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公開番号2024018228
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022121424
出願日2022-07-29
発明の名称浮体構造物
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B63B 29/02 20060101AFI20240201BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】
居住区の船幅方向外側にスペースを確保でき、かつ、居住区の容積が十分な浮体構造物を提供する。
【解決手段】
本開示の一態様に係る浮体構造物は、液化ガスを貯留する船体の貨物エリアと、前記貨物エリアよりも前方に位置する船体の船首エリアと、前記船首エリアに位置する居住区と、を備え、前記居住区は、暴露甲板よりも上方に位置する船外階と、暴露甲板よりも下方に位置する船内階と、を含み、前記船外階の最も下方のフロアを含む下層階の船幅方向端部は、前記船首エリアにおける船体の船幅方向端部よりも船幅方向内側に位置しており、前記船内階の船幅方向の少なくとも一方の端部は、前記下層階の船幅方向端部よりも船幅方向外側に位置している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスを貯留する船体の貨物エリアと、
前記貨物エリアよりも前方に位置する船体の船首エリアと、
前記船首エリアに位置する居住区と、を備え、
前記居住区は、
暴露甲板よりも上方に位置する船外階と、
暴露甲板よりも下方に位置する船内階と、を含み、
前記船外階の最も下方のフロアを含む下層階の船幅方向端部は、前記船首エリアにおける船体の船幅方向端部よりも船幅方向内側に位置しており、
前記船内階の船幅方向の少なくとも一方の端部は、前記下層階の船幅方向端部よりも船幅方向外側に位置している、浮体構造物。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
船体の幅方向端部に位置し前記貨物エリアを通過する内部通路をさらに備え、
前記船内階は前記内部通路と接続している、請求項1に記載の浮体構造物。
【請求項3】
前記居住区の下方で前記居住区に隣接する空洞のコファダムと、
前記コファダムの下方で前記コファダムに隣接する燃料タンクと、をさらに備えている、請求項1に記載の浮体構造物。
【請求項4】
前記居住区は、前記船外階の前記下層階よりも上方に位置する上層階と前記船内階とを結ぶ昇降装置を含んでいる、請求項1に記載の浮体構造物。
【請求項5】
前記昇降装置はエレベータであって、
前記居住区の前記エレベータに対応する部分が下方に突出している、請求項4に記載の浮体構造物。
【請求項6】
前記船外階の前記下層階よりも上方に位置する上層階の船幅方向端部は、前記下層階の船幅方向端部よりも船幅方向外側に位置している、請求項1に記載の浮体構造物。
【請求項7】
前記船首エリアにおいて前記居住区よりも前方に位置する甲板長倉庫をさらに備え、
前記船内階は前記甲板長倉庫と接続している、請求項1に記載の浮体構造物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、浮体構造物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
液化ガス運搬船など貨物エリアを備えた浮体構造物では、居住区などの構造物は貨物エリアを避けて船首エリア又は船尾エリアに配置される(下記の特許文献1参照)。居住区が船首エリアに配置される場合、船首エリアの暴露甲板上には居住区に関連する通路、通風装置、階段、係船機器、救命設備、及び、荷役装置を含む種々の設備が配置される。この場合、居住区の船幅方向寸法を小さくすることで、居住区の船幅方向外側にスペースが確保され、当該スペースに各設備を配置することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-88214号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、居住区の船幅方向寸法を小さくすると、居住区の容積が不足するおそれがある。そこで、本開示は、居住区の船幅方向外側にスペースを確保でき、かつ、居住区の容積が十分な浮体構造物を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る浮体構造物は、液化ガスを貯留する船体の貨物エリアと、前記貨物エリアよりも前方に位置する船体の船首エリアと、前記船首エリアに位置する居住区と、を備え、前記居住区は、暴露甲板よりも上方に位置する船外階と、暴露甲板よりも下方に位置する船内階と、を含み、前記船外階の最も下方のフロアを含む下層階の船幅方向端部は、前記船首エリアにおける船体の船幅方向端部よりも船幅方向内側に位置しており、前記船内階の船幅方向の少なくとも一方の端部は、前記下層階の船幅方向端部よりも船幅方向外側に位置している。
【発明の効果】
【0006】
この構成によれば、居住区の船幅方向外側にスペースを確保でき、かつ、居住区の容積が十分な浮体構造物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、浮体構造物の側面図である。
図2は、浮体構造物の平面図である。
図3は、図1のIII-III矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態に係る浮体構造物100について説明する。図1は、浮体構造物100の側面図である。図2は、浮体構造物100の平面図である。図3は、図1のIII-III矢視断面図である。本実施形態に係る浮体構造物100は、液化ガスを運搬する液化ガス運搬船である。ただし、浮体構造物100は、浮体生産貯蔵積出設備(FPSO)、浮体LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)、浮体生産積出設備(FPO)、浮体貯蔵積出設備(FSO)などであってもよい。
【0009】
なお、図1の紙面右方が浮体構造物100の前方であって、以下では単に「前方」と称する。また、図1の紙面左方が浮体構造物100の後方であって、以下では単に「後方」と称する。さらに、浮体構造物100の前後方向を以下では単に「前後方向」と称する。図2の紙面上下方向が浮体構造物100の幅方向であり、以下では「船幅方向」と称する。図3の紙面左右方向が、船幅方向である。
【0010】
図1に示すように、浮体構造物100は、貨物エリア11と、船首エリア12と、船尾エリア13と、内部通路21と、コファダム22と、燃料タンク23と、甲板長倉庫24と、居住区30と、を備えている。以下、これらの構成要素について順に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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