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公開番号2025026589
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2024213914,2022509610
出願日2024-12-06,2020-08-11
発明の名称改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチド、コンジュゲート及びそれらの使用
出願人サイティム セラピューティクス, インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07K 14/55 20060101AFI20250214BHJP(有機化学)
要約【課題】改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチド、改変IL-2ポリペプチドをコードし、インビトロ及び/又はインビボで改変IL-2ポリペプチドを発現するように構成されたポリヌクレオチド、例えばDNA、RNA又はウイルスベクター、改変IL-2ポリペプチドを含むコンジュゲート、及びそれらの使用を提供すること。
【解決手段】一態様では、本発明の改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチドは、配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列と、Q13、L19、N29、N30、Y31、K32、N33、P34、K35、T37、R38、T41、F42、K43、Y45、K48、K49、E62、K64、P65、N71、Q74、K76、R81、L85、S87、V91、I92、V93及びそれらの組合せからなる群から選択される位置において、天然アミノ酸又は非天然アミノ酸による置換と、を含み得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチドであって、配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列と

Y31、
N29、N30
及びそれらの組合せからなる群から選択される位置において、天然アミノ酸又は非天然アミノ酸による置換と、を含み

前記改変IL-2ポリペプチドが、アミノ酸残基10~25、80~100及び/又は100~134の領域において、前記置換なしの配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列を含
むI
L-2ポリペプチドの対応する領域と少なくとも約

0%の配列同一性を有し、かつ前記改変IL-2ポリペプチドが、前記置換なしの配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列を含
むI
L-2ポリペプチドと少なくとも約

0%の配列同一性を有する

改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチド。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
リジン、システイン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、トレオニン、アラニン、トリプトファン、イソロイシン、フェニルアラニン、又はチロシンによる置換を

Y31、
N29、N30
及びそれらの組合せからなる群から選択される位置において含む、請求項1に記載の改変IL-2ポリペプチド。
【請求項3】

)Y
31、
N29、N30
及びそれらの組合せからなる群から選択される位置において、天然アミノ酸による置換を含み、か
つY
31、
N29、N30
及びそれらの組合せからなる群から選択される前記位置において、水溶性ポリマー、脂質、タンパク質又はペプチドにコンジュゲート化されるように構成されており、かつ/又は

)Y
31、
N29、N30
及びそれらの組合せからなる群から選択される位置において、天然アミノ酸による置換を含み、かつ前記
改変IL-2
ポリペプチドのN末端及び/又はC末端で水溶性ポリマー、脂質、タンパク質又はペプチドにコンジュゲート化されるように構成される、請求項1又は2に記載の改変IL-2ポリペプチド。
【請求項4】

)Y
31、
N29、N30
及びそれらの組合せからなる群から選択される位置において、リジン、システイン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、トレオニン、アラニン、トリプトファン、イソロイシン、フェニルアラニン又はチロシンによる置換を含み、かつ/又は

)Y
31、
N30
及びそれらの組合せからなる群から選択される位置において、リジン、システイン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、トレオニン、アラニン、トリプトファン、イソロイシン、フェニルアラニン又はチロシンによる置換を含み、かつ/又は

)Y
31、
N29、N30
及びそれらの組合せからなる群から選択される位置において、システインによる置換を含み、かつ/又は

)Y
31、
N29
及びそれらの組合せからなる群から選択される位置において、システインによる置換を含み、かつ/又は
e)Y31、N29又はそれらの組合せの位置において、任意のアミノ酸による置換を含み、かつ/又は
f)Y31、N29又はそれらの組合せの位置において、システイン、セリン若しくはアラニンによる置換を含み、かつ/又は
g)Y31の位置において、システインによる置換を含み、かつ/又は
h)N29の位置において、システインによる置換を含み、かつ/又は
i)
F42
の位置において、システインによる置換を
さらに
含み、かつ/又は

