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公開番号2024011663
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-25
出願番号2022113863
出願日2022-07-15
発明の名称爆薬装填装置
出願人株式会社熊谷組,株式会社キヨモトテックイチ
代理人個人
主分類F42D 1/08 20060101AFI20240118BHJP(弾薬;爆破)
要約【課題】爆薬供給装置の爆薬出口の近傍において爆薬を整列させて装填機側にスムーズに供給できるようにした爆薬装填装置を提供する。
【解決手段】切羽に形成された装薬孔に爆薬(増ダイ)を装填するための爆薬装填装置であって、爆薬供給装置2と、爆薬を装薬孔に圧送するための装填機と、爆薬を装填機側に送るための通路となる爆薬供給路4とを備え、爆薬供給装置2は、爆薬を収容可能な爆薬収容部2Aと、爆薬収容部2Aの爆薬出口(増ダイ排出口23)と爆薬供給路4との間に設けられた中継供給路40と、中継供給路40を開閉する開閉板51を有した開閉装置50とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図6

特許請求の範囲【請求項1】
切羽に形成された装薬孔に爆薬を装填するための爆薬装填装置であって、
爆薬供給装置と、
爆薬を装薬孔に圧送するための装填機と、
爆薬を装填機側に送るための通路となる爆薬供給路とを備え、
爆薬供給装置は、
爆薬を収容可能な爆薬収容部と、
爆薬収容部の爆薬出口と爆薬供給路との間に設けられた中継供給路と、
中継供給路を開閉する開閉板を有した開閉装置とを備えたことを特徴とする爆薬装填装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
中継供給路は、爆薬出口から爆薬供給路まで連続して縦方向に延長する供給路であり、
開閉装置の開閉板が中継供給路を閉じた場合に爆薬を受け、開閉板が中継供給路を開いた場合に爆薬が爆薬供給路に落下するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の爆薬装填装置。
【請求項3】
開閉板の開閉を制御する制御装置を備え、
制御装置は、爆薬供給装置の出口から中継供給路に排出された爆薬を開閉板で1個ずつ受けて爆薬供給路に1個ずつ供給できるように開閉板の開閉を制御することを特徴とする請求項1に記載の爆薬装填装置。
【請求項4】
爆薬供給装置から爆薬供給路に供給された爆薬の端面を押圧して爆薬圧送用の装填機側に送る爆薬押圧手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の爆薬装填装置。
【請求項5】
装填機は、中心軸線が水平方向に延長するように配置され、
爆薬供給路は、水平方向に延長するように設けられたことを特徴とする請求項4に記載の爆薬装填装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、切羽に形成された装薬孔に爆薬を装填するための爆薬装填装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、切羽に形成された装薬孔に、爆薬及び込め物を装填する作業を遠隔操作で行う爆薬装填装置が知られている(特許文献1等参照)。
当該爆薬装填装置は、爆薬供給装置と、込め物供給装置と、爆薬供給装置により供給された爆薬又は込め物供給装置により供給された込め物を装薬孔に圧送する圧送装置とを備え、圧送装置は、爆薬供給装置及び込め物供給装置の排出側に設けられた装填機と、装填機の終端に接続された装填ホースと、装填ホースの終端に接続された装填パイプとを備えた構成である。
そして、装填パイプの終端側を装薬孔に挿入した状態で、装填ホース内に供給された爆薬又は込め物に装填機側から空気を送り込んで爆薬又は込め物を装薬孔内に圧送して装填するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6942624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の爆薬装填装置では、爆薬を自由落下方式で装填機側に供給するようにしているため、爆薬が落下する落下通路内で爆薬が引掛かってしまって後続の爆薬が詰まってしまう可能性があった。
即ち、特許文献1の爆薬装填装置では、爆薬供給装置の爆薬出口の近傍において爆薬を整列させることができないという課題があった。
本発明は、爆薬供給装置の爆薬出口の近傍において爆薬を整列させて装填機側にスムーズに供給できるようにした爆薬装填装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る爆薬装填装置は、切羽に形成された装薬孔に爆薬を装填するための爆薬装填装置であって、爆薬供給装置と、爆薬を装薬孔に圧送するための装填機と、爆薬を装填機側に送るための通路となる爆薬供給路とを備え、爆薬供給装置は、爆薬を収容可能な爆薬収容部と、爆薬収容部の爆薬出口と爆薬供給路との間に設けられた中継供給路と、中継供給路を開閉する開閉板を有した開閉装置とを備えたことを特徴とする。
また、中継供給路は、爆薬出口から爆薬供給路まで連続して縦方向に延長する供給路であり、開閉装置の開閉板が中継供給路を閉じた場合に爆薬を受け、開閉板が中継供給路を開いた場合に爆薬が爆薬供給路に落下するように構成されたことを特徴とする。
