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公開番号2024130636
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040476
出願日2023-03-15
発明の名称油分離器
出願人株式会社前川製作所
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類B01D 45/16 20060101AFI20240920BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】油面変動を抑制するとともに、油が分離されずに下流側へ抜けることを防止することのできる油分離器を提供する。
【解決手段】
油分離器1は、ガスおよび油からなる気液混合物からガスと油を分離する竪型の油分離器であって、筒状の本体部10と、本体部に連結され、気液混合物が流入する配管20と、配管を挟むように、本体部内の上下に配置される一対のリング板60、70と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
気液混合物に含まれるガスと油を分離する竪型の油分離器であって、
筒状の本体部と、
前記本体部に連結され、前記気液混合物が流入する配管と、
前記配管を挟むように、前記本体部内の上下に配置される一対のリング板と、を有する油分離器。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記配管から流入した前記気液混合物を、前記本体部の内壁に向けて案内する案内部をさらに有する、請求項1に記載の油分離器。
【請求項3】
前記案内部は、前記本体部に固定された板状の部材である、請求項2に記載の油分離器。
【請求項4】
前記案内部は、前記配管と一体的に構成された湾曲形状を備える内部配管である、請求項2に記載の油分離器。
【請求項5】
前記配管は、前記本体部の中心に対して、所定の距離だけオフセットして設けられる、請求項1または2に記載の油分離器。
【請求項6】
前記案内部は、直線状に構成され、前記一対のリング板に固定される、請求項5に記載の油分離器。
【請求項7】
前記案内部は、円弧状に構成され、前記一対のリング板に固定される、請求項5に記載の油分離器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、気液混合物に含まれるガスと油を分離する竪型の油分離器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
スクリュー圧縮機(以下、圧縮機とも称する)は、圧縮機に吸入されたガスに、冷却、潤滑等を目的として冷凍機油(以下、油とも称する)を注入しつつ用いられる。したがって、圧縮機から吐出されたガス中には、油が混在(気液混合物)している。
【0003】
このため、圧縮機から吐出された気液混合物は、一旦油分離器に導入されて、油分離器内においてガスおよび油を分離する必要がある。そして、差圧給油またはオイルポンプにより再循環して圧縮機に給油される。
【0004】
このような油分離器として、例えば下記の特許文献1には、筒状の本体部の中に、気液混合物を吹き込んで、ガスと油を遠心分離する油分離器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-52710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
圧縮機および油分離器を連結する吐出管には、多量の油が含まれる。一方、油分離器の底面には一定量の油を溜めておく必要がある。このため、圧縮機停止時に圧縮機および吐出管内に溜まった油が、次の起動時に一気に油分離器内に入って、油分離器の底面に溜められている油の油面を大きく変動させてしまう。そして、油面が変動すると油分離器内の油中において気泡が発生して、オイルポンプにキャビテーションが発生して圧縮機に十分な給油が行われなくなる可能性がある。かつ、気泡を含んだ油が圧縮機に給油されると、軸シールの油膜切れやベアリング、摺動面の潤滑系統の不具合が起こる。
【0007】
一方で、圧縮機停止時に圧縮機および吐出管内に溜まった油が、次の起動時に一気に油分離器内に入ると、油が分離されずに下流側へ抜けてしまう可能性もある。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、起動時における油面変動を抑制するとともに、油が分離されずに下流側へ抜けることを防止することのできる油分離器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する本発明に係る油分離器は、気液混合物に含まれるガスと油を分離する竪型の油分離器であって、筒状の本体部と、前記本体部に連結され、前記気液混合物が流入する配管と、前記配管を挟むように、前記本体部内の上下に配置される一対のリング板と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
上述の油分離器によれば、起動時において、一対のリング板のうち下側のリング板が邪魔板として作用して、配管から流入した気液混合物が、本体部の下方に溜められている油の油面を変動させることを好適に抑制することができる。一方、一対のリング板のうち上側のリング板が邪魔板として作用して、配管から流入した気液混合物のうち油がガスと分離されることなく排気流路から排出されて下流側に抜けることを防止することができる。以上から、起動時における油面変動を抑制するとともに、油が分離されずに下流側へ抜けることを防止することのできる油分離器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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