特許ウォッチ

公開番号2025131516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2025009721
出願日2025-01-23
発明の名称エポキシ樹脂、硬化性樹脂組成物、およびこれらの硬化物、ならびにフェノール樹脂
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類C08G 59/26 20060101AFI20250902BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
本発明は、耐熱性に優れるエポキシ樹脂、前記エポキシ樹脂を含有する硬化性樹脂組成物、およびこれらを硬化した炭素繊維強化複合材料および半導体封止材、ならびにエポキシ樹脂の前駆体のフェノール樹脂を提供する。
【解決手段】
下記式(1)で表されるフェノール樹脂とエピハロヒドリンとを反応して得られるエポキシ樹脂。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025131516000010.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">47</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> (式(1)中、nは繰り返し数の平均値であり、0<n≦15の実数である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
下記式（１）で表されるフェノール樹脂とエピハロヒドリンとを反応して得られるエポキシ樹脂。
TIFF
2025131516000008.tif
47
170
（式（１）中、ｎは繰り返し数の平均値であり、０＜ｎ≦１５の実数である。）
続きを表示（約 560 文字）【請求項２】
請求項１に記載のエポキシ樹脂と、硬化剤とを含有する硬化性樹脂組成物。
【請求項３】
請求項１に記載のエポキシ樹脂と、硬化促進剤、重合開始剤、前記エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂、活性エステル化合物、フェノール樹脂、ポリフェニレンエーテル化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、イソシアネート樹脂、ポリアミド樹脂、マレイミド化合物、シアネートエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリブタジエンおよびこの変性物、ポリスチレンおよびこの変性物、ポリエチレンおよびこの変性物、ベンゾオキサジン化合物から選ばれる少なくとも１種以上とを含有する、硬化性樹脂組成物。
【請求項４】
請求項２に記載の硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化物。
【請求項５】
請求項２に記載の硬化性樹脂組成物を硬化してなる炭素繊維強化複合材料。
【請求項６】
請求項２に記載の硬化性樹脂組成物を硬化してなる半導体封止材。
【請求項７】
下記式（１）で表されるフェノール樹脂。
TIFF
2025131516000009.tif
47
170
（式（１）中、ｎは繰り返し数の平均値であり、０＜ｎ≦１５の実数である。）

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、特定構造のエポキシ樹脂、硬化性樹脂組成物、およびこれらの硬化物に関するものであり、半導体封止材、プリント配線基板、ビルドアップ積層板などの電気・電子部品、炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチックなどの軽量高強度材料の分野で好適に使用される。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
エポキシ樹脂は種々の硬化剤で硬化させることにより、機械的性質、耐水性、耐薬品性、耐熱性、電気的性質などに優れた硬化物となり、接着剤、塗料、積層板、成形材料、注型材料などの幅広い分野に利用されている。エポキシ樹脂および硬化剤をマトリックス樹脂として強化繊維に含浸、硬化させた炭素繊維強化複合材料（ＣＦＲＰ）は、軽量化・高強度化といった特性を付与できることから、近年、航空機構造用部材、風車の羽根、自動車外板およびＩＣトレイやノートパソコンの筐体（ハウジング）などのコンピュータ用途等に広く展開され、その需要は増加しつつある。特に、その成型体の軽量且つ高強度という特性をいかし、航空機用途のマトリックスレジンに使用されている。
【０００３】
中でも、強化繊維で強化した繊維強化樹脂成形品は、軽量でありながら、機械的強度に優れる特徴が注目され、自動車や航空機、船舶等の筐体或いは各種部材をはじめ、様々な構造体用途での利用が拡大しており、特に、炭素繊維複合材料（ＣＦＲＰ）は、航空機や自動車分野への適用が拡大していることに伴い、そのマトリックス樹脂としてのエポキシ樹脂の使用量は増加の一途をたどっている。
【０００４】
従来、エポキシ樹脂や硬化剤の原料としては石油由来のものが多く使用されてきたが、近年、石油資源の枯渇が懸念されてきており、多くの材料で植物等の再生可能資源の利用や硬化物を分解することによる再利用方法が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００７－２１１２５４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
特許文献１は、バイオマス由来の原料を使用したエポキシ樹脂について記載している。しかしながら、特許文献１に記載のエポキシ樹脂は耐熱性が低いためＣＦＲＰ材料として適用するには課題があった。
【０００７】
本発明は、上記状況を鑑みてなされたものであり、耐熱性に優れるエポキシ樹脂、前記エポキシ樹脂を含有する硬化性樹脂組成物、およびこれらを硬化した炭素繊維強化複合材料、ならびにエポキシ樹脂の前駆体のフェノール樹脂を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
すなわち本発明は、以下の［１］～［７］に示すものである。なお、本発明において「（数値１）～（数値２）」は上下限値を含むことを示す。
［１］
下記式（１）で表されるフェノール樹脂とエピハロヒドリンとを反応して得られるエポキシ樹脂。
【０００９】
TIFF
2025131516000001.tif
47
170
【００１０】
（式（１）中、ｎは繰り返し数の平均値であり、０＜ｎ≦１５の実数である。）
［２］
前項［１］に記載のエポキシ樹脂と、硬化剤とを含有する硬化性樹脂組成物。
［３］
前項［１］に記載のエポキシ樹脂と、硬化促進剤、重合開始剤、前記エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂、活性エステル化合物、フェノール樹脂、ポリフェニレンエーテル化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、イソシアネート樹脂、ポリアミド樹脂、マレイミド化合物、シアネートエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリブタジエンおよびこの変性物、ポリスチレンおよびこの変性物、ポリエチレンおよびこの変性物、ベンゾオキサジン化合物から選ばれる少なくとも１種以上とを含有する、硬化性樹脂組成物。
［４］
前項［２］に記載の硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化物。
［５］
前項［２］に記載の硬化性樹脂組成物を硬化してなる炭素繊維強化複合材料。
［６］
前項［２］に記載の硬化性樹脂組成物を硬化してなる半導体封止材。
［７］
下記式（１）で表されるフェノール樹脂。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許