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公開番号2025113422
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025087607,2021059812
出願日2025-05-27,2021-03-31
発明の名称インクセット、インクジェット記録方法、印刷メディア、及び印刷メディアセット
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類C09D 11/30 20140101AFI20250725BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 色間にじみが極めて良好でかつ、さらに保存期間に係らず色間にじみが悪化しない印刷画像の提供を可能にするインクセット、インクジェット印刷方法、印刷メディア、及び印刷メディアセットを提供することを目的とする。
【解決手段】 水、第1の着色剤、第1のシリコン系界面活性剤、及び第1ノニオン系界面活性剤を含有する第1のインク組成物と
水、第2の着色剤、第2のシリコン系界面活性剤、及び第2のノニオン系界面活性剤を含有し、第1のインク組成物を用いて形成された第1の画像上に付与されて第2の画像を形成する第2のインク組成物とを有するインクセットを提供する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
水、第1の着色剤、第1のシリコン系界面活性剤、及び第1のノニオン系界面活性剤を含有する第1のインク組成物と
水、第2の着色剤、第2のシリコン系界面活性剤、及び第2のノニオン系界面活性剤を含有し、第1のインク組成物を用いて形成された第1の画像上に付与されて第2の画像を形成する第2のインク組成物と、を有するインクセットであって、
前記第1のシリコン系界面活性剤及び前記第2のシリコン系界面活性剤が、各々独立して下記式(1):
TIFF
2025113422000012.tif
26
170
(式中、aは1~80の整数であり、x及びyは各々独立して1~4の整数であり、m及びnは各々独立して1~50の整数であり、o及びpは各々独立して0~40の整数であり、m+nは2~100であり、o+pは0~80であり、R

及びR

は各々独立して、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~3のアルコキシ基、及び(メタ)アクリル基からなる群より選択される。)
で表されるシリコン系界面活性剤であり、
前記第1のノニオン系界面活性剤及び前記第2のノニオン系界面活性剤が、シリコン系界面活性剤以外の、6.0以上12.0未満のHLB値を有するノニオン性界面活性剤であり、
前記第1のシリコン系界面活性剤の含有量がA1、前記第1のノニオン系界面活性剤の含有量がA2、前記第2のシリコン系界面活性剤の含有量がB1、前記第2のノニオン系界面活性剤の含有量がB2であるとき、
0.10 ≦(B1-A1)+(B2-A2)≦ 0.95
を満たすインクセット。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記式(1)において、m及びnが各々独立して1~30の整数である請求項1に記載のインクセット。
【請求項3】
前記第1のインク組成物及び前記第2のインク組成物の一方又は両方が、バインダーをさらに含有する請求項1又は2に記載のインクセット。
【請求項4】
前記バインダーがワックス及び(メタ)アクリル酸系ポリマーから選択される少なくとも1種類を含有する請求項3に記載のインクセット。
【請求項5】
前記ワックスがポリアルキレンワックス、酸化ポリアルキレンワックス、及びパラフィンワックスから選択される1種類以上である請求項4に記載のインクセット。
【請求項6】
前記ワックスが酸化ポリエチレンワックスである請求項4又は5に記載のインクセット。
【請求項7】
前記第1のノニオン系界面活性剤及び前記第2のノニオン系界面活性剤が、HLB値が6.0以上である請求項1~6のいずれか一項に記載のインクセット。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載のインクセットを用いるインクジェット記録方法であって、
前記第1のインク組成物の液滴を吐出して、印刷メディアに付着させて第1の画像を形成する工程と、
前記第2のインク組成物の液滴を吐出して、前記第1の画像が形成された印刷メディア上に付着させて第2の画像を形成する工程と
を含むインクジェット記録方法。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか一項に記載のインクセットが有する前記第1のインク組成物が付与されて形成された第1の画像上に、前記第2のインク組成物が付与されて第2の画像が形成された印刷メディア。
【請求項10】
請求項1~7のいずれか一項に記載のインクセットと、印刷メディアとを含むインクメディアセット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はインクセット、インクジェット印刷方法、印刷メディア、及び印刷メディアセットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
