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公開番号2024143479
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056189
出願日2023-03-30
発明の名称混練装置
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人弁理士法人ATEN
主分類B01F 27/116 20220101AFI20241003BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】超臨界状態または亜臨界状態の作動流体を用いて材料を混練する場合でも、材料に高い応力を付与できるようにする。
【解決手段】混練装置1は、混練室10aと、第一ロータ50と、第二ロータ60と、を備える。第一ロータ50の周方向における第一最外径円弧部51の長さは、第一仮想円50cの全周の長さの1/2以上である。第二ロータ60の周方向における第二最外径円弧部61の長さは、第二仮想円60cの全周の長さの1/2以上である。第二最外径円弧部61は、第一回転軸50aと第二回転軸60aとの間(A)で、第一最外径円弧部51と向かい合う場合がある。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項1】
超臨界状態または亜臨界状態の作動流体の存在下で、材料を混練させる部分である混練室と、
前記混練室の内部に配置され、第一回転軸を中心に回転する第一ロータと、
前記混練室の内部に配置され、前記第一ロータと平行に配置され、前記第一ロータと隣り合うように配置され、第二回転軸を中心に、前記第一ロータの回転方向とは逆向きに回転する第二ロータと、
を備え、
前記第一ロータは、前記第一回転軸が延びる方向から見たときに前記第一回転軸を中心とする円弧状であるとともに前記第一ロータのうち最も径方向外側の部分である第一最外径円弧部を備え、
前記第二ロータは、前記第二回転軸が延びる方向から見たときに前記第二回転軸を中心とする円弧状であるとともに前記第二ロータのうち最も径方向外側の部分である第二最外径円弧部を備え、
前記第一ロータの周方向における前記第一最外径円弧部の長さは、前記第一回転軸が延びる方向から見たときに前記第一最外径円弧部を通るとともに前記第一回転軸を中心とする仮想円である第一仮想円の全周の長さの1/2以上であり、
前記第二ロータの周方向における前記第二最外径円弧部の長さは、前記第二回転軸が延びる方向から見たときに前記第二最外径円弧部を通るとともに前記第二回転軸を中心とする仮想円である第二仮想円の全周の長さの1/2以上であり、
前記第二最外径円弧部は、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間で、前記第一最外径円弧部と向かい合う場合がある、
混練装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の混練装置であって、
前記第一ロータと前記第二ロータとの最小間隔は、前記混練室の内面と前記第一ロータとの最小間隔よりも小さく、前記混練室の内面と前記第二ロータとの最小間隔よりも小さい、
混練装置。
【請求項3】
請求項1に記載の混練装置であって、
前記第一ロータは、前記第一ロータの径方向における内側に凹んだ形状を有する第一凹部を備え、
前記第二ロータは、前記第二ロータの径方向における内側に凹んだ形状を有する第二凹部を備える、
混練装置。
【請求項4】
請求項3に記載の混練装置であって、
前記第二凹部は、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間で、前記第一凹部と向かい合う場合がある、
混練装置。
【請求項5】
請求項3に記載の混練装置であって、
前記第一ロータは、
前記第一回転軸を含む第一基部と、
前記第一基部から径方向外側に突出する2つ以上の第一凸部と、
を備え、
前記第一凹部は、前記第一ロータの周方向に隣り合う2つの前記第一凸部により形成される第一凸部間凹部を備え、
前記第二ロータは、
前記第二回転軸を含む第二基部と、
前記第二基部から径方向外側に突出する2つ以上の第二凸部と、
を備え、
前記第二凹部は、前記第二ロータの周方向に隣り合う2つの前記第二凸部により形成される第二凸部間凹部を備える、
混練装置。
【請求項6】
請求項5に記載の混練装置であって、
前記第二凸部は、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間で、前記第一凸部と向かい合う場合がある、
混練装置。
【請求項7】
請求項6に記載の混練装置であって、
2つの前記第二凸部は、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間で、2つの前記第一凸部と向かい合う場合がある、
混練装置。
【請求項8】
請求項6に記載の混練装置であって、
前記第一ロータの径方向における前記第一凸部の外側端部である第一凸部先端部は、前記第一回転軸が延びる方向から見たときに前記第一回転軸を中心とする円弧状であり、
前記第二ロータの径方向における前記第二凸部の外側端部である第二凸部先端部は、前記第二回転軸が延びる方向から見たときに前記第二回転軸を中心とする円弧状である、
混練装置。
【請求項9】
請求項8に記載の混練装置であって、
前記第一凸部先端部は、前記第一最外径円弧部であり、
前記第二凸部先端部は、前記第二最外径円弧部である、
混練装置。
【請求項10】
請求項5に記載の混練装置であって、
前記第一ロータの径方向における、前記第一回転軸から前記第一凸部間凹部までの最小長さは、前記第一ロータの径方向における、前記第一回転軸から前記第一基部の外側の面までの最大長さよりも小さく、
前記第二ロータの径方向における、前記第二回転軸から前記第二凸部間凹部までの最小長さは、前記第二ロータの径方向における、前記第二回転軸から前記第二基部の外側の面までの最大長さよりも小さい、
