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公開番号2024141504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053199
出願日2023-03-29
発明の名称バッファタンク
出願人東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類B01J 14/00 20060101AFI20241003BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】清掃が容易で、清掃後の内部に異物が残ることを防ぐことができるバッファタンクを提供することを目的としている。
【解決手段】溶液を溜める液溜め領域と、前記液溜め領域よりも上側で中空領域を保持する非液溜め領域と、が内部に形成された本体部を備えるバッファタンクであって、前記本体部には、前記本体部を上部分離体と下部分離体に分離する分離部が形成されており、前記上部分離体には、前記非液溜め領域が形成され、前記下部分離体には、前記液溜め領域が形成されている構成とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
溶液を溜める液溜め領域と、前記液溜め領域よりも上側で中空領域を保持する非液溜め領域と、が内部に形成された本体部を備えるバッファタンクであって、
前記本体部には、前記本体部を上部分離体と下部分離体に分離する分離部が形成されており、
前記上部分離体には、前記非液溜め領域が形成され、
前記下部分離体には、前記液溜め領域が形成されていることを特徴とするバッファタンク。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記上部分離体には、前記非液溜め領域と前記液溜め領域の一部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバッファタンク。
【請求項3】
前記上部分離体には、前記本体部内の溶液を排出する排出部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバッファタンク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薬液を一時的に溜めるバッファタンクに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
薬液を扱う生産設備において、薬液を一時的に溜めるためにバッファタンクが用いられている。このバッファタンクは、たとえば、タンパク質、ペプチド、核酸等の物質を、複数の薬液を反応させて化学合成させることにより生成する薬液合成装置にも用いられている。
【0003】
この薬液合成装置の一例として、下記特許文献1には、特定の薬液を溜める収容容器と、収容容器から供給された薬液を計量する計量機構と、計量後の薬液を化学合成させる反応容器と、を備えたものが開示されている。この薬液合成装置において、バッファタンクは、計量機構と反応容器の間に設けられ、配管により計量機構と反応容器のそれぞれに接続されている。そして、計量後の薬液が配管を通じてバッファタンクに送液され、バッファタンクで溜められた薬液が、配管を通じて反応容器に順次供給される。これにより、反応容器内で物質が生成される。
【0004】
このような薬液合成装置に用いられるバッファタンクでは、バッファタンク内に溜める薬液の種類を変更するとき、あるいは、反応容器における合成処理後等の所定のタイミングでバッファタンク内の清掃作業が行われる。清掃作業では、バッファタンク内に洗浄液を供給して一定時間洗浄液を溜めさせた後に、バッファタンク内から排出させることによって、バッファタンク内の清掃が行われるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-170187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記バッファタンクでは、内部の清掃を十分に行うことができないという問題があった。すなわち、図4(a)に示すように、バッファタンク900では、その内部に満量に薬液や洗浄液などの溶液を満たした場合に温度変化による溶液の体積変化によって生じる溶液の漏れを防止するため、図4(a)に示すように、バッファタンク900内に溶液を貯留させない中空領域を保持する非液溜め領域910が形成されている。そのため、液はね等でバッファタンク900内の非液溜め領域910が形成されている部分に薬液が付着するにも関わらず、非液溜め領域には洗浄液を満たすことができないため、バッファタンク900内を十分に清掃することができなかった。
【0007】
ここで、図4(a)および図4(b)に示すようにバッファタンク900の上側に取り外し可能な上蓋920を設け、この上蓋920を取り外した後でバッファタンク900内に人手をアクセスさせてバッファタンク900内の非液溜め領域910が形成されている部分を清掃することが考えられる。しかし、バッファタンク900の周囲に存在する配管930等の障害物を避けながらバッファタンク900内に人手を伸ばすことは非常に煩わしく、清掃作業がしにくいものになっていた。そのため、バッファタンク900内を十分に清掃することは困難であり、清掃後のバッファタンク900内に異物が残る場合があった。
【0008】
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、清掃が容易で、清掃後の内部に異物が残ることを防ぐことができるバッファタンクを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明のバッファタンクは、溶液を溜める液溜め領域と、前記液溜め領域よりも上側で中空領域を保持する非液溜め領域と、が内部に形成された本体部を備えるバッファタンクであって、前記本体部には、前記本体部を上部分離体と下部分離体に分離する分離部が形成されており、前記上部分離体には、前記非液溜め領域が形成され、前記下部分離体には、前記液溜め領域が形成されていることを特徴としている。
【0010】
上記バッファタンクによれば、非液溜め領域が形成された上部分離体と、液溜め領域が形成された下部分離体に本体部を分離することができるため、液溜め領域が形成された下部分離体を先に洗浄液で清掃した後に、洗浄液で清掃することができない非液溜め領域が形成された上部分離体を下部分離体から分離して清掃作業を行いやすい場所に移動させてから清掃することが可能になる。そのため、バッファタンクの周囲に存在する配管等の障害物を避けながら本体部内の非液溜め領域が形成されている部分に人手を伸ばして清掃する作業を回避することができる。これにより、清掃作業の煩わしさを抑えることができ、清掃が容易になるため、十分な清掃を行いやすくなる。したがって、清掃後の内部に異物が残ることを防ぐことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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