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公開番号2024131415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041665
出願日2023-03-16
発明の名称建物
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E02D 27/00 20060101AFI20240920BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】偏土圧を受ける壁体を有する建物の剛性の偏心を抑制する。
【解決手段】建物10は、基礎12から立ち上がり、偏土圧を受ける壁体14と、壁体14と離間して配置され、壁体14と縁切りされた柱梁架構16と、柱梁架構16に支持され、壁体14の上方へ跳ね出したスラブ18と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
基礎部から立ち上がり、偏土圧を受ける壁体と、
前記壁体と離間して配置され、前記壁体と縁切りされた柱梁架構と、
前記柱梁架構に支持され、前記壁体の上方へ跳ね出したスラブと、
を備えた建物。
続きを表示（約 150 文字）【請求項２】
前記壁体と前記スラブとの間にはスリットが設けられ、
前記スリットにはガスケットが圧縮された状態で配置されている、
請求項１に記載の建物。
【請求項３】
前記壁体は前記柱梁架構の外周部の一部に配置されている、
請求項１または２に記載の建物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、建物に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１には、偏土圧が作用する外壁を有する構造物が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－１２２３３３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記特許文献１のように偏土圧が作用する外壁は、当該偏土圧に抵抗できる程度に高剛性とすることが好ましい。ところが構造物に作用する土圧に偏りがあって一部の外壁を高剛性とすると、構造物を構成する架構の剛性に偏りが生じる場合がある。
【０００５】
このような剛性の偏りを解消するためには、偏土圧が作用しない外壁も高剛性とすればよいが、使用するコンクリート量が多くなり、施工手間も増える可能性がある。このため、土圧を受ける建物の剛性の偏心を抑制するための別の方法が求められている。
【０００６】
本発明は、上記事実を考慮して、偏土圧を受ける壁体を有する建物の剛性の偏心を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１の建物は、基礎部から立ち上がり、偏土圧を受ける壁体と、前記壁体と離間して配置され、前記壁体と縁切りされた柱梁架構と、前記柱梁架構に支持され、前記壁体の上方へ跳ね出したスラブと、を備える。
【０００８】
請求項１の建物では、偏土圧を受ける壁体が柱梁架構と離間して配置されている。このため柱梁架構には偏土圧が作用し難く、柱梁架構には偏土圧に抵抗させるための剛性を確保する必要がない。
【０００９】
これにより、水平方向における柱梁架構の剛性には偏心が生じ難い。すなわち、建物において偏土圧を受ける層の偏心率を小さくすることができる。このため、剛性偏心を見込んで、偏心を解消するために壁体を追加したり壁体の剛性を高くしたりする必要がない。
【００１０】
また、仮に偏心を解消するために壁体を追加したり壁体の剛性を高くしたりすると、偏土圧を受ける層の剛性が、他の層と比較して極端に高くなる可能性があるが、本態様ではそのような局所的に高剛性な層（他の層と比較して剛性率が高い層）が発生することを抑制できる。すなわち、建物における剛性率の偏りを抑制できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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