)F
42

位置において、天然アミノ酸による置換を
さらに
含む、請求項
1または
3に記載の改変IL-2ポリペプチド。
【請求項5】

42の位置において、リジンによる置換、
及び
Y31の位置において、システインによる置
換を
含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の改変IL-2ポリペプチド。
【請求項6】
前記置換なしの配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列を含
むI
L-2ポリペプチドと比較して、IL-2Rαへの結合が低下している、かつ/又は
前記置換なしの配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列を含
むI
L-2ポリペプチドと比較して、インターロイキン2受容体β(IL-2Rβ)又はインターロイキン2受容体γ(IL-2Rγ)に対す
る結
合レベルを保持するか、又はより高い結合レベルを有する、
かつ/又は
前記置換なしの配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列を含むIL-2ポリペプチドと比較して、IL-2Rβγに対する受容体シグナル伝達効力を保持するか、又はより高い受容体シグナル伝達効力を有する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の改変IL-2ポリペプチド。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の改変IL-2ポリペプチドをコードし、かつ前記改変IL-2ポリペプチドをインビトロ及び/又はインビボで発現するように構成されているポリヌクレオチドであって、
a)DNA;及び/又は
b)RNA;及び/又は
c)ウイルスベクター;及び/又は
a)~c)の組合せを含む、ポリヌクレオチド。
【請求項8】
水溶性ポリマー、脂質、ポリペプチド、タンパク質又はペプチドにコンジュゲート化された、請求項1~6のいずれか一項に記載の改変IL-2ポリペプチドを含む、改変IL-2ポリペプチドコンジュゲート。
【請求項9】
前記改変IL-2ポリペプチドが、
リンカーを介して;及び/又は
前記改変IL-2ポリペプチド及び
タンパク質又はペプチドの
アミノ酸配列を含む融合ポリペプチド中の単一アミノ酸残基を介して、水溶性ポリマー、脂質、タンパク質又はペプチドに共有結合的にコンジュゲート化された、請求項8に記載の改変IL-2ポリペプチドコンジュゲート。
【請求項10】
前記
タンパク質又はペプチドの前記
アミノ酸配列が、抗体配列又は
必要な特異性の抗原認識部位を有する抗体部分
を含む、請求項9に記載の改変IL-2ポリペプチドコンジュゲート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2019年8月15日に出願された「改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチド、コンジュゲート及びそれらの使用」という名称の米国仮特許出願第62/887,359号及び2020年5月14日に出願された「改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチド、コンジュゲート及びそれらの使用」という名称の米国仮特許出願第63/025,095号に基づく優先権を主張する。上記出願の内容及び開示は、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,000 文字)【0002】
ASCIIテキストの配列表
この特許又は出願ファイルは、コンピュータ可読ASCIIテキストフォーマット(ファイル名:7006-2000140_SeqList_ST25.txt、記録日:2020年8月10日、サイズ:3,014バイト)で提出された配列表を含む。配列表ファイルの内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
技術分野
本開示は、改変IL-2ポリペプチドをコードし、インビトロ及び/又はインビボで上記改変IL-2ポリペプチドを発現するように構成された、改変IL-2ポリペプチド、ポリヌクレオチド、例えばDNA、RNA又はウイルスベクターを含む(コンジュゲートの有無にかかわらず)、改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチド及びその使用に関する。
【背景技術】
【0004】
背景技術
癌処置のためのインターロイキン-2(IL-2)の臨床使用は、主に毒性及び短いインビボ半減期によって制限されてきた[1,2]。CD25の欠損(IL-2受容体α単位、IL-2Rα)動物では毒性が著しく低下することが観察された[3]。ポリエチレングリコール(PEG)の治療薬への共有結合であるPEG化は、迅速な身体クリアランス、凝集及び酵素分解などの障害を克服することが示されている[4]。
【0005】
国際公開第2019/028419号A1及び国際公開第2019/028425号A1は、インターロイキン(IL)コンジュゲート(例えば、IL-2コンジュゲート)及び1又はそれを超える適応症の処置における使用を開示している。国際公開第2019/028419号A1及び国際公開第2019/028425号A1には、1又はそれを超えるインターロイキンコンジュゲート(例えば、IL-2コンジュゲート)を含む医薬組成物及びキットも記載されている。
