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公開番号2024074924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2024060696,2020550758
出願日2024-04-04,2019-03-19
発明の名称癌治療のための、癌抑制遺伝子治療法及びCD122/CD132アゴニストを含む、方法及び組成物
出願人マルチビア インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 45/00 20060101AFI20240524BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】癌治療のための、癌抑制遺伝子治療法及びCD122/CD132アゴニストを含む、方法及び組成物の提供。
【解決手段】
個体における癌を治療するための方法及び組成物であって、個体に、有効量の、少なくとも1種のCD122/CD132アゴニスト、少なくとも1種の免疫チェックポイント阻害剤、並びに、癌抑制遺伝子及び/又はアデノウイルス死タンパク質を過剰発現するように改変された1種以上のウイルスを含むウイルス組成物を投与することを含む、方法及び組成物を本明細書で提供する。また、個体における癌を治療するための方法及び組成物であって、個体に、有効量の、少なくとも1種の腫瘍崩壊ウイルス組成物、及び少なくとも1種のCD122/CD132アゴニスト、及び少なくとも1種の免疫チェックポイント阻害剤を投与することを含む、方法及び組成物も、本明細書中で提供する。また、上述の作用物質を、他の癌治療法と組み合わせて投与することによる、抗腫瘍有効性の向上方法も、本明細書中で提供する。一般的に免疫療法に耐性があることが知られている、非常に侵襲性の形態の癌において、これらに治療は予期せず、完全な腫瘍の寛解及び治癒性のアウトカムをもたらした。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
本明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年3月19日に出願された、米国仮特許出願番号第62/645,022号、及び2019年2月11日に出願された同第62/803,887号の利益を主張し、それら両方全体が、参照により本明細書に組み込まれている。
続きを表示(約 2,900 文字)【0002】
背景技術
1.分野
本発明は概して、生物学及び医学の分野に関する。より具体的には、本発明は、癌抑制機能の回復又は増幅を、選択性CD122/CD132アゴニストと組み合わせる方法及び組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
2.関連技術の説明
悪性細胞はしばしば、化学療法及び照射により誘導されるプログラム細胞死、即ちアポトーシスなどのDNA損傷剤に対して耐性を有する。このような耐性は一般的に、特定の癌遺伝子の異常発現、又は、アポトーシスの制御における、癌抑制遺伝子の発現喪失の結果である。欠陥のある癌抑制遺伝子を置き換え、かつ、アポトーシス誘発遺伝子を発現させる方法は、腫瘍細胞中での、この形態の細胞死の回復に見込みを与える。
【0004】
恐らく、最も研究された癌抑制遺伝子はp53であり、この遺伝子は、細胞周期調節及びアポトーシスの制御を含むいくつかのプロセスにおいて、重要な役割を果たす(Hartwell et al.,1994)。p53変異は腫瘍細胞では頻繁なものであり、癌の進行、及び、化学療法と放射線療法の両方への耐性の発達と関連している(Spitz et al.,1996)。野生型(wt)p53機能の回復により、癌細胞でのアポトーシスを誘導することができることが、インビトロとインビボの両方の前臨床試験において示されている。レトロウイルス型又はアデノウイルス型wt-p53構築物の動物モデルへの腫瘍内注射により、非小細胞肺癌(NSCLC)、白血病、グリア芽腫、並びに乳癌、肝癌、卵巣癌、結腸癌、及び腎臓癌を含む、種々の異なる腫瘍組織学に関する腫瘍後退がもたらされる(Fujiwara et al.,1994)。有力な前臨床データ及び臨床データにより、卵巣癌を有する患者の第一線の治療のための、p53遺伝子治療法治験の、国際無作為化フェーズII/III治験が開始された(Buller et al.,2002)。しかし、十分な治療効果が見られなかったために、最初の暫定分析の後、この研究は閉じられた(Zeimet and Marth,2003)。
【0005】
したがって、癌抑制遺伝子治療法を用いる著しい進展にもかかわらず、非特異的発現、低効率の送達及び生物学的安全性を含む、いくつかの障壁が、クリニックにおける成功を依然として制限している。更に、遺伝子の異常サイレンシングをもたらす、癌及びエピジェネティック的調節異常における、複数の遺伝子変化が存在する。したがって、単一の遺伝子治療は、癌治療のための好適な方法とはなり得ない。したがって、遺伝子治療法の向上した抗腫瘍活性及び効率的な送達のための、他の抗癌剤と組み合わせた複数の癌抑制因子を標的化する方法が、必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Hartwell et al.,Science,266:1821-1828,1994.
