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公開番号
2025123520
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2025106168,2024078700
出願日
2025-06-24,2020-07-20
発明の名称
ニロチニブ錠剤
出願人
日本化薬株式会社
代理人
主分類
A61K
31/506 20060101AFI20250815BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明の目的は、ニロチニブ塩酸塩を有効成分とする医薬錠剤であって、ニロチニブを高含量とした服薬しやすい錠剤を提供することである。好ましくは、pH3.0緩衝液中の溶出性をコントロール可能な医薬錠剤を提供することである。
【解決手段】ニロチニブ塩酸塩を有効成分として、これに賦形剤、崩壊剤、結合剤を錠剤内部に含む医薬錠剤。当該医薬錠剤はニロチニブ含量が50質量%以上の錠剤とする事である。また、崩壊剤、結合剤及び賦形剤を好適化することで、pH3.0緩衝液中での錠剤の崩壊性をコントロールすることを可能とし、溶出性を抑制的にコントロールすることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ニロチニブ塩酸塩、賦形剤及び崩壊剤を含有する医薬錠剤であって、該医薬錠剤の素錠質量におけるニロチニブ含有率が50質量%以上である、医薬錠剤。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
賦形剤の含有率が、該医薬錠剤の素錠質量において35質量%より少ない、請求項1に記載の医薬錠剤。
【請求項3】
崩壊剤の含有率が、該医薬錠剤の素錠質量において4質量%以上で10質量%より少ない、請求項1または2に記載の医薬錠剤。
【請求項4】
賦形剤が結晶セルロースを含み、結晶セルロースの含有率が該医薬錠剤の素錠質量において10質量%より多く35質量%より少ない、請求項1~3の何れか一項に記載の医薬錠剤。
【請求項5】
結晶セルロースと崩壊剤を併せた総質量の含有率が、該医薬錠剤の素錠質量において15質量%より多く45質量%より少ない、請求項4に記載の医薬錠剤。
【請求項6】
カルメロースナトリウムを含む、請求項1~5の何れか一項に記載の医薬錠剤。
【請求項7】
崩壊剤とカルメロースナトリウムを併せた総質量の含有率が、該医薬錠剤の素錠質量において5質量%より多く12質量%より少ない、請求項6に記載の医薬錠剤。
【請求項8】
崩壊剤とカルメロースナトリウムの含有量比が、[崩壊剤]/[カルメロースナトリウム]=1~5である、請求項6または7に記載の医薬錠剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニロチニブ塩酸塩を有効成分として含有する医薬錠剤であって、有効成分含量を高めた服薬しやすい錠剤に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ニロチニブは、化学名を4-メチル-3-[[4-(3-ピリジニル)-2-ピリミジニル]アミノ]-N-[5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドとする、一般式(1)で示される構造を有する化合物である。
TIFF
2025123520000001.tif
41
107
【0003】
ニロチニブは、Bcr-Ablチロシンキナーゼに対する高い選択制と強い阻害活性を有するチロシンキナーゼ阻害剤(Tyrosine Kinase Inhibitor:TKI)であり、ATPと競合的に拮抗し、Bcr-Ablチロシンキナーゼを阻害することによって、Bcr-Abl発現細胞のアポトーシス誘導に基づいて抗腫瘍効果を示すと考えられている。タシグナ(登録商標)カプセルの商標名で市販されており、慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病の治療剤として用いられている(非特許文献1)。特許文献1に、ニロチニブ塩酸塩を含む顆粒を用いた医薬カプセル製剤を記載しており、該顆粒の内相中にポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンブロックコポリマー(オキシエチレン単位およびオキシプロピレン単位の数がそれぞれ150および30)、ラクトース一水和物、ポリビニルピロリドンを含み、該顆粒の外相中にラクトース一水和物、コロイド状二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウムを含むカプセル剤が記載されている。