各種のカラー印刷方法の中でも代表的方法の1つであるインクジェットプリンタによる印刷方法は、インクの小滴を発生させ、これを紙等の印刷メディアに付着させ印刷を行うものである。近年では産業用途としての需要が高まり、様々な印刷メディアに対して印刷ができるインクが求められている。
【0003】
印刷メディアの中でも、インク非吸収性メディア、及び、インク難吸収性メディア(以下、「インク非・難吸収メディア」ということがある。)に対しては、メディア上での濡れ広がりが良好なインクが要望されている。メディア上での濡れ広がりがよいと、同じ量のインク滴を使用したときに着色できる面積が広くなる(換言すると、インクのドット径が大きくなる)ため、インクの消費量を抑えることができるためである。しかし、インク非・難吸収メディアは、インクの吸収性が悪いメディアである。このため、インクがメディア中にしみ込みにくく、インク吸収性メディアと比較して、インクの濡れ広がりが悪いことから、一般的にインクのドット径が小さくなる。この理由から、その改善が要望されている。
【0004】
さらに、印刷画質に関しては、粒状性ができるだけ少ないことが要求される。水不溶性の着色剤を含有するインクは、インク自体が不均一な状態(溶液の状態ではなく、分散液の状態)にある。そのような不均一な状態のインクで印刷メディアにベタ印刷を行うと、印刷画像に濃淡の「粒」が散在しているように見え、均一な画像に見えないことがある。そのような印刷画像は「粒状性が認められる」と評価され、印刷品質を著しく悪化させる要因の1つである。このため、粒状性ができるだけ少ない印刷画像が得られるインクが、強く要望されている。例えば、特許文献1~3には、特定の有機溶剤や界面活性剤を組み合わせたインク組成物が開示されており、インク非・難吸収メディア向けに濡れ広がりが良好なインクが開示されている。
【0005】
また、カラー印刷を行うときは、複数の色からなるインクセットが使用される。そのようなインクセットを使用してカラー印刷を行うときに、第1の色のインクの着弾位置と、第2の色のインクの着弾位置とが印刷メディア上で隣り合うことによって、第1の色と、第2の色との色間において、にじみが発生する場合があることが知られている。この「色間のにじみ」は、印刷品質を著しく悪化させる要因の1つである。このため、この色間のにじみの解消が求められ、これを解決するためのインクセットも提案されている。
【0006】
特許文献4によれば、これら色間にじみを解消すべく、アセチレングリコール系界面活性剤のポリアルコキシレートが含まれるインクが開示されており、インク非・難吸収メディア向けに色ムラ、色間にじみの無い高品質な画像が得られるインクが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2016-044188号公報
特開2014-139004号公報
国際公開第2011/136000号
特開2012-136573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、この色間のにじみの問題は、さらに複雑な要因を含むことが分かってきた。すなわち、印刷の初期においては、いずれも製造されてから間もない(換言すると、いずれも新しい)第1の色のインク組成物と第2の色のインク組成物とを併用して印刷を行うことができる。このため、色間のにじみに配慮したインクセットを選択して使用することにより、色間のにじみのない、高品質な印刷を行うことができる。
【0009】
しかし、印刷が継続して行われるようになると、インク組成物の色の種類により、それぞれのインク組成物の消費量は異なってくる。このため、消費量の多いインク組成物は、インク組成物が無くなれば、新しいインク組成物に置き換えられていく。一方、消費量の少ないインク組成物は、最初に使用していたインク組成物が無くなるまで、そのまま継続して使用される。その結果、新しいインク組成物と、古いインク組成物とが併用されることになる。消費量の多いインク組成物と、消費量の少ないインク組成物とでは、使用されるまでの保存期間に数カ月~1年程度の差が生じることがある。保存期間が異なるインク組成物を併用して印刷したときに、各インク組成物自体の保存安定性(吐出性、平均粒子径、粘度、pH等の様々な物性値)には大きな変化がないにもかかわらず、色間のにじみが悪化して、印刷画質が低下することがあり、その解決が要望されている。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、色間にじみが極めて良好でかつ、さらに保存期間に係らず色間にじみが悪化しない印刷画像の提供を可能にするインクセット、そのインクセットを用いるインクジェット記録方法、印刷メディア、及び印刷メディアセットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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