Spitz et al.,Clin Cancer Research,2:1665-1671,1996.
Fujiwara et al.,J Natl Cancer Inst,86:1458-1462,1994.
Buller et al.,Cancer Gene Therapy,9:553-566,2002.
Zeimet and Marth,The Lancer Oncology,7:415-422,2003.
【発明の概要】
【0007】
一実施形態において、本開示は、対象における、癌治療のための方法及び組成物であって、有効量の、(1)p53をコードする核酸、及び/又はMDA-7をコードする核酸と、(2)少なくとも1種のCD122アゴニスト及びCD132アゴニスト(例えば、選択性CD122/CD132アゴニスト)とを、対象に投与することを含む、方法及び組成物を提供する。
【0008】
いくつかの態様では、対象に、p53をコードする核酸が投与される。特定の態様において、対象に、MDA7をコードする核酸が投与される。いくつかの態様では、対象に、p53をコードする核酸及びMDA7をコードする核酸が投与される。
【0009】
特定の態様において、p53をコードする核酸、及び/若しくはMDA-7をコードする核酸、並びに/又はCD122/CD132アゴニストは、癌抑制因子機能を回復又は増幅させるのに有効な量で送達される。特定の態様において、p53をコードする核酸、及び/又はMDA-7をコードする核酸は、1つ以上の腫瘍部位に送達される。特定の態様において、2つ以上のCD122/CD132アゴニストが投与される。特定の態様において、対象はヒトである。
【0010】
特定の態様において、CD122/CD132アゴニストは、CD122/CD132受容体複合体に選択的に結合し、CD122/CD132受容体複合体への親和結合と比較して、CD25、又はIL15α受容体に対して、低い親和結合を有する。特定の態様において、1種以上のCD122/CD132アゴニストは、IL-2/抗IL-2免疫複合体、IL-15/抗IL-15免疫複合体、IL-15/IL-15受容体α-IgG1-Fc(IL-15/IL-15Rα-IgG1-Fc)免疫複合体、PEG化IL-2、PEG化IL-15、IL-2ムテイン、及び/又はIL-15ムテインである。CD122/CD132アゴニストは、ALT-803などの、IL-15受容体α/IgG1 Fc融合タンパク質に結合したIL-15変異体(例えば、IL-15N72D)であることができる。特定の態様において、IL-15は、IL-15Rαと予め複合体化され、CD122/CD132に優先的に結合する。特定の態様において、IL-2受容体アゴニストは、F42Kではない。
いくつかの態様では、p53をコードする核酸、及び/又はMDA-7をコードする核酸は、ウイルス法、及び/又は非ウイルス法により送達される。特定の態様において、p53をコードする核酸、及び/又はMDA-7をコードする核酸は、ウイルスベクターなどの発現カセット内に送達される。いくつかの態様では、p53及びMDA-7は、サイトメガロウイルス(CMV)、SV40、又はPGKなどの1つのプロモーターの制御下にある。特定の態様において、ウイルスベクターは、アデノウイルスベクター(例えば、ADPを過剰発現するアデノウイルスベクター)、レトロウイルスベクター、ワクシニアウイルスベクター(例えば、NIL欠損ワクシニアウイルスベクター)、アデノ随伴ウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、小胞性口内炎ウイルスベクター、ポリオーマウイルスベクターである。
(【0011】以降は省略されています)

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