当技術分野では、コンジュゲートを含む又は含まない改良された改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチドの必要性が存在する。本発明は、当技術分野におけるこの必要性及び他の関連する必要性に対処する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2019/028419号
国際公開第2019/028425号
国際公開第2019/028419号
国際公開第2019/028425号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
要旨
本発明は、改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチド、改変IL-2ポリペプチドをコードし、上記改変IL-2ポリペプチドをインビトロ及び/又はインビボで発現するように構成されたポリヌクレオチド、例えばDNA、RNA又はウイルスベクター、改変IL-2ポリペプチドを含むコンジュゲート、及びそれの使用を対象とする。
【0008】
一態様では、本発明は、改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチドであって、配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列と、Q13、L19、N29、N30、Y31、K32、N33、P34、K35、T37、R38、T41、F42、K43、Y45、K48、K49、E62、K64、P65、N71、Q74、K76、R81、L85、S87、V91、I92、V93及びそれらの組合せからなる群から選択される位置において、天然アミノ酸又は非天然アミノ酸による置換と、を含み、上記改変IL-2ポリペプチドが、a)コンジュゲート化されていないか、又は水溶性ポリマー、脂質、若しくはポリペプチド、例えばタンパク質若しくはペプチドにコンジュゲート化されるように構成され、b)置換なしの配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列を含むIL-2ポリペプチドと比較して、インターロイキン2受容体α(IL-2Rα)への結合が低下しており、c)置換なしの配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列を含むIL-2ポリペプチドと比較して、IL-2Rαβγに対する受容体シグナル伝達効力が低下しており、d)置換なしの配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列を含むIL-2ポリペプチドと比較して、IL-2Rαβγに対するシグナル伝達効力よりもIL-2Rβγに対するシグナル伝達効力の比が増加しており(すなわち、IL-2Rβγに対するシグナル伝達効力/IL-2Rαβγに対するシグナル伝達効力の比の増加)、かつ/又はe)置換なしの配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列を含むIL-2ポリペプチドと比較して、IL-2Rβγに対する受容体シグナル伝達効力が増強しており、ただし、上記改変IL-2ポリペプチドが、非天然アミノ酸による置換を含む場合、上記改変IL-2ポリペプチドは、N29、N30、Y31、K32、N33、P34、K35、R38、T41、F42、K43、Y45、K48、K49、E62、K64、P65、N71、Q74、K76及びそれらの組合せからなる群から選択される位置における置換と、IL-2Rα相互作用領域、IL-2Rβ相互作用領域及び/又はIL-2Rγ相互作用領域内の位置における天然アミノ酸又は非天然アミノ酸による置換と、を含み、かつ、ただし、上記改変IL-2ポリペプチドが、アミノ酸残基10~25、80~100及び/又は100~134の領域において、置換なしの配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列を含む比較可能なIL-2ポリペプチドの対応する領域と少なくとも約80%の配列同一性を有し、かつ上記改変IL-2ポリペプチドが、置換なしの配列番号1又は配列番号2に示されるアミノ酸配列を含む比較可能なIL-2ポリペプチドと少なくとも約50%の配列同一性を有することを条件とする、改変インターロイキン2(IL-2)ポリペプチドを対象とする。
【0009】
別の態様では、本発明は、改変IL-2ポリペプチドをコードし、かつインビトロ及び/又はインビボで上記改変IL-2ポリペプチドを発現するように構成されているポリヌクレオチド、例えばDNA、RNA又はウイルスベクターを対象とする。いくつかの実施形態では、コンジュゲートの有無にかかわらず、上記のような改変IL-2ポリペプチドを、タンパク質、融合タンパク質、タンパク質コンジュゲートの形態で、又はナノ粒子の一部として投与することができる。いくつかの実施形態では、改変IL-2ポリペプチドをコードし、かつインビトロ及び/又はインビボで上記改変IL-2ポリペプチドを発現するように構成されている上記ポリヌクレオチド、例えばDNA、RNA又はウイルスベクターを、細胞、組織、器官又は対象、例えばヒト対象に投与することができる。
【0010】
さらに別の態様では、本発明は、水溶性ポリマー、脂質、ポリペプチド、例えばタンパク質又はペプチドにコンジュゲート化された、上記のような改変IL-2ポリペプチドを含む改変IL-2ポリペプチドコンジュゲートを対象とする。
(【0011】以降は省略されています)

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