混練装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、材料を混練する混練装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に、従来の混練装置が記載されている。同文献に記載の混練装置は、翼を有するロータ(特許文献1の要約、図2などを参照)を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4542605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
超臨界状態または亜臨界状態の作動流体を用いて材料を混練する場合は、大気圧で混練する場合に比べ、材料の粘度が低下する。それに伴い、混練装置が材料に付与できる応力が低下し、材料の分散が不十分となるおそれがある。そのため、超臨界状態または亜臨界状態の作動流体を用いて材料を混練する場合でも、材料に高い応力を付与できることが望まれる。
【0005】
そこで、本発明は、超臨界状態または亜臨界状態の作動流体を用いて材料を混練する場合でも、材料に高い応力を付与することができる、混練装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
混練装置は、混練室と、第一ロータと、第二ロータと、を備える。前記混練室は、超臨界状態または亜臨界状態の作動流体の存在下で、材料を混練させる部分である。前記第一ロータは、前記混練室の内部に配置され、第一回転軸を中心に回転する。前記第二ロータは、前記混練室の内部に配置され、前記第一ロータと平行に配置され、前記第一ロータと隣り合うように配置され、第二回転軸を中心に、前記第一ロータの回転方向とは逆向きに回転する。前記第一ロータは、第一最外径円弧部を備える。前記第一最外径円弧部は、前記第一回転軸が延びる方向から見たときに前記第一回転軸を中心とする円弧状であるとともに前記第一ロータのうち最も径方向外側の部分である。前記第二ロータは、第二最外径円弧部を備える。前記第二最外径円弧部は、前記第二回転軸が延びる方向から見たときに前記第二回転軸を中心とする円弧状であるとともに前記第二ロータのうち最も径方向外側の部分である。前記第一ロータの周方向における前記第一最外径円弧部の長さは、第一仮想円の全周の長さの1/2以上である。前記第一仮想円は、前記第一回転軸が延びる方向から見たときに前記第一最外径円弧部を通るとともに前記第一回転軸を中心とする仮想円である。前記第二ロータの周方向における前記第二最外径円弧部の長さは、第二仮想円の全周の長さの1/2以上である。前記第二仮想円は、前記第二回転軸が延びる方向から見たときに前記第二最外径円弧部を通るとともに前記第二回転軸を中心とする仮想円である。前記第二最外径円弧部は、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間で、前記第一最外径円弧部と向かい合う場合がある。
【発明の効果】
【0007】
上記の混練装置により、超臨界状態または亜臨界状態の作動流体を用いて材料を混練する場合でも、材料に高い応力を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態の混練装置1を軸方向Zから見た断面図である。
図1に示す混練装置1の斜視図である。
図1に示す混練装置1での材料Mの速度分布を示す図である。
図1に示す混練装置1を軸方向Zから見たときの材料Mの粒子分配を示す図である。
第2実施形態の混練装置201を軸方向Zから見た断面図である。
図5に示す混練装置201の斜視図である。
図5に示す混練装置201での材料Mの速度分布を示す図である。
図5に示す混練装置201を軸方向Zから見たときの材料Mの粒子分配を示す図である。
図5に示す混練装置201を上下方向Yから見たときの材料Mの粒子分配を示す図である。
第3実施形態の混練装置301を軸方向Zから見た断面図である。
図10に示す混練装置301の斜視図である。
図10に示す混練装置301での材料Mの速度分布を示す図である。
図10に示す混練装置301を軸方向Zから見たときの材料Mの粒子分配を示す図である。
図10に示す混練装置301を上下方向Yから見たときの材料Mの粒子分配を示す図である。
第4実施形態の混練装置401を軸方向Zから見た断面図である。
図15に示す第一ロータ50と第二ロータ60とを軸方向Zから見た図である。
図15に示す混練装置401の斜視図である。
図15に示す1つの第一凸部453と1つの第二凸部463とが向かい合う場合の図15相当図である。
図15に示す混練装置401での材料Mの速度分布を示す図である。
図15に示す混練装置401を軸方向Zから見たときの材料Mの粒子分配を示す図である。
図15に示す混練装置401を上下方向Yから見たときの材料Mの粒子分配を示す図である。
比較例(例D1、例D2)の回転翼を示す斜視図である。
材料に付与できる最大せん断応力を示すグラフである。
材料に付与できる最大伸長応力を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
図1~図4を参照して、第1実施形態の混練装置1について説明する。
【0010】
混練装置1(混練機)は、図1に示すように、超臨界状態または亜臨界状態の作動流体を用いて、材料M(図3参照(以下の材料Mについても同様))を混練する装置である。以下では、「超臨界状態または亜臨界状態」を、「超臨界状態など」ともいう。混練装置1は、例えばバッチ式である。混練装置1では、超臨界状態などの作動流体が材料Mに膨潤し、材料Mが溶融し、材料Mの粘度が低下した状態で、材料Mが混練される。
(【0011】以降は省略されています)

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