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公開番号2025078746
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2025033727,2022501230
出願日2025-03-04,2020-07-10
発明の名称IL-2組成物およびその使用方法
出願人プロヴィヴァ セラピューティクス (ホン コン) リミテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07K 19/00 20060101AFI20250513BHJP(有機化学)
要約【課題】IL-2組成物およびその使用方法を提供すること。
【解決手段】必要に応じたいくつかある特徴の中でも、IL-2タンパク質、切断可能リンカー、およびIL-2結合タンパク質を各々の鎖が含む、少なくとも2つの別個のポリペプチド鎖を含む活性化可能プロタンパク質ホモ二量体、ならびに関連する医薬組成物およびその使用方法を提供する。インターロイキン-2(IL-2)免疫療法は、悪性黒色腫および腎細胞がんなどのがん、ならびにHIV感染症などの慢性感染症の処置において有用性が証明されている。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2019年10月1日に出願した米国仮特許出願第62/908,782号、および2019年7月12日に出願した米国仮特許出願第62/873,399号の利益を主張し、その各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,500 文字)【0002】
配列表に関する記述
本出願に関連する配列表は、紙コピーの代わりにテキスト形式で提供され、これにより参照により本明細書に組み込まれる。配列表を含むテキストファイルの名称は、PRVA_003_02WO_ST25.txtである。このテキストファイルは952KBであり、2020年7月9日に作成したものであり、EFS-Web経由で電子的に提出している。
【0003】
背景
技術分野
本開示は、必要に応じたいくつかある特徴の中でも、IL-2タンパク質、切断可能リンカー、およびIL-2結合タンパク質を各々の鎖が含む、少なくとも2つの別個のポリペプチド鎖を含む活性化可能プロタンパク質ホモ二量体、ならびに関連する医薬組成物およびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0004】
関連技術の説明
インターロイキン-2(IL-2)免疫療法は、悪性黒色腫および腎細胞がんなどのがん、ならびにHIV感染症などの慢性感染症の処置において有用性が証明されている。
【0005】
しかし、ほとんどのIL-2治療に関連してある特定の問題が存在する。例えば、現在の形態のIL-2治療は、循環中の半減期が短く、主に免疫抑制性の制御性T細胞すなわちT
reg
を増大させる(例えば、Arenas-Ramirez et al., Trends in Immunology. 36: 763-777, 2015を参照されたい)。同様に、IL-2治療の効果は、標的組織に局在するのではなく主に全身性であり、そのために多くの重度の副作用、例えば呼吸の問題、悪心、低血圧、食欲減退、錯乱、重篤な感染症、発作、アレルギー反応、心臓の問題、腎不全、および血管漏出症候群をもたらす。とはいえ、IL-2治療は有効であり得、これらおよび他の欠点を克服するために当技術分野でアンメットニーズが存在する。
本開示の実施形態は、疾患組織内、例えばがん組織または腫瘍内で活性化され得るIL-2を含む活性化可能プロタンパク質を提供することによって、これらの問題およびより多くの問題に対処する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Arenas-Ramirez et al., Trends in Immunology. 36: 763-777, 2015
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
簡単な概要
本開示の実施形態は、第1のポリペプチドおよび第2のポリペプチドを含む活性化可能プロタンパク質ホモ二量体であって、
(a)第1のポリペプチドおよび第2のポリペプチドが、NからC末端方向もしくはCからN末端方向に、結合部分、第1のリンカー、IL-2タンパク質、第2のリンカー、およびIL-2結合タンパク質を含み;または
(b)第1のポリペプチドおよび第2のポリペプチドが、NからC末端方向もしくはCからN末端方向に、結合部分、第1のリンカー、IL-2結合タンパク質、第2のリンカー、およびIL-2タンパク質を含み、
