TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024017504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022120180
出願日2022-07-28
発明の名称表示制御装置、ヘッドアップディスプレイ装置、及び表示制御方法
出願人日本精機株式会社
代理人
主分類B60K 35/23 20240101AFI20240201BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の姿勢変動による画像(仮想オブジェクト)の仮想現実感の低下を抑制する。
【解決手段】HUD装置は、車両の姿勢変動による虚像V20と路面6との相対的な位置ズレを抑制するための第1位置調整量を設定し、車両の姿勢が基準姿勢から前傾又は後傾の第1方向に変化した場合、虚像の位置を第1位置調整量に基づき調整する第1画像調整処理を実行し、車両の姿勢が基準姿勢から前傾又は後傾の前記第1方向と逆の第2方向に変化した場合、第1画像調整処理よりも車両の姿勢変化に対する虚像の位置の調整を抑制する第2画像調整処理を実行する。
【選択図】図7A
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載され、表示面に画像を表示する表示部を有し、前記画像の光を被投影部に向けることで、前記車両の前方の路面と重なる虚像表示領域内に虚像を重ねて視認させるヘッドアップディスプレイ装置を制御する表示制御装置であって、
1つ又は複数のプロセッサと、
メモリと、
前記メモリに格納され、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されるように構成される1つ又は複数のコンピュータ・プログラムと、を備え、
前記プロセッサは、
前記車両の姿勢変動を示す姿勢変動量情報を取得し、
前記車両の姿勢変動による前記虚像と前記路面との相対的な位置ズレを抑制するために、前記姿勢変動量情報に合わせてダイナミックに変化する第1位置調整量を設定し、
1)前記車両の姿勢が基準姿勢から前傾又は後傾の第1方向に変化した場合、前記虚像の位置を前記第1位置調整量に基づき調整する第1画像調整処理を実行し、
2)前記車両の姿勢が前記基準姿勢から前傾又は後傾の前記第1方向と逆の第2方向に変化した場合、前記第1画像調整処理よりも前記車両の姿勢変化に対する前記虚像の位置の調整を抑制する第2画像調整処理を実行する、
ことを特徴とする表示制御装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、
1)前記第1画像調整処理において、前記車両の姿勢が前記第1方向に第1姿勢変化量より小さい場合、前記第1位置調整量に基づき前記虚像の位置を調整し、前記車両の姿勢が前記第1方向に前記第1姿勢変化量より大きい場合、前記第1位置調整量より小さい一定の第2位置調整量に基づき前記虚像の位置を調整し、
2)前記第2画像調整処理において、前記車両の姿勢が前記第2方向に第2姿勢変化量より小さい場合、前記第1位置調整量に基づき前記虚像の位置を調整し、前記車両の姿勢が前記第2方向に前記第2姿勢変化量より大きい場合、前記第1位置調整量より前記車両の姿勢変化に対する調整量が小さい一定の第3位置調整量に基づき前記虚像の位置を調整し、
前記第2姿勢変化量は、前記第1姿勢変化量より小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記車両の姿勢が前記基準姿勢から前記第2方向に所定の速度より速く変化した場合、前記車両の姿勢変化に対する前記虚像の位置を固定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記車両の姿勢が前記基準姿勢から前記第2方向に所定の速度より速く変化した場合、前記車両の姿勢が所定の安定状態であると判定されるまで、前記車両の姿勢変化に対する前記虚像の位置を固定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記第2方向は、前記車両の姿勢が前記基準姿勢から後傾となる方向であり、
前記虚像は、第1虚像、及び前記第1虚像より前記虚像表示領域の下端の近くに表示される第2虚像を含み、
前記プロセッサは、前記第2位置調整量、及び前記第3位置調整量を、前記虚像毎に設定可能であり、
前記第2虚像の前記第2位置調整量を、前記第1虚像の前記第2位置調整量より小さく、かつ、前記第2虚像の前記第3位置調整量を、前記第1虚像の前記第3位置調整量より小さく設定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記第3位置調整量に基づき前記虚像の位置を調整する間、前記虚像の視認性を低下させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記姿勢変動量情報に基づき、前記車両の姿勢変動による前記虚像と前記路面との相対的な斜めに見下ろした角度(以下では、俯角と呼ぶ)のズレを抑制する俯角調整量を設定し、
