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公開番号2024134684
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045010
出願日2023-03-22
発明の名称ミストセパレータ
出願人スチールプランテック株式会社
代理人個人
主分類B01D 45/06 20060101AFI20240927BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】全長を長くすることなくミスト回収性能を高めることができるミストセパレータを提供する。
【解決手段】本発明に係るミストセパレータ1は、スクラバーを通過したミストを含む排ガスから前記ミストを回収するためのものであって、
流入する前記排ガスに旋回流を生じさせる旋回羽根を有する旋回流発生部3と、
前記排ガスの軸方向流れ方向における旋回流発生部3の下流側に、旋回流発生部3と同軸に設けられたミスト回収部5とを備え、
ミスト回収部5が、(1)長手方向に延びる胴部スリット15が設けられた内側円筒体12と外側円筒体13とを含む二重構造を有する二重胴部7及び(2)出口管29の開口端部を覆うバッフルコーン31と、前記出口管29及び前記バッフルコーン31の外側を囲う外殻部33とを有するガス流れ反転部9、のうちの少なくともいずれか一方を備えていることを特徴とするものである。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
スクラバーを通過したミストを含む排ガスから前記ミストを回収するためのミストセパレータであって、
流入する前記排ガスに旋回流を生じさせる旋回羽根を有する旋回流発生部と、
前記排ガスの軸方向流れ方向における前記旋回流発生部の下流側に、前記旋回流発生部と同軸に設けられたミスト回収部とを備え、
前記ミスト回収部が、
(1)内側円筒体と外側円筒体を含む二重構造を有し、前記内側円筒体には長手方向に延びる胴部スリットが設けられている二重胴部と、
(2)前記軸方向流れ方向における上流側に向けて端部が開口する出口管と、前記軸方向流れ方向における上流側に先端を向けて設けられ、前記出口管の少なくとも前記端部を覆うバッフルコーンと、前記出口管及び前記バッフルコーンの外側を囲う外殻部とを有し、前記バッフルコーンと前記外殻部との間を通過した前記排ガスの流れが、前記軸方向流れ方向における前記バッフルコーンの下流側で反転するとともに、前記バッフルコーンと前記出口管との間を通過した前記排ガスの流れが前記バッフルコーンの内側で再度反転し、前記出口管から前記排ガスが排出されるよう構成され、前記ミスト回収部の前記軸方向流れ方向における下流側に設けられたガス流れ反転部と、
の(1)二重胴部及び(2)ガス流れ反転部のうちの少なくともいずれか一方を備えていることを特徴とするミストセパレータ。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記ミスト回収部が少なくとも前記二重胴部を備え、
前記胴部スリットの、前記旋回流の回転方向流れ方向における上流側の縁部が、前記回転方向流れ方向における下流側の縁部よりも半径方向外側に位置することを特徴とする請求項1に記載のミストセパレータ。
【請求項3】
前記外側円筒体と前記内側円筒体の間の空間に、前記胴部スリットに沿って設けられたミスト回収管を更に備え、
前記ミスト回収管には、前記胴部スリットに対応する位置に回収管スリットが設けられており、前記内側円筒体の内側空間と前記ミスト回収管の内側空間が前記胴部スリット及び前記回収管スリットを通して連通していることを特徴とする請求項2に記載のミストセパレータ。
【請求項4】
前記ミスト回収管は前記外側円筒体と前記内側円筒体の双方に固定され、前記内側円筒体が前記ミスト回収管を介して前記外側円筒体の内側で支持されていることを特徴とする請求項3に記載のミストセパレータ。
【請求項5】
前記ミスト回収管には、更に連通スリットが設けられており、前記外側円筒体と前記内側円筒体の間の空間と、前記ミスト回収管の内側空間とが前記連通スリットを通して連通していることを特徴とする請求項3又は4に記載のミストセパレータ。
【請求項6】
前記ミスト回収部が少なくとも前記ガス流れ反転部を備え、
前記ガス流れ反転部の前記外殻部が、前記軸方向流れ方向における前記ミスト回収部の上流側の部分よりも大きな直径を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のミストセパレータ。
【請求項7】
前記ミスト回収部が少なくとも前記ガス流れ反転部を備え、
