気の供給装置は、露点温度が低い圧縮空気のみを圧縮空気の使用機器に送ることができる。上記の圧縮空気の供給装置は、排出部によって、圧縮空気の露点温度に応じて圧縮空気の送り先を切り替えることができる。圧縮空気の露点温度が所定の温度以下のとき、第一排出口から圧縮空気を圧縮空気の使用機器に送ることができる。圧縮空気の露点温度が所定の温度を超えるとき、圧縮空気を使用せずに、第二排出口から圧縮空気を空間に放出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係る圧縮空気の供給装置の基本構成を示す模式図である。
図2は、実施形態に係る圧縮空気の供給装置に備わるドライヤの内部構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態に係る圧縮空気の供給装置の具体例を、図面を参照して説明する。各図において、同一又は相当する部分には同じ符号を付している。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日星電気株式会社
微多孔質膜
12日前
プライミクス株式会社
攪拌装置
2日前
株式会社日本製鋼所
反応装置
9日前
株式会社西部技研
分割型吸着ロータ
9日前
日東電工株式会社
分離膜
6日前
東レエンジニアリング株式会社
合成装置
4日前
トヨタ紡織株式会社
フィルタ
10日前
株式会社横田製作所
減泡装置
6日前
株式会社Eプラス
二酸化炭素処理方法
2日前
東レエンジニアリング株式会社
薬液合成装置
2日前
東レエンジニアリング株式会社
バッファタンク
3日前
ダイハツ工業株式会社
圧縮空気の供給装置
3日前
穂栄株式会社
気液溶解ノズル
3日前
学校法人甲南学園
物質抽出装置
9日前
株式会社ケー・エフ・シー
定着材料供給装置
9日前
住友精化株式会社
ガス精製方法およびガス精製装置
10日前
東レ株式会社
抗ウイルスエアフィルター用積層濾材
2日前
株式会社キャタラー
排ガス浄化用触媒
13日前
株式会社神戸製鋼所
混練装置
2日前
旭化成株式会社
紫外線照射モジュール
3日前
大阪油化工業株式会社
蒸留装置
9日前
東芝ライテック株式会社
紫外線処理装置
13日前
株式会社電業社機械製作所
エネルギー回収装置
2日前
日東電工株式会社
複合半透膜の製造方法
6日前
スチールプランテック株式会社
ミストセパレータ
9日前
株式会社前川製作所
油分離器
13日前
株式会社前川製作所
油分離器
4日前
株式会社大林組
攪拌装置
9日前
ニデックパワートレインシステムズ株式会社
油路装置
9日前
ニデックパワートレインシステムズ株式会社
油路装置
3日前
エステー株式会社
抽出装置
13日前
日揮触媒化成株式会社
ニッケル珪藻土触媒の製造方法
3日前
株式会社日本製鋼所
反応装置および反応生成物製造方法
13日前
本田技研工業株式会社
分離システム
2日前
本田技研工業株式会社
分離システム
2日前
オルガノ株式会社
膜ろ過装置およびその運転方法
9日前
続きを見る