前記第2画像調整処理時に、さらに、前記虚像の前記俯角を前記俯角調整量に基づき調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記第2画像調整処理時に、前記虚像の形態を変化させることを避け、
前記第2画像調整処理後に、前記虚像の形態を変化させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項9】
車両に搭載され、表示面に画像を表示する表示部と、
前記表示部からの表示光を被投影部にむけるリレー光学系と、
1つ又は複数のプロセッサと、
メモリと、
前記メモリに格納され、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されるように構成される1つ又は複数のコンピュータ・プログラムと、を備え
前記車両の前方の路面と重なる虚像表示領域内に虚像を重ねて視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記プロセッサは、
前記車両の姿勢変動を示す姿勢変動量情報を取得し、
前記車両の姿勢変動による前記虚像と前記路面との相対的な位置ズレを抑制するために、前記姿勢変動量情報に合わせてダイナミックに変化する第1位置調整量を設定し、
1)前記車両の姿勢が基準姿勢から前傾又は後傾の第1方向に変化した場合、前記虚像の位置を前記第1位置調整量に基づき調整する第1画像調整処理を実行し、
2)前記車両の姿勢が前記基準姿勢から前傾又は後傾の前記第1方向と逆の第2方向に変化した場合、前記第1画像調整処理よりも前記車両の姿勢変化に対する前記虚像の位置の調整を抑制する第2画像調整処理を実行する、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項10】
車両に搭載され、表示面に画像を表示する表示部を有し、前記画像の光を被投影部に向けることで、前記車両の前方の路面と重なる虚像表示領域内に虚像を重ねて視認させるヘッドアップディスプレイ装置を制御する表示制御方法であって、
前記車両の姿勢変動を示す姿勢変動量情報を取得することと、
前記車両の姿勢変動による前記虚像と前記路面との相対的な位置ズレを抑制するために、前記姿勢変動量情報に合わせてダイナミックに変化する第1位置調整量を設定することと、
1)前記車両の姿勢が基準姿勢から前傾又は後傾の第1方向に変化した場合、前記虚像の位置を前記第1位置調整量に基づき調整する第1画像調整処理と、
2)前記車両の姿勢が前記基準姿勢から前傾又は後傾の前記第1方向と逆の第2方向に変化した場合、前記第1画像調整処理よりも前記車両の姿勢変化に対する前記虚像の位置の調整を抑制する第2画像調整処理と、を含む、
ことを特徴とする表示制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両等の移動体で使用され、移動体の前景(車両の乗員から見た移動体の前進方向の実景)に画像を重畳して視認させる表示制御装置、ヘッドアップディスプレイ装置、及び表示制御方法等に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)装置は、車両前方の風景に画像(仮想オブジェクト)を重ねて表示することで、実景又は実景に存在する実オブジェクトに情報などを付加・強調した拡張現実(AR:Augmented Reality)を表現し、車両を運転するユーザの視線移動を極力抑えつつ、所望の情報を的確に提供することで、安全で快適な車両運行に寄与することができるものである。
【0003】
特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、表示基準位置に画像(仮想オブジェクト)を表示し、車両の姿勢変動による画像(仮想オブジェクト)と実景との相対的な位置ずれを抑制するように、車両の姿勢変動に応じて画像を表示基準位置の外側にシフトする。これにより、車両の姿勢変動が生じても、画像と実景との相対的な位置関係が維持される(画像と実景との位置ずれが抑制される)ため、画像を実景にさらに調和させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2018/088362号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
車両の姿勢変動前に、画像が、元々重なって視認されていた実景の領域を重畳実景領域とする。ヘッドアップディスプレイ装置において、車両の大きな姿勢変動によって、虚像表示領域が重畳実景領域に重ならない程ずれてしまった場合、大きな姿勢変動に合わせて画像の位置を調整すると、調整される画像の一部又は全部が、虚像表示領域内に収まらなくなる(表示できなくなる)。姿勢変動によって画像の一部又は全部が欠けてしまうと、虚像の仮想現実感が損なわれ、観察者に違和感を与えることが想定される。
【0006】
