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公開番号2024122047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029360
出願日2023-02-28
発明の名称爆薬装填方法、及び、爆薬装填装置
出願人株式会社熊谷組
代理人個人
主分類F42D 1/10 20060101AFI20240902BHJP(弾薬;爆破)
要約【課題】装填機から予め設定された装薬本数の爆薬を確実に送ることのできる方法とその装置を提供する。
【解決手段】
爆薬供給装置13と、圧送装置15と、制御手段16と、増ダイ6を装填する指示信号を制御手段16に送る装填指示手段11とを備え、前記装薬孔に爆薬を装填する爆薬装填装置10において、切羽2を装薬孔3に装填される増ダイ6の装填本数が互いに異なる複数の領域に分割して作成した、装薬孔3の位置する領域と装填本数との関係を示すR-Nテーブル12Tを記憶する記憶手段12aと、装填指示手段11に増ダイ6を装填する装薬孔3が位置する領域を入力する入力手段とし、この入力された領域とR-Nマップ12Tから装薬孔3に装填する増ダイ6の本数を設定する装薬本数設定手段12bと、この設定された装填本数を装填指示手段11に送る装填指令連絡手段12cとを設けた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
爆薬供給手段と、前記爆薬供給手段により供給された爆薬を切羽に形成された装薬孔に圧送する圧送手段と、前記爆薬供給手段と前記圧送手段とを制御する制御手段と、前記爆薬を装填する指令信号を前記制御手段に送る装填指示手段と、を備えた爆薬装填装置を用いて、前記装薬孔に爆薬を装填する方法であって、
前記切羽を前記装薬孔に装填される爆薬の装填本数が互いに異なる複数の領域に分割するとともに、前記装薬孔の位置する領域と前記装填本数との関係を示すテーブルを作成するステップと、
前記爆薬を装填する装薬孔の位置する領域と前記テーブルを用いて、前記装薬孔に装填する装填本数を設定するステップと、
を備え、
前記装填指示手段は、前記設定された装填本数の爆薬を前記装薬孔に装填する指令信号を前記制御手段に送ることを特徴とする爆薬装填方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記爆薬を装填する切羽を撮影する撮影手段を設け、前記撮影された切羽の画像から前記爆薬を装填する装薬孔が位置する領域を特定することを特徴とする請求項1に記載の爆薬装填方法。
【請求項3】
前記爆薬が雷管の付いていない薬包爆薬であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の爆薬装填方法。
【請求項4】
爆薬供給手段と、前記爆薬供給手段により供給された爆薬を切羽に形成された装薬孔に圧送する圧送手段と、前記爆薬供給手段と前記圧送手段とを制御する制御手段と、前記爆薬を装填する指示信号を前記制御手段に送る装填指示手段とを備え、前記装薬孔に爆薬を装填する爆薬装填装置であって、
前記切羽を前記装薬孔に装填される爆薬の装填本数が互いに異なる複数の領域に分割して作成した、前記装薬孔の位置する領域と前記装填本数との関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、
前記爆薬を装填する領域を前記装填指示手段に入力する領域入力手段と、
前記入力された領域と前記テーブルとを用いて、前記装薬孔に装填する装填本数を設定して前記装填指示手段に送る装薬本数設定手段と、を備え、
前記装填指示手段は、前記送られた装填本数の爆薬を前記装薬孔に装填する指令信号を前記制御手段に送ることを特徴とする爆薬装填装置。
【請求項5】
爆薬供給手段と、前記爆薬供給手段により供給された爆薬を切羽に形成された装薬孔に圧送する圧送手段と、前記爆薬供給手段と前記圧送手段とを制御する制御手段と、前記爆薬を装填する指示信号を前記制御手段に送る装填指示手段とを備え、前記装薬孔に爆薬を装填する爆薬装填装置であって、
前記切羽を前記装薬孔に装填される爆薬の装填本数が互いに異なる複数の領域に分割して作成した、前記装薬孔の位置する領域と前記装填本数との関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、
前記爆薬を装填する切羽を撮影する撮影手段と、
前記撮影された切羽の画像から前記爆薬を装填する装薬孔が位置する領域を検出する領域検出手段と、
前記検出された領域と前記テーブルとを用いて、前記装薬孔に装填する装填本数を設定して前記装填指示手段に送る装薬本数設定手段と、を備え、
前記装填指示手段は、前記設定された装填本数の爆薬を前記装薬孔に装填する指令信号を前記制御手段に送ることを特徴とする爆薬装填装置。
【請求項6】
前記爆薬が雷管の付いていない薬包爆薬であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の爆薬装填方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、切羽に形成された装薬孔に爆薬を装填する方法とその装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、切羽に形成された装薬孔に爆薬を装填する作業を行う爆薬装填装置が知られている(特許文献1等参照)。
この爆薬装填装置は、爆薬供給装置と、込め物供給装置と、爆薬供給装置により供給された爆薬又は込め物供給装置により供給された込め物を切羽に削孔された装薬孔に圧送する圧送装置とを備えている。
圧送装置は、爆薬供給装置及び込め物供給装置の排出側に設けられた装填機と、装填