第1のポリペプチドの結合部分が、第2のポリペプチドの結合部分に結合し、第1のポリペプチドのIL-2タンパク質が、第2のポリペプチドのIL-2結合タンパク質に結合し、第1のポリペプチドのIL-2結合タンパク質が、第2のポリペプチドのIL-2タンパク質に結合し、前記(全体的な)結合が、in vitroまたはin vivoで免疫細胞の表面上に存在するIL-2Rβ/γcおよび/またはIL-2Rα/β/γc鎖に、別の方法で結合するIL-2タンパク質(複数可)の結合部位を隠し、第1または第2のリンカーの少なくとも1つが、切断可能リンカーであり;あるいは
(c)第1および第2のポリペプチドが、NからC末端方向もしくはCからN末端方向に、IL-2タンパク質、第1のリンカー、IL-2結合タンパク質、第2のリンカー、およびアフィニティ精製タグを含み;または
(d)第1および第2のポリペプチドが、NからC末端方向もしくはCからN末端方向に、IL-2結合タンパク質、第1のリンカー、IL-2タンパク質、第2のリンカー、およびアフィニティ精製タグを含み、
第1のポリペプチドのIL-2タンパク質が、第2のポリペプチドのIL-2結合タンパク質に結合し、第1のポリペプチドのIL-2結合タンパク質が、第2のポリペプチドのIL-2タンパク質に結合し、前記(全体的な)結合が、in vitroまたはin
vivoで免疫細胞の表面上に存在するIL-2Rβ/γcおよび/またはIL-2Rα/β/γc鎖に、別の方法で結合するIL-2タンパク質(複数可)の結合部位を隠し、第1のリンカーが、切断可能リンカーである、活性化可能プロタンパク質ホモ二量体を含む。
【0008】
一部の実施形態では、第1および第2のIL-2タンパク質は、表S1から選択されるアミノ酸配列、必要に応じて配列番号1(全長の野生型ヒトIL-2)のアミノ酸21~153と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または100%同一であるアミノ酸配列を含み、それからなり、またはそれから本質的になり、必要に応じて配列番号1によって定義されるC145X(Xは任意のアミノ酸である)またはC145S置換を含む。一部の実施形態では、第1および第2のIL-2タンパク質は、配列番号2(C125S置換を有する成熟ヒトIL-2)と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または100%同一であるアミノ酸配列を含み、それからなり、またはそれから本質的になり、必要に応じてIL-2タンパク質は、配列番号2によって定義されるS125残基を保持する。一部の実施形態では、第1および第2のIL-2タンパク質は、配列番号2によって定義されるK35C、R38C、T41C、F42C、E61C、およびV69Cから選択される1つまたは複数の置換を含む。
【0009】
一部の実施形態では、必要に応じて請求項4に記載のシステインの1つまたは複数ならびに第1および第2のIL-2結合タンパク質(複数可)における1つまたは複数のシステインを介して、第1のIL-2タンパク質は、第2のIL-2結合タンパク質とジスルフィド結合を形成し、第2のIL-2タンパク質は、第1のIL-2結合タンパク質とジスルフィド結合を形成する。
【0010】
一部の実施形態では、第1および第2のIL-2タンパク質は、配列番号2によって定義される69、74、および/または128位で1つまたは複数のアミノ酸置換を含み、必要に応じて1つまたは複数のアミノ酸置換は、配列番号2によって定義されるV69A、Q74P、およびI128Tから選択される。一部の実施形態では、第1および第2のIL-2タンパク質は、配列番号2によって定義されるT3、R38、F42、Y45、E61、E62、E68、および/またはL72位で1つまたは複数のアミノ酸置換を含み、必要に応じて1つまたは複数のアミノ酸置換は、その組合せを含む、T3A;R38AおよびR38K;F42A、F42G、F42S、F42T、F42Q、F42E、F42N、F42D、F42R、F42K、およびF42I;Y45A、Y45G、Y45S、Y45T、Y45Q、Y45E、Y45N、Y45D、Y45R、およびY45K;E61S;E62AおよびE62L;E68AおよびE68V;ならびにL72A、L72G、L72S、L72T、L72Q、L72E、L72N、L72D、L72R、およびL72K、必要に応じてF42A、Y45A、およびL72G;R38K、F42Q、Y45N、E62L、およびE68V;R38K、F42Q、Y45E、およびE68V;R38A、F42I、Y45N、E62L、およびE68V;R38K、F42K、Y45R、E62L、およびE68V;R38K、F42I、Y45E、およびE68V;ならびにR38A、F42A、Y45A、およびE62Aから選択される組合せから選択される。
(【0011】以降は省略されています)

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