また、画像の一部又は全部の欠けをおそれ、姿勢変動に応じた画像の位置調整を行わない場合、画像と実景との相対的な位置関係が車両の姿勢変動に合わせて変化し、仮想現実感が損なわれ、観察者に違和感を与えることが想定される。
【0007】
本明細書に開示される特定の実施形態の要約を以下に示す。これらの態様が、これらの特定の実施形態の概要を読者に提供するためだけに提示され、この開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。実際に、本開示は、以下に記載された実施態様と、以下に記載されない種々の態様との組み合わせを包含し得る。
【0008】
本開示の概要は、虚像の視認における違和感を低減することに関する。より具体的には、車両の姿勢変動による画像(仮想オブジェクト)の仮想現実感の低下を抑制する、ことにも関する。
【0009】
したがって、本明細書に記載される表示制御装置、ヘッドアップディスプレイ装置、及び表示制御方法等は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。本実施形態は、車両の姿勢が基準姿勢から前傾又は後傾の第1方向に変化した場合、虚像の位置を第1位置調整量に基づき調整する第1位置調整処理を実行し、車両の姿勢が基準姿勢から前傾又は後傾の第1方向と逆の第2方向に変化した場合、第1位置調整処理よりも車両の姿勢変化に対する虚像の位置の調整を抑制する第2位置調整処理を実行する、ことをその要旨とする。
【0010】
したがって、本明細書に記載される第1実施態様における表示制御装置は、車両に搭載され、表示面に画像を表示する表示部を有し、前記画像の光を被投影部に向けることで、前記車両の前方の路面と重なる虚像表示領域内に虚像を重ねて視認させるヘッドアップディスプレイ装置を制御する表示制御装置であって、
1つ又は複数のプロセッサと、
メモリと、
前記メモリに格納され、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されるように構成される1つ又は複数のコンピュータ・プログラムと、を備え、
前記プロセッサは、
前記車両の姿勢変動を示す姿勢変動量情報を取得し、
前記車両の姿勢変動による前記虚像と前記路面との相対的な位置ズレを抑制するために、前記姿勢変動量情報に合わせてダイナミックに変化する第1位置調整量を設定し、
1)前記車両の姿勢が基準姿勢から前傾又は後傾の第1方向に変化した場合、前記虚像の位置を前記第1位置調整量に基づき調整する第1画像調整処理を実行し、
2)前記車両の姿勢が前記基準姿勢から前傾又は後傾の前記第1方向と逆の第2方向に変化した場合、前記第1画像調整処理よりも前記車両の姿勢変化に対する前記虚像の位置の調整を抑制する第2画像調整処理を実行する、ようにする。本実施態様では、第1方向(例えば、基準姿勢から前傾)への車両の姿勢変動に対して、画像の位置ずれを強力に低減しつつ(第1画像調整処理)、他方、第2方向(例えば、基準姿勢から後傾)への車両の姿勢変動に対して、画像の位置調整を抑制する(第2画像調整処理)ことで、画像の位置調整により画像の一部又は全部が見切れてしまう(虚像表示領域内に収まらない)ことを防止するという利点が想定される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
車両用エアー傘
23日前
個人
自動車盗難防止装置
23日前
個人
荷台雨除け装置
1か月前
個人
キャンピングトレーラー
1か月前
株式会社豊田自動織機
電動車両
1か月前
個人
全自動解除式シートベルト
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
26日前
個人
車両の座席装置
8日前
井関農機株式会社
作業車両
25日前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
25日前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
株式会社コーワ
フィルター清掃装置
1か月前
株式会社コーワ
フィルター清掃装置
1か月前
個人
視認ペダル操作システム
1か月前
個人
セパレート型キャンピングカー
23日前
個人
テーブル付きハンドルガード具
1か月前
日本化薬株式会社
ガス発生器
1日前
アピオ株式会社
荷物用支持具
4日前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
株式会社JVCケンウッド
車両
23日前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
株式会社中野鉄工所
空気供給装置
24日前
個人
ホイールカバー
2か月前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
2日前
スタンレー電気株式会社
リング照明装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
26日前
個人
カスタムクッション式シートバック
1か月前
株式会社JVCケンウッド
移動体
23日前
続きを見る