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公開番号
2025121424
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-20
出願番号
2024016741
出願日
2024-02-07
発明の名称
光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物および光拡散フィルム
出願人
日本化薬株式会社
代理人
主分類
C08F
290/06 20060101AFI20250813BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】
本発明は、光拡散性と機械特性に優れた光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物および光拡散フィルムを提供する。
【解決手段】
(A)重合可能なエチレン性不飽和基を有さない重合体と、(B)ウレタン(メタ)アクリレートと、(C)(メタ)アクリレートモノマーと、(D)光ラジカル重合開始剤と、を含有し、
前記成分(A)はガラス転移温度が25℃以上であって、かつ重量平均分子量が2,000以上20,000以下である、光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)重合可能なエチレン性不飽和基を有さない重合体と、(B)ウレタン(メタ)アクリレートと、(C)(メタ)アクリレートモノマーと、(D)光ラジカル重合開始剤と、を含有し、
前記成分(A)はガラス転移温度が25℃以上であって、かつ重量平均分子量が2,000以上20,000以下である、光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記成分(A)の含有量が光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物総量中25重量%以下である、請求項1に記載の光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物。
【請求項3】
前記成分(A)が水酸基、エポキシ基、カルボキシ基からなる群から選択されるいずれか一種以上の官能基を有する(メタ)アクリル成分の重合体である、請求項1に記載の光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物を紫外線硬化させてなる光拡散フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光拡散フィルム用樹脂組成物および光拡散フィルムに関し、特に高い光拡散性能と機械特性に優れた光拡散フィルムを得ることができる光拡散フィルム用樹脂組成物およびこれを硬化させてなる光拡散フィルムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特定の角度領域の入射光が散乱して不透明性を発現させ、それ以外の特定の角度領域の入射光は透過して透明性を発現させる光拡散フィルム(光制御膜)は、例えば、プライバシーを保護する為、窓ガラスやキャッシュディスペンサータッチパネルなどに活用されるような視野角制御フィルム用途、フラットパネルディスプレイの視野角拡大フィルムまたは輝度向上フィルム等の光学フィルム用途などで使用されている。
【0003】
このような光拡散フィルムとしては、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピルアクリレートのような高屈折率を有する材料とポリエーテルウレタン(メタ)アクリレートのような低屈折率を有する材料を含有する膜状組成物に対して特定方向から紫外線を照射し、該組成物を硬化させると同時に規則正しい構造に層分離させることによって得られる光拡散フィルムが知られている(特許文献1)。
【0004】
しかしながら、ウレタン(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸エステル化合物のみからなる組成物は、紫外線硬化後の弾性率が非常に低く機械特性に乏しいものであった。そのため、光拡散フィルムの製造時、ディスプレイ等製品への積層時、またはディスプレイ等製品に搭載後において、圧力や応力がかかるような場合に、フィルム内部に形成した規則正しい構造が破壊され、所望の拡散特性が得られなくなるといった問題があった。
【0005】
そこで、機械特性の改善を目的として、組成物中に多官能の(メタ)アクリル酸エステル化合物を用いることも検討されている(特許文献2)。
【0006】
しかしながら、機械特性の改善のために多官能の(メタ)アクリル酸エステル化合物を用いた場合、架橋密度向上により光拡散フィルムの伸度が失われ、光拡散フィルムを延伸する方向に力がかかった場合に破断しやすくなってしまう。また、架橋密度向上により紫外線硬化時の高屈折率成分と低屈折率成分の層分離が疎外される為、光拡散性能が低下する傾向がある。そのため、多官能の(メタ)アクリル酸エステル化合物を用いた場合では所望の機械特性と光拡散性能を兼ね備えることが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第3211381号公報
特許第7414397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、光拡散性と機械特性に優れた光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物および光拡散フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち本発明は、次の[1]~[4]に関するものである。なお、本願において「(数値1)~(数値2)」は上下限値を含むことを示す。また、(メタ)アクリル基とは、メタクリル基および/またはアクリル基を意味し、(メタ)アクリレートとはメタクリレートおよび/またはアクリレートを意味する。
[1]
(A)重合可能なエチレン性不飽和基を有さない重合体と、(B)ウレタン(メタ)アクリレートと、(C)(メタ)アクリレートモノマーと、(D)光ラジカル重合開始剤と、を含有し、
前記成分(A)はガラス転移温度が25℃以上であって、かつ重量平均分子量が2,000以上20,000以下である、光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物。
[2]
前記成分(A)の含有量が光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物総量中25重量%以下である、前項[1]に記載の光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物。
[3]
前記成分(A)が水酸基、エポキシ基、カルボキシ基からなる群から選択されるいずれか一種以上の官能基を有する(メタ)アクリル成分の重合体である、前項[1]または[2]に記載の光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物。
[4]
前項[1]から[3]のいずれか一項に記載の光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物を紫外線硬化させてなる光拡散フィルム。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、光拡散性と機械特性に優れた光拡散フィルム用紫外線硬化型樹脂組成物および光拡散フィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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