機の終端に接続された装填ホースと、装填ホースの終端に接続された装填パイプとを備え、作業者の操作するリモートコントローラー等の装填指示装置からの指示に基づいて、装薬孔に爆薬及び込め物を装填する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-113194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、装薬孔に装填する爆薬の個数が装薬孔により異なるだけでなく、装薬孔の数も多いため、作業者が装薬孔に装填する爆薬の個数を間違えてしまう場合があった。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、装填機から予め設定された装薬本数の爆薬を確実に送ることのできる方法とその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、爆薬供給手段と、前記爆薬供給手段により供給された爆薬を切羽に形成された装薬孔に圧送する圧送手段と、前記爆薬供給手段と前記圧送手段とを制御する制御手段と、前記爆薬を装填する指示信号を前記制御手段に送る装填指示手段と、を備えた爆薬装填装置を用いて、前記装薬孔に爆薬を装填する方法であって、前記切羽を前記装薬孔に装填される爆薬の装填本数が互いに異なる複数の領域に分割するとともに、前記装薬孔の位置する領域と前記装填本数との関係を示すテーブルを作成するステップと、前記爆薬を装填する装薬孔の位置する領域と前記テーブルを用いて、前記装薬孔に装填する装填本数を設定するステップとを備え、前記装填指示手段は、前記設定された装填本数の爆薬を前記装薬孔に装填する指令信号を前記制御手段に送ることを特徴とする。
これにより、装薬本数に関する作業者の判断ミスをなくすことができる。
また、従来は、装薬後に装薬した爆薬の総量しか把握していなかったのに対し、本発明では、各部位における装薬量の部分的把握もしくは装薬孔1本ごとの装薬量の把握が可能となった。
前記爆薬を装填する切羽を撮影する撮影手段を設け、前記撮影された切羽の画像から前記爆薬を装填する装薬孔が位置する領域を特定するようにしたので、領域の特定を自動化することができる。
また、前記装填本数を設定する爆薬を雷管の付いていない薬包爆薬(増ダイ)とした。これにより、装薬孔に装着する増ダイの本数が異なっていても、装填機から予め設定された本数の増ダイを装薬孔に確実に送ることができる。
【0007】
また、本発明は、爆薬供給手段と、前記爆薬供給手段により供給された爆薬を切羽に形成された装薬孔に圧送する圧送手段と、前記爆薬供給手段と前記圧送手段とを制御する制御手段と、前記爆薬を装填する指示信号を前記制御手段に送る装填指示手段とを備え、前記装薬孔に爆薬を装填する爆薬装填装置であって、前記切羽を前記装薬孔に装填される爆薬の装填本数が互いに異なる複数の領域に分割して作成した、前記装薬孔の位置する領域と前記装填本数との関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、前記爆薬を装填する領域を前記装填指示手段に入力する領域入力手段と、前記入力された領域と前記テーブルとを用いて、前記装薬孔に装填する装填本数を設定して前記装填指示手段に送る装薬本数設定手段と、を備え、前記装填指示手段は、前記送られた装填本数の爆薬を前記装薬孔に装填する指令信号を前記制御手段に送ることを特徴とする。
このような構成を採ることにより、装薬孔に予め設定された装薬本数の爆薬を確実に送ることのできる爆薬装填装置を得ることができる。
また、前記爆薬を装填する切羽を撮影する撮影手段と、前記撮影された切羽の画像から前記爆薬を装填する装薬孔が位置する領域を検出する領域検出手段とを設けて、前記検出された領域と前記テーブルとから、前記装薬孔に装填する装填本数を設定して前記装填指示手段に送る構成としてもよい。
【0008】
なお、前記発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。この明細書において、コンクリートは、モルタルや吹付材料も含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施の形態に係る爆薬装填装置を示す図である。
切羽の分割例を示す図である。
装填指示装置の一例を示す図である。
爆薬と込め物の装填方法を示すフローチャートである。
装薬孔の位置する領域の特定方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は本実施の形態に係る爆薬装填装置10である。
爆薬装填装置10は、装填指示装置11と、装薬本数設定装置12と、爆薬供給装置13と、込め物供給装置14と、圧送装置15と、制御装置16とを備え、トンネル掘削現場1において、切羽2に穿孔された装薬孔3に爆薬及び込め物を装填する。
装填指示装置11は切羽2の手前側にて作業を行う作業者4に装着され、装薬本数設定装置12~制御装置16までの各装置は、トラック等の車両17の荷台上に搭載される。
爆薬としては、例えば、エマルジョンタイプの含水爆薬と当該含水爆薬に点火する雷管とを備えた薬包状爆薬(以下、親ダイ5という)と、親ダイ5の爆轟によりする雷管の付いていない含水爆薬から成る複数個の薬包爆薬(以下、増ダイ6という)とがある。
込め物(以下、アンコ7という)は、装薬孔3の孔口を塞ぐためのもので、粘土等で形成される。
親ダイ5は、作業者4が保持する装填パイプ15cの先端に取付けられ、圧送装置15から送られてくる圧送空気により押圧されて、装薬孔3の孔尻に装填される。
増ダイ6は爆薬供給装置13と圧送装置15とによって装薬孔3に圧送されて、装薬孔3に装填されている親ダイ5の後側に装填される。
また、アンコ7は、込め物供給装置14と圧送装置15とによって装薬孔3に圧送されて、増ダイ6の後側である装薬孔3の孔口側に装填される。
(【0011】以降は省略されています)

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