一般的に、カプセル製剤は嚥下困難な傾向にある剤型であると言われている。このためニロチニブも嚥下性に優れた錠剤の開発が望まれる。更に、錠剤は、既存のニロチニブのカプセル製剤と同等の溶出性を示すことが求められる。既存のカプセル製剤と同等な溶出プロファイルを有するニロチニブ錠剤を取得するためには、特に、pH3.0緩衝液中において崩壊性を遅延させて、溶出を抑制する必要がある。特許文献2では、カプセル製剤と同等の溶出プロファイルを有するニロチニブ錠剤を調製するにあたり、ヒドロキシプロピルセルロースE50を含むコーティング材で被覆したフィルムコーティング錠剤とすることで、崩壊を4~15分遅延させた錠剤を調製している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2010-504942号公報
特表2014-533283号公報
【非特許文献】
【0005】
タシグナ(登録商標)カプセル25mg、同150mg、同200mgの医薬品インタビューフォーム(2017年12月改訂(第18版))
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ニロチニブ塩酸塩、賦形剤及び崩壊剤を含有する医薬錠剤であって、ニロチニブ含量を高めた錠剤を提供することである。特に、該医薬錠剤の素錠質量におけるニロチニブ含量が50質量%以上の医薬錠剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明は、以下の[1]~[8]を要旨とする。
[1] ニロチニブ塩酸塩、賦形剤及び崩壊剤を含有する医薬錠剤であって、該医薬錠剤の素錠質量におけるニロチニブ含有率が50質量%以上である、医薬錠剤。
[2] 賦形剤の含有率が、該医薬錠剤の素錠質量において35質量%より少ない、前記[1]に記載の医薬錠剤。
[3] 崩壊剤の含有率が、該医薬錠剤の素錠質量において4質量%以上で10質量%より少ない、前記[1]または[2]に記載の医薬錠剤。
[4] 賦形剤が結晶セルロースを含み、結晶セルロースの含有率が該医薬錠剤の素錠質量において10質量%より多く35質量%より少ない、前記[1]~[3]の何れか一項に記載の医薬錠剤。
[5] 結晶セルロースと崩壊剤を併せた総質量の含有率が、該医薬錠剤の素錠質量において15質量%より多く45質量%より少ない、前記[4]に記載の医薬錠剤。
[6] カルメロースナトリウムを含む、前記[1]~[5]の何れか一項に記載の医薬錠剤。
[7] 崩壊剤とカルメロースナトリウムを併せた総質量の含有率が、該医薬錠剤の素錠質量において5質量%より多く12質量%より少ない、前記[6]に記載の医薬錠剤。
[8] 崩壊剤とカルメロースナトリウムの含有量比が、[崩壊剤]/[カルメロースナトリウム]=1~5である、前記[6]または[7]に記載の医薬錠剤。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ニロチニブを50質量%以上で含有する医薬錠剤を調製することができ、これにより錠剤が小型化でき、服薬しやすい医薬錠剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の、ニロチニブ塩酸塩、賦形剤及び崩壊剤を含有する医薬錠剤について、以下に説明する。
【0010】
本発明は、有効成分としてニロチニブ塩酸塩を用いる。ニロチニブは4-メチル-3-[[4-(3-ピリジニル)-2-ピリミジニル]アミノ]-N-[5-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドであり、その塩酸塩が用いられる。ニロチニブ塩酸塩は医薬品として容認できる品質であることが好ましい。
ニロチニブ塩酸塩は、特許第5798101号において形態A(二水和物)、A’(一水和物)、A’’(無水物)、B(一水和物)、B’(無水物)、C(一水和物)、C’(無水物)、S
B
、S
B
’、S
C
、D、S
E
が開示されている。また、特許第5486012号において形態T1~T19が開示されており、いずれの形態であっても本願発明に用いることができる。本発明において、使用するニロチニブ塩酸塩は特に限定されるものではないが、形態Aのニロチニブ塩酸塩二水和物、若しくは形態A’、B又はCのニロチニブ塩酸塩一水和物が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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