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公開番号2024136012
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046959
出願日2023-03-23
発明の名称プラグ
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類E02F 9/00 20060101AFI20240927BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】作業機械から取り外された油圧機器の給排口を閉塞する際に、油圧機器の内部に錆が発生するのを防止可能なプラグを提供する。
【解決手段】プラグ(30)は、油圧機器に対する作動油の給排口を閉塞するものであって、給排口に着脱可能に取り付けられて、給排口を閉塞する閉塞部(31)と、閉塞部(31)によって給排口が閉塞された状態で、油圧機器の内部に拡散して防錆皮膜を形成する気化性防錆剤(33)とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
油圧機器に対する作動油の給排口を閉塞するプラグにおいて、
前記給排口に着脱可能に取り付けられて、前記給排口を閉塞する閉塞部と、
前記閉塞部によって前記給排口が閉塞された状態で、前記油圧機器の内部に拡散して防錆皮膜を形成する気化性防錆剤とを備えることを特徴とするプラグ。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
請求項1に記載のプラグにおいて、
前記気化性防錆剤を含んだ状態で所定の形状に成形された気化性防錆樹脂を備え、
前記閉塞部は、前記気化性防錆樹脂を交換可能に保持することを特徴とするプラグ。
【請求項3】
請求項2に記載のプラグにおいて、
前記閉塞部は、
筒体の外周面に形成された雄ネジと、
前記筒体の内側に前記気化性防錆樹脂を収容する収容室と、
前記筒体の先端開口の周方向に離間した位置から径方向内向きに突出する複数の爪とを備えることを特徴とするプラグ。
【請求項4】
請求項3に記載のプラグにおいて、
前記閉塞部には、前記筒体を径方向に貫通する第1貫通孔が形成され、
前記気化性防錆樹脂には、前記収容室の内部で前記第1貫通孔に連通する第2貫通孔が形成され、
連通する前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔に挿抜されるピンを備えることを特徴とするプラグ。
【請求項5】
請求項2に記載のプラグにおいて、
前記閉塞部は、
筒体の外周面に形成された雄ネジと、
前記筒体の内側に前記気化性防錆樹脂の少なくとも一部を収容する収容室とを備え、
前記気化性防錆樹脂は、前記筒体の先端開口を通じて前記収容室に圧入可能な形状であることを特徴とするプラグ。
【請求項6】
請求項5に記載のプラグにおいて、
前記気化性防錆樹脂は、円筒形状の前記収容室に内接する多角形状であることを特徴とするプラグ。
【請求項7】
請求項2に記載のプラグにおいて、
前記気化性防錆樹脂は、水溶性または油溶性の被膜で覆われていることを特徴とするプラグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧機器の給排口を閉塞するプラグに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、油圧ショベルのフロント作業機を動作させる油圧シリンダは、油圧ショベルを輸送する際に取り外されて、作動油を抜いた状態で油圧ショベル本体とは別々に輸送されるのが一般的である。
【0003】
このような場合において、油圧シリンダに対して作動油を給排する給排口を通じて、異物が侵入するのを防止することを目的として、給排口をプラグで閉塞する場合がある(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-207513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、油圧シリンダから作動油を抜く際に空気が侵入すると、空気に含まれる水分で油圧シリンダの内部に錆が発生する可能性がある。
【0006】
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業機械から取り外された油圧機器の給排口を閉塞する際に、油圧機器の内部に錆が発生するのを防止可能なプラグを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、油圧機器に対する作動油の給排口を閉塞するプラグにおいて、前記給排口に着脱可能に取り付けられて、前記給排口を閉塞する閉塞部と、前記閉塞部によって前記給排口が閉塞された状態で、前記油圧機器の内部に拡散して防錆皮膜を形成する気化性防錆剤とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、作業機械から取り外された油圧機器の給排口を閉塞する際に、油圧機器の内部に錆が発生するのを防止可能なプラグを得ることができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
油圧ショベルの側面図である。
ブームシリンダの概略断面図である。
プラグの断面図である。
変形例1に係るプラグ及び気化性防錆タブレットを示す図である。
変形例2に係るプラグ及び気化性防錆タブレットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る油圧ショベル1(作業機械)の実施形態について、図面を用いて説明する。但し、作業機械の具体例は、油圧ショベル1に限定されず、ホイールローダ、ダンプトラック、クレーン車など、油圧機器を搭載するものであればよい。また、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、油圧ショベル1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。
(【0011】以降は省略されています)

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