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公開番号2025127977
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024025019
出願日2024-02-21
発明の名称安全装置、および、安全装置を備えた飛行体
出願人日本化薬株式会社
代理人個人
主分類B64U 70/83 20230101AFI20250826BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】発射体の理想的な性能を発揮可能な安全装置、および、安全装置を備えた飛行体を提供する。
【解決手段】安全装置100は、アクチュエータ1と、アクチュエータ1により一方向に発射される発射体40と、発射された発射体40により引っ張られる被展開体16と、アクチュエータ1、発射体40および被展開体16を収容する有底円筒状の収容器18と、を備える。発射体40は、有底筒状部材であって、シリンダ14のうち上端部の外側の部分を覆うように配置された筒状部41と、筒状部41との連結部分から逆方向に徐々に縮小する形状に形成されている縮小部42と、筒状部41の内部に形成された穴部43と、穴部43の底部の中央部に形成された穴部44と、穴部44の底部からアクチュエータ1側と反対側に貫通する貫通孔45と、被展開体16に連結された連結索の一端が接続される一対の連結索用貫通孔46、47と、を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
開口部を有している収容器と、
前記収容器に格納されている被展開体と、
前記被展開体に第1の連結索を介して接続されている発射体と、
前記発射体を発射するアクチュエータと、
を備え、
前記発射体は、初期状態において、前記アクチュエータの先端部に位置するように設けられ、
前記第1の連結索は、複数本、または、1本の連結索の一端部が複数に分かれているものであって、作動時に緊張状態となった場合、前記発射体の中心軸に対して対称位置となるように前記発射体に接続されるものであり、
前記発射体における前記第1の連結索の一端部との接続位置は、下記(a)~(c)のうちいずれか1つであることを特徴とする安全装置。
(a)展開時の前記被展開体と対向する位置から前記発射体の外面部にかけて、前記発射体の中心軸に対して対称に設けられた2つ以上の貫通孔が形成されている位置である。
(b)前記発射体の側部の2箇所以上であって、前記発射体の中心軸に対して対称の位置且つ前記発射体の重心よりも前記アクチュエータ側の位置である。
(c)前記発射体において展開時の前記被展開体と対向する位置の2箇所以上であって、前記発射体の中心軸に対して対称の位置である。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記発射体は、前記アクチュエータ側の部分が有底筒形状であって、
前記発射体の前記アクチュエータ側と反対側の部分は、前記アクチュエータ側の部分よりも徐々に縮小する形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の安全装置。
【請求項3】
前記アクチュエータは、
前記収容器の内部に設けられ、作動時に前記収容器の内部から前記収容器の開口部を介して外側に向かって突出するように摺動可能な摺動部材と、
一端部に駆動源を有し、前記駆動源と反対側において前記摺動部材を収容し、前記駆動源の作動時に前記摺動部材を外方に突出させる案内をする筒状のシリンダと、
を備え、
前記発射体は、底部を有した有底筒状部材であって、前記発射体の内壁部に沿って設けたO-リングを前記シリンダの外壁部に当接させることによって前記シリンダに装着、または、前記発射体の内壁部を前記駆動源と反対側の端部の前記シリンダの外壁部に対して圧入することによって前記シリンダに装着され、
作動時に前記摺動部材の先端部が前記発射体の底部側から前記発射体を押し出すように、前記発射体の内部に前記摺動部材の先端部が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の安全装置。
【請求項4】
前記飛行体が異常状態であると判定された場合、および前記飛行体の操作者から前記アクチュエータを起動させる指示を受けた場合の少なくとも一方の場合に、前記アクチュエータを起動させる起動部を有するトリガー装置を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の安全装置。
【請求項5】
前記飛行体は、機体と、前記機体に結合されかつ前記機体を推進させる1つ以上の推進機構とを備え、
前記トリガー装置は、前記飛行体が異常状態であるか否かを判定する判定部と、前記判定部によって前記飛行体が異常状態であると判定された場合に、前記1つ以上の推進機構を停止させる停止部とを有することを特徴とする請求項4に記載の安全装置。
【請求項6】
前記被展開体は、前記飛行体に第2の連結索を介して連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の安全装置。
【請求項7】
前記被展開体は、パイロットシュートであり、
前記パイロットシュートに接続されている別の被展開体をさらに備え、
前記パイロットシュートおよび前記別の被展開体は、前記収容器に格納されていることを特徴とする請求項1または2に記載の安全装置。
