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公開番号2024145431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057775
出願日2023-03-31
発明の名称発煙装置および制御システム
出願人日本化薬株式会社,一般財団法人海上災害防止センター
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類F42B 4/00 20060101AFI20241004BHJP(弾薬;爆破)
要約【課題】設置状態の如何によらず煙を拡散できる発煙装置を提供する。
【解決手段】発煙装置1Aは、長尺筒状のハウジングと、ハウジングの一端部に組付けられた点火器40と、発煙剤50とを備える。ハウジングは、軸方向の一端部および他端部が閉塞された周壁部10を有し、薬剤収容室Sを内部に含む。点火器40は、通電により発熱する発熱体および当該発熱体が発熱することで着火する点火薬を含む。発煙剤50は、薬剤収容室Sに収容され、点火器40が作動することで着火されて燃焼し、これによって煙を発生させる。発煙剤50が燃焼することで発生する煙を外部に向けて噴出するための噴出孔11が、薬剤収容室Sを規定する部分の周壁部10に、ハウジングの周方向および軸方向の双方にわたって複数設けられる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
軸方向の一端部および他端部が閉塞された周壁部を有し、薬剤収容室を内部に含む長尺筒状のハウジングと、
通電により発熱する発熱体および当該発熱体が発熱することで着火する点火薬を含み、前記ハウジングの前記一端部に組付けられた点火器と、
前記薬剤収容室に収容され、前記点火器が作動することで着火されて燃焼し、これによって煙を発生させる発煙剤とを備え、
前記発煙剤が燃焼することで発生する煙を外部に向けて噴出するための噴出孔が、前記薬剤収容室を規定する部分の前記周壁部に、前記ハウジングの周方向および軸方向の双方にわたって複数設けられている、発煙装置。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記複数の噴出孔が、前記薬剤収容室を規定する部分の前記周壁部のうちの前記ハウジングの前記一端部側に偏在している、請求項1に記載の発煙装置。
【請求項3】
前記点火器が、前記薬剤収容室に向けて突出して位置し、
前記発煙剤と前記ハウジングの前記一端部との間に介装され、前記発煙剤を前記点火器から離間させつつ前記発煙剤を前記ハウジングの前記他端部側に向けて付勢することで前記発煙剤を前記薬剤収容室の内部において固定するコイルバネとをさらに備えた、請求項1に記載の発煙装置。
【請求項4】
前記発煙剤が、燃料と酸化剤とを含んでいる、請求項1に記載の発煙装置。
【請求項5】
前記燃料が、非パラフィン系燃料からなる、請求項4に記載の発煙装置。
【請求項6】
前記燃料が、パラフィン系燃料を含んでいる、請求項4に記載の発煙装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の発煙装置と、
自動火災報知設備の感知器が設置された空間に当該感知器とは別体として配置され、かつ、発火の虞のある物品の状態を検知するセンサと、
前記センサによって検知される物品の状態が予め定められた条件を満たす場合に、前記発煙装置に煙を噴出させる制御装置とを備えた、制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発煙装置、および、これを備えた制御システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
何らかの異常の発生を報知する手段として、発煙装置が用いられる場合がある。発煙装置としては、一般に、発煙筒と称されるものが広く普及しており、当該発煙筒は、持ち運びが容易な大きさとされ、使用者が手に持って使用したり、地面や床面等にこれを置いた状態で使用したりするものである。
【0003】
一方で、上述した発煙筒とは異なり、予め建物の躯体や物品等に取付けられた状態等で使用されるものも知られている。この種の発煙装置が開示された文献としては、たとえば特開2006-143498号公報(特許文献1)や特開2014-126230号公報(特許文献2)、特開2017-78543号公報(特許文献3)、特開2017-78961号公報(特許文献4)等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-143498号公報
特開2014-126230号公報
特開2017-78543号公報
特開2017-78961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1ないし4に開示の発煙装置においては、発煙装置内部で発生した煙を外部に噴出させるための噴出孔が、発煙装置の軸方向の一端側にのみ設けられている。そのため、これらの発煙装置においては、周囲の空間に対する煙の噴出方向に偏りが生じるため、発煙装置の設置状態によっては煙を周囲に十分に拡散させることが難しいという問題がある。
【0006】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、設置状態の如何によらず煙を拡散できる発煙装置、および、これを備えた制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に基づく発煙装置は、長尺筒状のハウジングと、上記ハウジングの一端部に組付けられた点火器と、発煙剤とを備えている。上記ハウジングは、軸方向の一端部および他端部が閉塞された周壁部を有し、薬剤収容室を内部に含んでいる。上記点火器は、通電により発熱する発熱体および当該発熱体が発熱することで着火する点火薬を含んでいる。上記発煙剤は、上記薬剤収容室に収容され、上記点火器が作動することで着火されて燃焼し、これによって煙を発生させるものである。上記本発明に基づく発煙装置においては、上記発煙剤が燃焼することで発生する煙を外部に向けて噴出するための噴出孔が、上記薬剤収容室を規定する部分の上記周壁部に、上記ハウジングの周方向および軸方向の双方にわたって複数設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、設置状態の如何によらず煙を拡散できる発煙装置、および、これを備えた制御システムを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態に係る発煙装置を備えた制御システムが取付けられた自動車を正面側から見た模式図である。
実施の形態に係る発煙装置を備えた制御システムが取付けられた自動車を側面側から見た模式図である。
実施の形態に係る制御システムを構成する各機器のハードウェア構成を説明するための図である。
実施の形態に係る発煙装置の側面図および底面図である。
図4に示す発煙装置の模式断面図である。
図5に示す点火器の拡大図である。
図1に示す制御システムで実行される処理の流れを説明するためのフロー図である。
実施の形態に係る発煙装置が作動した状態を自動車の正面側から見た模式図である。
実施の形態に係る発煙装置が作動した状態を自動車の側面側から見た模式図である。
変形例に係る発煙装置の模式断面図である。
検証試験において用いられる各サンプルの組成等を示す表である。
検証試験の測定結果を示すグラフである。
検証試験の測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態は、自動車運搬船に積載された自動車に取付けられる制御システムおよびこれが備える発煙装置に、本発明を適用した場合を例示するものである。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

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