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公開番号
2025086560
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-09
出願番号
2023200620
出願日
2023-11-28
発明の名称
発破準備方法及び発破方法
出願人
UBE三菱セメント株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F42B
1/024 20060101AFI20250602BHJP(弾薬;爆破)
要約
【課題】発破の準備のための作業時間を十分に短縮すること、及び、爆発で生じたエネルギーを破砕に効率よく利用することが可能な発破準備方法を提供すること。
【解決手段】発破孔10の底部に設置された雷管20の上に、親ダイ22及び増ダイ24を装填した後、込物28を発破孔10に装填する装填工程を有する発破準備方法であって、装填工程では、込物28の少なくとも一部が充填された袋体を、発破孔10内において増ダイ24と間隔を開けて固定し、増ダイと袋体と間に空気及び水の少なくとも一方を含む領域26を設ける、発破準備方法を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
発破孔の底部に設置された雷管の上に、親ダイ及び増ダイを装填した後、込物を前記発破孔に装填する装填工程を有する発破準備方法であって、
前記装填工程では、前記込物の少なくとも一部が充填された袋体を、前記発破孔内において前記増ダイと間隔を開けて固定し、前記増ダイと前記袋体と間に空気及び水の少なくとも一方を含む領域を設ける、発破準備方法。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記増ダイが含水爆薬である、請求項1に記載の発破準備方法。
【請求項3】
前記親ダイが含水爆薬又はキャストブースターである、請求項1又は2に記載の発破準備方法。
【請求項4】
前記親ダイと前記増ダイを含む爆薬の長さL1に対する前記間隔の長さL2が0.5~0.6である、請求項1又は2に記載の発破準備方法。
【請求項5】
前記装填工程では、前記発破孔に前記増ダイを装填した後にチューブ状の空袋を挿入し、前記空袋の上端側の開口から前記空袋に前記込物を充填して、前記発破孔の内部に固定された前記袋体を得る、請求項1又は2に記載の発破準備方法。
【請求項6】
前記装填工程では、前記袋体の上端を前記発破孔の外側に配置された支持体に固定する、請求項1又は2に記載の発破準備方法。
【請求項7】
前記込物は繰り粉を含む、請求項1又は2に記載の発破準備方法。
【請求項8】
前記装填工程の前に石灰石鉱山の岩盤に前記発破孔を形成する発破孔形成工程を有する、請求項1又は2に記載の発破準備方法。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の発破準備方法の後に、前記発破孔において発破を行う発破工程を有する、発破方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一側面は、発破準備方法及び発破方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、発破とは、鉱山又は採石場の原石切り出しに加えて、トンネル工事、コンクリート構造物の解体工事、及び道路開設工事等において、岩盤等を破砕する工程を意味する。最近では、ビルの地下掘削工事、電力区及び管路工事、並びに地下鉄工事等、僻地のみならず都心地でも発破が行われている。発破に用いられる爆薬としては、硝安油剤爆薬(ANFO)、及びバルクエマルション爆薬が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
発破は、岩石単体を爆破する小規模のものから、数万トンの岩盤を爆破する大規模のものまで多様であり、その対象物に適した方法が用いられている。岩盤の発破方法としては、岩盤に発破孔を穿孔し、発破孔の内部に爆薬と込物を装填して発破する一般的な発破方法(シングルチャージ発破)、振動減少のために爆薬と込物を交互に配列して発破する方法(デッキチャージ発破)、爆薬と込物との間に空隙部を設けて発破する方法(エアーデッキ発破)等が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-356394号公報
特表2017-503993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発破を行う鉱山では地下水の発生によって、発破孔に水が流入する場合がある。水が流入する可能性がある場合には、爆薬としては特許文献1のようなバルクエマルション爆薬を用いることが好ましいと考えられる。ところが、バルクエマルション爆薬の場合、現場で発泡剤を混合した後に、発泡が生じる。このため、爆薬を込物で直ぐに覆うことができない。特許文献2のように栓を設けてエアギャップを形成するエアーデッキ発破であれば発砲が終わるのを待つことなく込物を装填することが可能になり、発破の準備のための作業時間をある程度短縮することができると考えられる。しかしながら、発破孔内に栓を固定するための作業が別途必要となるため、作業時間を十分に短縮することが難しい状況にあった。
【0006】
そこで、本発明は、発破の準備のための作業時間を十分に短縮すること、及び、爆発で生じたエネルギーを破砕に効率よく利用することが可能な発破準備方法及び発破方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面は、発破孔の底部に設置された雷管の上に、親ダイ及び増ダイを装填した後、込物を前記発破孔に装填する装填工程を有する発破方法であって、前記装填工程では、前記込物の少なくとも一部が充填された袋体を、前記発破孔内において前記増ダイと間隔を開けて固定し、前記増ダイと前記袋体と間に空気及び水の少なくとも一方を含む領域を設ける、発破準備方法を提供する。
を提供する。
【0008】
上記発破準備方法では、込物の少なくとも一部が充填された袋体を、増ダイと間隔を開けて固定している。このような袋体であれば、発破孔内に円滑に固定することができる。したがって、発破の準備のための作業時間を十分に短縮することができる。また、発破孔内に増ダイと間隔を開けて袋体を固定することによって、爆発のエネルギーが破砕に効率よく利用されることとなり、破砕物を細粒化しつつバックブレイクを十分に抑制することができる。
【0009】
本発明の一側面は、上記発破準備方法の後に、前記発破孔において発破を行う発破工程を有する、発破方法を提供する。この発破方法は、上記発破準備方法を含むことから、発破の準備のための作業時間を十分に短縮することができる。また、破砕物を細粒化しつつバックブレイクを十分に抑制することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、発破の準備のための作業時間を十分に短縮すること、及び、爆発で生じたエネルギーを破砕に効率よく利用することが可能な発破準備方法及び発破方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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