【請求項8】
機体と、
前記機体に結合される請求項1または2に記載の安全装置と、
前記機体に結合され、前記機体を推進させる1つ以上の推進機構と、
を備えていることを特徴とする飛行体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パラシュート又はパラグライダー等の被展開体を射出する安全装置、および、当該安全装置を備えた飛行体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自律制御技術および飛行制御技術の発展に伴って、例えばドローンと呼ばれる複数の回転翼を備えた飛行体の産業上における利用が加速しつつある。ドローンは、例えば複数の回転翼を同時にバランスよく回転させることによって飛行し、上昇および下降は回転翼の回転数の増減によって行い、前進および後進は回転翼の回転数の増減を介して機体を傾けることによって成し得る。このような飛行体は今後世界的に拡大することが見込まれている。
【0003】
一方で、上記のような飛行体の落下事故のリスクが危険視されており、飛行体の普及の妨げとなっている。こうした落下事故のリスクを低減するために、安全装置として飛行体用パラシュート装置が製品化されつつある。
【0004】
たとえば、上記パラシュート安全装置の一例として、たとえば特許文献1に記載の装置が挙げられる。具体的には、特許文献1に記載の装置は、パラシュートが、強度ロープを介して、発射体に接続されているものであり、マルチコプターのコックピット上に一端が固定されたピンが配置され、他端には、無線部に接続されたガス発生器を配置するためのキャビティが設けられており、スイッチングロジックブロックが、マルチコプターのコックピットの内側または外側に配置されているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
チェコ共和国特許第305548号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のような装置において、パラシュートの上下部は、それぞれ発射体および収容器とラインなどを介して接続されているが、作動時にアクチュエータによって飛ばされた発射体は、パラシュートを引っ張り出した後、回転など(たとえば反転)して直進力が降下し、狙った方向に向かわない(たとえば、作動時にアクチュエータによって飛ばされた向きと異なってしまう)ことがある。すなわち、特許文献1のような装置においては、発射体の理想的な性能を発揮しづらいものになっていると考えられる。
【0007】
そこで、本発明は、発射体の理想的な性能を発揮可能な安全装置、および、当該安全装置を備えた飛行体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明の安全装置は、開口部を有している収容器と、前記収容器に格納されている被展開体と、前記被展開体に第1の連結索を介して接続されている発射体と、前記発射体を発射するアクチュエータと、を備え、前記発射体は、初期状態において、前記アクチュエータの先端部に位置するように設けられ、前記第1の連結索は、複数本、または、1本の連結索の一端部が複数に分かれているものであって、作動時に緊張状態となった場合、前記発射体の中心軸に対して対称位置となるように前記発射体に接続されるものであり、前記発射体における前記第1の連結索の一端部との接続位置は、下記(a)~(c)のうちいずれか1つであることを特徴とする安全装置。
(a)展開時の前記被展開体と対向する位置から前記発射体の外面部にかけて、前記発射体の中心軸に対して対称に設けられた2つ以上の貫通孔が形成されている位置である。
(b)前記発射体の側部の2箇所以上であって、前記発射体の中心軸に対して対称の位置且つ前記発射体の重心よりも前記アクチュエータ側の位置である。
(c)前記発射体において展開時の前記被展開体と対向する位置の2箇所以上であって、前記発射体の中心軸に対して対称の位置である。
【0009】
(2) 上記(1)の安全装置においては、前記発射体は、前記アクチュエータ側の部分が有底筒形状であって、前記発射体の前記アクチュエータ側と反対側の部分は、前記アクチュエータ側の部分よりも徐々に縮小する形状に形成されていることが好ましい。
【0010】
(3) 上記(1)の安全装置においては、前記アクチュエータは、前記収容器の内部に設けられ、作動時に前記収容器の内部から前記収容器の開口部を介して外側に向かって突出するように摺動可能な摺動部材と、一端部に駆動源を有し、前記駆動源と反対側において前記摺動部材を収容し、前記駆動源の作動時に前記摺動部材を外方に突出させる案内をする筒状のシリンダと、を備え、前記発射体は、底部を有した有底筒状部材であって、前記発射体の内壁部に沿って設けたO-リングを前記シリンダの外壁部に当接させることによって前記シリンダに装着、または、前記発射体の内壁部を前記駆動源と反対側の端部の前記シリンダの外壁部に対して圧入することによって前記シリンダに装着され、作動時に前記摺動部材の先端部が前記発射体の底部側から前記発射体を押し出すように、前記発射体の内部に前記摺動部材の先端部が配設されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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