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公開番号
2024119693
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023026774
出願日
2023-02-22
発明の名称
フィルタ装置
出願人
ヤマシンフィルタ株式会社
代理人
個人
主分類
B01D
24/00 20060101AFI20240827BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】フィルタの内部のICタグに対し、金属を挟んで無線伝送を行うことができる。
【解決手段】液体を濾過する濾材と、第1アンテナコイルを含むICタグとを有するフィルタエレメントと、フィルタエレメントが内部に設けられたフィルタケースと、フィルタケースに設けられており、第2アンテナコイルを含むアンテナを有する測定ユニットと、を備え、第1アンテナコイルと前記第2アンテナコイルとの間で磁界共振結合による伝送を行うフィルタ装置である。フィルタケースは、内部空間をフィルタエレメントが設けられた第1領域と設けられていない第2領域とに区切る隔壁であって、金属で形成された隔壁を有する。測定ユニットは、フィルタケースに取り付けられた筐体を有し、筐体がフィルタケースに設けられた状態では、筐体の先端が前記第2領域に挿入されており、アンテナとICタグとは隔壁を挟んで設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
液体を濾過する濾材と、第1アンテナコイルを含むICタグとを有するフィルタエレメントと、
前記フィルタエレメントが内部に設けられたフィルタケースと、
前記フィルタケースに設けられており、第2アンテナコイルを含むアンテナを有する測定ユニットと、を備え、
前記第1アンテナコイルと前記第2アンテナコイルとの間で磁界共振結合による伝送を行うフィルタ装置であって、
前記フィルタケースは、内部空間を前記フィルタエレメントが設けられた第1領域と設けられていない第2領域とに区切る隔壁であって、金属で形成された隔壁を有し、
前記測定ユニットは、前記フィルタケースに取り付けられた筐体を有し、
前記筐体が前記フィルタケースに設けられた状態では、前記筐体の先端が前記第2領域に挿入されており、
前記アンテナと前記ICタグとは、前記隔壁を挟んで設けられている
ことを特徴とするフィルタ装置。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記ICタグ及び前記アンテナを含む無線伝送部を備え、
前記無線伝送部は、前記ICタグ及び前記アンテナにそれぞれ接続された第1共振回路及び第2共振回路を有し、
前記第1共振回路及び前記第2共振回路は、それぞれ、SP方式の共振回路である
ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
【請求項3】
前記測定ユニットは、前記液体の粘度又は温度を測定するセンサを有し、
前記筐体は、前記フィルタケース又は前記第2領域に挿入される挿入部を有し、
前記アンテナは、前記挿入部の先端近傍に設けられており、
前記センサは、前記挿入部に形成された中空部の内部に設けられており、
前記筐体には、前記中空部と前記筐体の外部の空間とを連通する連通孔が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ装置。
【請求項4】
前記フィルタエレメントは、前記濾材の上端面を覆う上プレートを有し、
前記ICタグは、円環形状であり、前記上プレートに設けられており、
前記第1アンテナコイルは、前記ICタグの内周面又は外周面に沿って巻回されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ装置。
【請求項5】
前記測定ユニットは、前記濾材の上流側の圧力と下流側の圧力との差圧を検出する差圧検出部をさらに備える
ことを特徴とする請求項3に記載のフィルタ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタ装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、無線送電を行うフィルタシステムが開示されている。このフィルタシステムでは、無線受電器がフィルタ本体に関連付けられ、無線受電器がフィードバックチャンネル回路を含んでいる。フィードバックチャンネル回路は、受信アンテナ、無線受電器と電気的に連通する制御回路、及び制御回路と連通するフィードバックチャンネル回路であって、受信アンテナから分離されたチャンネルを介し送信するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-512778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フィルタ装置においては、フィルタエレメント、すなわち金属製の筐体の内部に各種情報を記憶させたICタグを配置し、ICタグからの情報を取得して各種の管理を行っている。しかしながら、特許文献1に記載の発明を含む従来技術では、筐体がステンレス等の金属である場合には無線で伝送をすることができない。したがって、金属の筐体を超えて無線伝送を行うために、筐体の一部にスリット等を設けることが一般的に行われていた。
【0005】
しかしながら、筐体にスリット等を余分に設けることで、応力疲労による筐体の破損といった問題が発生し得る。また、筐体設計の自由度が低下する。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、金属を挟んで無線伝送を行うことができるフィルタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルタ装置は、例えば、液体を濾過する濾材と、第1アンテナコイルを含むICタグとを有するフィルタエレメントと、前記フィルタエレメントが内部に設けられたフィルタケースと、前記フィルタケースに設けられており、第2アンテナコイルを含むアンテナを有する測定ユニットと、を備え、前記第1アンテナコイルと前記第2アンテナコイルとの間で磁界共振結合による伝送を行うフィルタ装置であって、前記フィルタケースは、内部空間を前記フィルタエレメントが設けられた第1領域と設けられていない第2領域とに区切る隔壁であって、金属で形成された隔壁を有し、前記測定ユニットは、前記フィルタケースに取り付けられた筐体を有し、前記筐体が前記フィルタケースに設けられた状態では、前記筐体の先端が前記第2領域に挿入されており、前記アンテナと前記ICタグとは、前記隔壁を挟んで設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るフィルタ装置によれば、アンテナとICタグとが金属の隔壁を挟んで設けられており、ICタグの第1アンテナコイルとアンテナの第2アンテナコイルとの間で磁界共振結合による伝送を行う。これにより、金属を挟んで無線伝送を行うことができる。
【0009】
前記測定ユニットは、前記液体の粘度又は温度を測定するセンサを有し、前記筐体は、前記フィルタケース又は前記第2領域に挿入される挿入部を有し、前記アンテナは、前記挿入部の先端近傍に設けられており、前記センサは、前記挿入部に形成された中空部の内部に設けられており、前記筐体には、前記中空部と前記筐体の外部の空間とを連通する連通孔が設けられていてもよい。これにより、液体をモニタすることができる。
【0010】
前記フィルタエレメントは、前記濾材の上端面を覆う上プレートを有し、前記ICタグは、円環形状であり、前記上プレートに設けられており、前記第1アンテナコイルは、前記ICタグの内周面又は外周面に沿って巻回されていてもよい。これにより、第1アンテナコイルを大型化し、無線伝送の効率を高くすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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