また、開閉板の開閉を制御する制御装置を備え、制御装置は、爆薬供給装置の出口から中継供給路に排出された爆薬を開閉板で1個ずつ受けて爆薬供給路に1個ずつ供給できるように開閉板の開閉を制御することを特徴とする。
本発明に係る爆薬装填装置によれば、爆薬供給装置の爆薬出口の近傍において爆薬を整列させることができ、爆薬を爆薬供給路及び装填機側にスムーズに供給できるようになった。
また、爆薬供給装置から爆薬供給路に供給された爆薬の端面を押圧して爆薬圧送用の装填機側に送る爆薬押圧手段を備えたことを特徴とするので、爆薬供給装置から排出された爆薬を装填機側にスムーズに供給できるようになった。
また、装填機は、中心軸線が水平方向に延長するように配置され、爆薬供給路は、水平方向に延長するように設けられたことを特徴とするので、高さの低い装置を実現でき、断面が小さいトンネルにも導入が可能な爆薬装填装置を提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0006】
爆薬装填装置の使用状態を示す図。
爆薬装填装置の外観を示す平面図。
図2のA方向から見た爆薬供給装置の外観を示す図。
爆薬供給装置の縦断面部。
爆薬装填装置の概要を示す平面図。
爆薬供給装置の送りローラ及び開閉装置の拡大断面図。
爆薬装填システムにおける爆薬強制装填方式の概要を示す正面図(図6のX方向から見た図)。
込め物装填システムにおける込め物強制装填方式の概要を示す背面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施形態1
図1に示すように、実施形態1に係る爆薬装填装置1は、トンネル掘削現場Tにおいて、切羽Kに穿孔した装薬孔Hに、爆薬及び込め物を装填するための装置であって、爆薬装填システム1Aと、込め物装填システム1Bと、制御装置1Xとを備えるとともに、爆薬装填システム1Aの装填機3Aの終端、及び、込め物装填システム1Bの装填機3Bの終端に装填ホースCが接続され、装填ホースCの終端には装填パイプDが接続されて構成されている。
【0008】
爆薬装填システム1A、込め物装填システム1B、制御装置1Xは、例えば図1のようにトンネル掘削現場Tの外部から当該トンネル掘削現場Tに亘って設置されたレール1R上を走行可能な車輪等の走行手段1Yを備えた設置台1Z上に設置されて移動可能なように構成されていたり、あるいは、車両に搭載されて移動可能なように構成されている。
そして、切羽Kの手前側で作業を行う作業者Mが装填パイプDを装薬孔Hに挿入した後、作業者Mや作業補助者等が、図外の指示装置から制御装置1Xに遠隔で指示を送ったり、あるいは、制御装置1Xに直接指示を与えることによって、制御装置1Xが爆薬装填システム1Aを制御して装填ホースCに爆薬が供給されたり、制御装置1Xが込め物装填システム1Bを制御して装填ホースCに込め物が供給される。
さらに、制御装置1Xが装填機3A,3Bを制御して、装填ホースC内に供給された爆薬又は込め物に装填機3A,3Bから圧縮空気が送り込まれることで、爆薬又は込め物が装薬孔H内に圧送されて装填される。
尚、切羽Kの高所に形成された装薬孔Hに装填パイプDを挿入する際には、例えば削岩機E、作業用ケージF等を備えたドリルジャンボG等の作業用機械を用いて、作業者Mが作業用ケージFに搭乗して作業を行う。また、切羽Kの地上Lに近い低所に形成された装薬孔Hに装填パイプDを挿入する際には、作業者Mが地上Lから作業を行う。
【0009】
爆薬装填装置1では、爆薬としての例えばエマルションタイプの含水爆薬と当該含水爆薬に点火する雷管とを備えて構成された薬包状爆薬(親ダイナマイト)10(以下、「親ダイ10」という)が、装填パイプDの先端に取付けられる。
そして、切羽Kに形成された装薬孔Hに挿入された装填パイプDの先端に取付けられている親ダイ10が、爆薬装填システム1Aから送られてくる圧送空気によって押圧されて装薬孔Hの孔尻に装填される。
次に、親ダイ10の爆轟により爆発する雷管の付いていない含水爆薬で構成された薬包状爆薬(増分ダイナマイト)11(即ち、殉爆による起爆を期待する爆薬、以下、「増ダイ11」という)が、上述した爆薬装填システム1Aにより圧送されて装薬孔Hに供給され、装薬孔Hに装填されている親ダイ10の後側に装填される。
そして、装薬孔Hの孔口を塞ぐために粘土等で形成された込め物(以下、「アンコ」という)12が、込め物装填システム1Bにより圧送されて装薬孔Hに供給され、装薬孔Hに装填されている増ダイ11の後側に装填される。
即ち、爆薬装填装置1により、親ダイ10、増ダイ11、アンコ12が、装薬孔Hの孔尻から孔口側に向けて順番に、順次押し潰された状態に密に装填される。
【0010】
尚、装薬孔Hの孔尻に装填された親ダイ10の雷管に一端が接続された図外の脚線の他端側が装薬孔Hの外に引き出された後、増ダイ11、アンコ12が装薬孔Hに装填され、脚線の他端が図外の発破器に接続される。
即ち、装薬孔Hに親ダイ10と増ダイ11とが装薬された後、装薬孔Hの孔口がアンコ12で塞がれた状態で、発破器を操作して親ダイ10の雷管に点火することにより、切羽Kを爆破する。
(【0011】以降は省略されています)

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