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公開番号2025121467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024016871
出願日2024-02-07
発明の名称インクジェット用インク、インクセット、インクジェット記録方法
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類C09D 11/324 20140101AFI20250813BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
色の中庸さ、明度、及び再分散性に優れる、各種の記録用、特にインクジェット用インク、インクセット、記録方法の提供。
【解決手段】
水不溶性顔料としてカーボンブラックと、顔料Aと、顔料Bと、水を含むインクジェットインクであって、前記顔料Aは紫外可視分光法における吸収波長の内、450nm以上600nm未満に吸収極大波長1つ以上を有し、前記顔料Bは紫外可視分光法における吸収波長の内、600nm以上800nm未満に吸収極大波長1つ以上を有し、前記カーボンブラックの含有率がインクの総質量に対して0.10質量%以上1.00質量%以下であり、カーボンブラックと、顔料Aと、顔料Bの総量が、インクの総質量に対して0.12質量%以上1.80質量%未満であるインクジェットインク。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水不溶性顔料としてカーボンブラックと、顔料Aと、顔料Bと、水を含むインクジェットインクであって、前記顔料Aは紫外可視分光法における吸収波長の内、450nm以上600nm未満に吸収極大波長1つ以上を有し、前記顔料Bは紫外可視分光法における吸収波長の内、600nm以上800nm未満に吸収極大波長1つ以上を有し、前記カーボンブラックの含有率がインクの総質量に対して0.10質量%以上1.00質量%以下であり、カーボンブラックと、顔料Aと、顔料Bの総量が、インクの総質量に対して0.12質量%以上1.80質量%未満であるインクジェットインク。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
上記顔料Aとして、Pigment Red 48:3、Pigment Red 57:1、Pigment Red 150、Pigment Red 122、Pigment Red 146、Pigment Red 150、Pigment Red 184、Pigment Red 185、Pigment Red 269、Pigment Orange 34、Pigment Orange 43、Pigment Orange 64、Pigment Violet 23、Pigment Violet 19、からなる群から選択される、少なくとも1種以上を含む、請求項1に記載のインクジェットインク。
【請求項3】
上記顔料Bとして、Pigment Blue 15:3、Pigment Blue 15:4、Pigment Blue 60、Pigment Green 7、Pigment Green 36、からなる群から選択される、少なくとも1種以上を含む、請求項1又は2に記載のインクジェットインク。
【請求項4】
上記カーボンブラックの含有率が上記インクの総質量に対して0.40質量%以上0.80質量%以下である、請求項1又は2に記載のインクジェットインク。
【請求項5】
カーボンブラックと、顔料Aと、顔料Bの総量が、上記インクの総質量に対して0.60質量%以上1.40質量%以下である、請求項1又は2に記載のインクジェットインク。
【請求項6】
請求項1に記載の水系インク組成物を備えたインクセット。
【請求項7】
請求項1または2に記載のインクジェット用インクの液滴を、インクジェットヘッドから吐出させて印刷メディアに記録を行う、インクジェット記録方法。
【請求項8】
前記印刷メディアが難吸収性又は非吸収メディアである、請求項7に記載のインクジェット記録方法
【請求項9】
前記インクジェットヘッドが、循環機構を含むインクジェットヘッドである、請求項7に記載のインクジェット記録方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット用インク、インクセット、インクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
各種のカラー記録方法の中でも代表的方法の1つであるインクジェットプリンタによる記録方法(インクジェット記録方法)は、インクの小滴を発生させ、これを紙等の印刷メディアに付着させ記録を行うものである。この記録方法は、小型化や高速化が容易であるという特長を有するため、近年では商業用途や産業用途での需要が高まっており、今後も大きな伸長が期待されている。
【0003】
インクジェット記録方法では、インク小滴により印刷メディア上にドットを形成させ、このドットの配置や粗密により所望の画像を表現している。この際、低濃度の階調を表現するためにはドットを疎に配置する必要があるが、このドットによる微小な濃淡ムラに起因して、画像に粒状感が生じることが多い。この現象の対策の一つとして、同色のインクの着色剤の濃度を下げた淡色インクを併用することで微小な濃淡ムラを軽減し、滑らかな階調を表現できる。例えば黒色インクに対しては淡黒色インクを併用することで滑らかなグレー階調を表現できる。
【0004】
また淡黒色インクには他色の濃度向上の補助効果も期待できる。例えば高濃度の赤を表現する場合、通常だとマゼンタインク及びイエローインクを多量に付与する必要があるが、インクの乾燥や硬化に多量のエネルギーが必要となり、またマゼンタ顔料及びイエロー顔料は高価な場合が多いためコスト面でも負担が大きくなる。そこで中庸な色の淡黒色インクを、所望の色の明度や彩度、及び色相に大きく影響を与えない程度に付与させることで、より少ないインクの総量で高濃度の赤を表現でき、エネルギーやコスト面で利点が得られる。
【0005】
インクジェット記録用のインクの着色剤としては顔料が広く用いられる。この顔料のうち、黒色インク及び淡黒色インクとしてはカーボンブラックが広く用いられている。上記の滑らかな階調表現や濃度向上において、淡黒色インクは無彩色で中庸な色であり、かつ一定範囲の明度であることが望ましい。
【0006】
しかし、カーボンブラックを含有するインクは顔料のもつ可視光吸収波長の特徴から、印刷画像が黄色や褐色を帯びる傾向がある。これに対し、カーボンブラックと共に他の顔料を含有させることで可視光の吸収波長を調整し、中庸な色を表現する技術が知られている。
【0007】
一方で、上記のような複数種の顔料を一定量以上含有するインクは再分散性が低下するという課題がある。インクジェットヘッドのノズル近傍にてインクが乾燥してしまっても、ヘッドからノズルに新たに供給されるインク自身によって乾燥インクが再分散し、目詰まりが生じにくくなり吐出安定性が向上するため再分散性は重要なインク性能の一つと言える。複数種の顔料を含有することでインク中での分散状態が不安定化し、一定量以上含有していることで乾燥による目詰まりがしやすくなり、結果再分散性が低下すると考えられている。
【0008】
特許文献1では、黒色インクに含有されるカーボンブラック量に対するシアン顔料とマゼンタ顔料の比率、及び総顔料量を規定することで中庸な色の画像が得られることを報告している。しかし、この特許文献1のインクは、明度が低く、また再分散性が不十分であった。
【0009】
上記のように、中庸な色と明度、及び再分散性の効果を全て満足する淡黒色インクは未だ提案されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2012-72270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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