前記ガス流れ反転部の前記外殻部が、前記軸方向流れ方向における前記ミスト回収部の上流側の部分よりも大きな直径を有することを特徴とする請求項5に記載のミストセパレータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スクラバーを通過したミストを含む排ガスからミストを回収するためのミストセパレータに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
高炉や転炉の排ガス処理設備の湿式集塵設備として、湿式ガス洗浄設備(RSW:Ring Slit Washer)とミストセパレータ(MS:Mist Separator)の組み合わせが広く適用されている。
【0003】
湿式ガス洗浄設備は、ダストを多く含む排ガス中にスプレー状に水を散水して水滴中にダス卜を捉えて洗浄する湿式除塵設備であり、湿式ガス洗浄設備の下流に設置するミストセパレータで残存ダストを含む浮遊ミストを回収する。
ミストセパレータの設置形式には、垂直配置の自立型と、傾斜配置にして架溝上に搭載する横置型がある。このうち、自立型のミストセパレータは、例えば特許文献1(特に図7)に開示されている。
【0004】
特許文献1に記載のミストセパレータ63では、入口部に旋回流を作るための旋回羽根67が設置されており、旋回羽根67を通過したミスト含有ガスに遠心力を与えてミストセパレータ63の内壁にミストを付着させ、付着したミストが壁面を下部まで伝って下部排水受68に溜まった水封水となり、一定の水位で水封しつつ系外に排出される。
【0005】
除湿されたガスは、ミストセパレータ下部域にある、ミストセパレータ中心と中心軸を同一とした出口ダクトに吸い込まれて排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5331641号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
自立型のミストセパレータの場合、ミスト付着面積(円筒胴の内壁面の面積)を確保するために、出口ダクトから入口ダクトまでの胴の長さを長くする必要があり排ガス入口高さが高くなる一方、ミストセパレータの上流に配置する湿式ガス洗浄設備の排ガス出口は比較的低い位置にある。そのため、湿式ガス洗浄設備の排ガス出口とミストセパレータの排ガス入口との間を接続する長いダクトが必要となる。更にミストセパレータの重量が狭い面積に集中し、これに耐えるのに十分な基礎工事も必要になることから、ミストセパレータを横置きにして入口ダクトを最短化する形で架構上に搭載する形にした方が経済的でもあり、設置し易いケースも多い。
【0008】
しかし、横置型の場合でも、設置面積の都合上、ミスト付着面積として必要になる胴長の確保が設置上の制約になる。また、重力の影響で全周一様なミスト流れでなくなることや、付着ミストが再びガス中に滴下したりして自立型に比べてミスト回収性能が低くなってしまう傾向もある。
さらに、横置型に限らず、ミストセパレータ内径に合わせて設置する旋回羽根67の部分の口径は排ガス流量によって適正サイズに設計されるが、想定条件のガス量でなかったり、排ガス流量の変動域が大きくなると旋回流速が安定せずにミスト付着性能を十分に発揮できなくなる。
【0009】
このような理由から、ミストセパレータの全長を長くすることなくミスト回収性能を高めることが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[1]本発明に係るミストセパレータは、スクラバーを通過したミストを含む排ガスから前記ミストを回収するためのものであって、
流入する前記排ガスに旋回流を生じさせる旋回羽根を有する旋回流発生部と、
前記排ガスの軸方向流れ方向における前記旋回流発生部の下流側に、前記旋回流発生部と同軸に設けられたミスト回収部とを備え、
前記ミスト回収部が、
(1)内側円筒体と外側円筒体を含む二重構造を有し、前記内側円筒体には長手方向に延びる胴部スリットが設けられている二重胴部と、
(2)前記軸方向流れ方向における上流側に向けて端部が開口する出口管と、前記軸方向流れ方向における上流側に先端を向けて設けられ、前記出口管の少なくとも前記端部を覆うバッフルコーンと、前記出口管及び前記バッフルコーンの外側を囲う外殻部とを有し、前記バッフルコーンと前記外殻部との間を通過した前記排ガスの流れが、前記軸方向流れ方向における前記バッフルコーンの下流側で反転するとともに、前記バッフルコーンと前記出口管との間を通過した前記排ガスの流れが前記バッフルコーンの内側で再度反転し、前記出口管から前記排ガスが排出されるよう構成され、前記ミスト回収部の前記軸方向流れ方向における下流側に設けられたガス流れ反転部と、
の(1)二重胴部及び(2)ガス流れ反転部のうちの少なくともいずれか一方を備えていることを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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